煌々とと明かりの点く六畳の和室。 エアコンの暖気とはまた違う女性的な生暖かい熱気が漂い泳いでいるこの室で、義母と僕の二人だけの淫靡な官能の時間は留まることなく続きました。 いつからか、もうほとんど陥落しきった義母の口から、もう一言聴きたい言葉がありました。 義母の体内の深い部分まで挿しつらぬいた姿勢で、僕は上体を前に深く折り曲げて、小柄な彼女の裸身を包み込むように覆い被さっていました。 律動を止めたままの僕のものを義母の体内の深い部分のところで、時折、びくんびくんと意識的に動かせてやると、そのたびに彼女は喉の奥を鳴らすように、ひっ、ひっ、と声にならない声を短く発して敏感に反応するのでした。 深く密着したまま僕は義母の小さく丸い乳房や、もう仄かに固く凝り出している乳首だけでなく、薄汗を滲ませた細い首筋や耳朶まで、舌先を転がせたり、舌一面で舐め巡らせたりの愛撫を飽くことなく繰り返していました。 六十三歳という年齢で、女としての器量や身体の機能は確実に衰えているはずの義母でしたが、肌理の細かい艶やかな肌の感触と、悶えあがいて吐き洩らす熱っぽい息は、僕の男としての機能を奮い立たせるには充分過ぎる刺激でした。 義母の両肩を押さえ込みほとんど身動きできない態勢で、僕は彼女の艶やかな肌と間断なく吐き洩れてくる息の匂いまでを飽くことなく堪能していました。 「ああっ…こ、浩二さんっ」 「ん?どうした?…亜紀子」 小さな丸みの乳房の周囲を舐め廻していた舌を引き込め、固く尖り出した乳首を歯で甘く噛んでやった時の義母の声でした。 「だ、だめっ…そ、そこは…そんな風にされちゃうと」 「されちゃうと、亜紀子、どうなるの?」 「…ああっ…ま、また…私」 「狂えばいいさ、亜紀子。この室には亜紀子と僕の二人きりだけだよ」 「明かりを…明かりを消して」 「それはだめだ。亜紀子の身体をずっと見ていたい」 「は、恥ずかしい…恥ずかしいの…ああっ」 「もっと恥ずかしくしてやる。亜紀子、今、亜紀子の身体のどこに僕のものが入ってる?」 「そ、そんな…さっきも…さっきもいいました」 「もう一度いって」 「ああ…いえない…恥ずかしいっ」 この時、僕は止めていた腰を唐突に動かせました。 少し力を込めて下から突き上げるような動きを繰り返したのです。 「ああっ…だ、だめっ」 「いってごらん」 「…い、いいますっ…わ、私の…おまんこ…ああ」 「で、そのおまんこに何が突き刺さってるの?」 「そ、そんな…」 「いってっ」 「…ああ…あ、あなたの…おちんちん…ああっ」 「亜紀子、もっと下品な言葉知ってるだろ?」 「し、知らないっ…知りませんっ…ああっ…も、もう動かないで」 「いうんだっ、亜紀子っ」 「い、いやっ…そんな」 「早くいうんだっ」 「…あっ…あ、あなたの…ちんぼ…ああっ…ひどい」 「やっぱり知ってるんだ。さすが教頭先生」 「も、もう…い、虐めないでっ」 「ご褒美に…そろそろいこうか?」 そういって僕はまた唐突に動き、義母を突き刺していたものを抜き取り、彼女の身体を跨ぎ這うようにして、粘液で濡れ光り屹立したままのものを、彼女の口の前に挿し下ろしたのです。 熱く燃え上がり出していた愉悦の箍を突然外され、戸惑いの表情をかすかに見せた義母でしたが、僕から促す前に彼女の手がそこに添え当てられていました。 ほんの僅かの間だけ躊躇いの仕草を見せた義母は、そのまま顔を少し上げるようにして唇を開き、濡れ光り屹立した僕のものを、小さな口の中深くまで含み入れていきました。 時折、小さくえづいたり咽たりしながらも、義母は僕のものを口から離すことなく、穿った目で見るとまるでいとおしむような表情で愛撫を続けるのでした。 切れ長の目を深く閉じ、半ば恍惚然とした義母のその表情を上から覗き見下ろすと、たまらない征服感と同時に、どんなことがあってもこの女を愛していこうという相反する思いが僕の胸の中で錯綜するのでした。 義母の僕のものへの口と舌での愛撫が、性技的に上手なものなのかどうかはわかりませんが、思いを込めてくれているというのは、彼女の恍惚然とした表情と小さな舌の丹念さでそれとなくわかりました。 あるところで僕はまた身体を義母の下半身のほうへ移し、彼女の細くか弱い両足首を掴み取ると、さらにとどに濡れそぼった自分の屹立の先端を、濃い茂みの中へ突き当てたのです。 義母を開脚状態にしたまま、僕はまたあの心地のいい狭窄感と、強く包み込むような圧迫感を求めるように、義母の漆黒の茂みの中に屹立を深く押し入
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「浩二さん…」 透き通った声でした。 目を開けて声がした方向に視線を向けると、半開きになっている襖戸の外側に義母が立っていました。 時計に目をやると七時過ぎでした。 僕が起き上がるのを確認すると、義母は襖戸を静かに閉め姿を消しました。 昨夜風呂から出て室に戻ってからの記憶が定かになく、義母がその後どうしたのかも知らない爆睡でした。 ここが義母の寝室と気づきふと枕の横を見ると、畳まれた下着と靴下と、ビニールに入ったクリーニング上がりのカッターシャツが整然と並び置かれていました。 壁に昨夜、この家のどこかで脱ぎ捨てたはずのスーツの上下が吊り下げられていました。 いつもなら二階の夫婦の寝室で、妻の由美とお互いに慌しく服を着て階下に降りるのが通常で、これほど静かな朝は経験のないことでした。 着替えを済ませ洗面所で顔を洗い、明かりの点いたダイニングにいくと、テーブルに朝食の用意が整えられていて、コーヒーのいい香りが鼻腔を擽りました。 「おはよう―」 冷蔵庫から何かを出そうとしている義母は、白いブラウスに濃紺のカーディガン姿でした。 色白の顔に朝起きて引いたと思われる、紅いルージュが一際映えて見えました。 「おはよう…ございます」 やはり僕とは目を合わすことなく言葉だけの返答で、普段通りの隙のない義母がそこにいました。 焦げ目が綺麗についたトーストと卵焼きと野菜サラダ、その横に野菜ジュースのコップ。 僕が椅子に座り義母にかける次の言葉を捜しながら、トーストにバターを塗っているところへ、湯気の立ったコーヒーがすっと差し出されてきました。 「ありがとう…亜紀子は、昨日のこと怒ってるのか?」 出されたコーヒーカップを手にして、僕は何気ない素振りで尋ねました。 義母は僕の斜め前に整然と座り、コーヒーカップを口に運びながら、僕の問いかけには応えてはくれませんでした。 食事の最中でしたが、僕は昨夜のトイレでの自分でも想起していなかった突発的で卑猥な行為を思い返していました。 そのことをこの場で詫びるのはさすがに気が引け、黙って義母を見るしかありませんでした。 義母はコーヒーカップに付いたルージュを細い指で摘まむようにして拭き取りながら、俯けたままの顔を小さく横に振りました。 「浩二さん…」 と急に姿勢を整えるようにして、義母が顔を上げ僕にきりりとした視線を向けてきました。 「私…この先が本当に怖いの。お出かけの前にごめんなさいね。…あなただけを責めているのではないの。罪の半分以上は愚かなこの私にもあると思っています。私は…」 「亜紀子、その話はもういい。起きたことは事実で、道理も道義も通っていないのも事実その通りだ。でも僕はこれまでのこと、何一つ後悔はしていないよ。亜紀子を愛しているのは本当だ。由美と結婚する前に初めて亜紀子に会った時から、僕は亜紀子が好きだった。許されないことだけど、漠然といつか亜紀子をだけたらいいなぁ、と妄想してた。そしてそれが経緯はどうであれ、現実の出来事となった。だから、僕には後悔がない。そして妻の由美も愛してる。何度もいうけど、この家族の生活を守るためなら、僕はどんな嘘でもつき通すっ」 朝からの思いもかけない展開でしたが、僕はそれだけのことを、自分でも少し驚くくらいに一気に捲くし立てました。 いった言葉に嘘はありませんでした。 「亜紀子、もうこのことでは悔やまないでくれ。地獄に堕ちる時は僕も一緒だ。いいね?」 僕の強い言葉と気配に圧倒されたのか、しばらくの沈黙の後、 「…こんなおばあさんなのに…本当にいいの?」 と何かをふっ切ったような、気恥ずかしげな声で応えてきました。 「コーヒーが美味しい。あっ、亜紀子の首の下のとこ…痣…キスマークだ。隠さないと」 義母の着ているブラウスの襟下あたりの白い肌に、くっきりと仄赤い痣ができていたのは本当でした。 義母の顔が見る間に朱色に染まっていました。 玄関を出る時、僕は振り返り義母の身体を抱き竦め、唇を奪いました。 彼女からの抵抗はありませんでした。 「浩二さん、口紅が…」 義母はそういってハンカチを挿し出してくれ、それで口を拭うと白い布に赤い色が薄く付きました。 「これ、亜紀子だと思って持っていくよ」 そういい残して僕は玄関を出ました。 妻の由美から電話が入ったのは昼休みの時でした。 昨夜も電話したのに、と最初に聞かれ、マナーにしていて気づいたのが夜中だったと、軽い言い訳で済ませ帰りの時間を聞くと、 「さっきお母さんにも連絡したらね、今夜は集会所で団地の会議があるみたいで、浩二さんと二人で外で食事でもしてきたらっていうの」 と浮き浮きした声でいうのでした。
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