2012/08/07 00:42:42
(EPFU63Bg)
半年ほど前の話、金曜日というのにオレだけが残業で居残り。
仕事が終わったのは、午前1時を回ってた。
会社を出て駐車場に向かう途中、50は過ぎたおばさんから声をかけられた。
終電に乗り遅れたので家まで送ってほしいとのことだった。
見ず知らずの人間に何と図々しい。
若いピチピチの子ならまだしも、いや、それでも今日は疲れていて無理だ。
無視して帰ろうとしたが、勝手にしゃべっていたが行き先がちょうど帰り道だったこともあり、
送ってやることになった。
身なりはしっかりしているのでおかしな人間では無さそうだったというのもある。
ホント、人のいいオレだ、まったく。
おばさんの家は郊外にある15・6階建てのマンションだった。
お礼がしたいのでちょっと寄って行けと意味ありげな口調で言う。
車の中で少しうち解けたこともあって、ちょっと寄ることにした。
マンションの8階だった。コーヒーを飲み、少し話をしていると、おばさんが、女性は好きかと聞いてきた。
もちろん答えは言うまでもないが、じゃあ先ほどのお礼をすると言って、そこを出た。
驚かないようにと言われながら、一つ上の階の一室に向かった。
おばさんの家の間取りと同じようだが、どの部屋も薄暗い照明だった。
中で、35・6前後の女性からシャワーを勧められた。
キツネにつままれた感覚というか、言われたとおりにした。
上がると、バスローブを渡された。
途中の部屋から何やら異様な雰囲気を感じたが、わからないまま奥の居間に通された。
居間には、若い女性が2人とおじさんが一人いて、何やら世間話をしていたが、
オレがそこに行くとおじさんが一方の女性の手を引いて奥の部屋に連れて行った。
もう一人の女性が話しかけてきた。22・3才位か。美人ではないが、かわいい。
一人あぶれてたから来てくれてよかったみたいなことを言いながら、オレの手を引いた。
奥の部屋に行って、息をのんだ。
薄暗い10畳ほどの部屋にフトンが敷いてあって、声を落とし気味で男女5組くらいがセックスの最中だった。
彼女はオレのガウンを取り、寝かせるとオレの上にまたがってきた。
オレの頭は混乱して、夢を見ているのか現実なのかが理解できなかった。
が、下半身は正直だった。
出さないでね、と言いながら彼女は腰を振っていた。
少しして入れ替わり、オレが腰を振った。
20分程度して休もうと言われ、居間に戻ったら、すぐに別の女性から誘われた。
3・4時間はそこにいただろうか。気がつくと女性の数は4・5人ふえ、男性はオレも含め3人に減っていた。
一人15分程度、ノーマルなセックスだったが、ほぼ全員とした。
オレは次の日の約束があったので、まだ暗いうちに、おばさんに挨拶をし、そこを出た。
帰りに電話番号を書いた紙を渡された。送ってもらったお礼を言いながら、今度はお金をもらいますと言っていた。
マンションを出て家に帰る途中も、帰って寝た後も、起きてからも未だに信じられない。
月曜日、念のため泌尿器科に行った。
間隔を置いて二度検査を受けたが、異常なし。
それにしても、こんな事は、エロ雑誌の作り話だとしか思っていなかったから、
未だにキツネにつままれた感覚のままだ。
場所も電話番号も分かるが、もう行くことはない。
人に言える話でもないし、夢のままがいい。