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手招きに従い、車を降り夏織の前に立つ。
夏織はそっと両手を肩に添えてくる。その手は、そのまま撫でるように、肩から首元へ。
1つ1つ、ゆっくりとボタンが外されていく。いくつかボタンを外すと、シャツの前立てをそっと左右に開く。
直接肌に触れる夏織の細い指先が、決して立派とは言えない胸板の上を、ゆっくり這うように動く。
多少のくすぐったさを感じながら、夏織に身を委ねる。
夏織の両手が腰に回される。引き寄せられぴったりと密着する2人の身体。
顎を上げ、こちらを見上げる夏織。
フッと笑うと、顎を下げ、胸板に唇をそえる。
柔らかな唇の感触。次の瞬間。
(っ!!!!!)
左胸に尋常ではない痛みを感じ、グッと上体をそらす。夏織の顔が離れる。
ふふっ… これでおあいこ。 もしかして、ちょっと痛かった?
ちょっとどころではない。胸の肉を噛みちぎられたような激痛で表情が崩れる。
これで***はアタシの… …だよ…。
はっきりとは聞き取れなかった。
夏織は自分が噛んだ場所に再び唇をそえる。
まだビリビリと痺れているそこを、舌を使いゆっくりと舐める。
大丈夫だよ…。血の味しないし… 痕は残るかもしれないけど…
夏織の身体が、そのままゆっくりと下がっていく。膝をつき腰の位置まで頭が下がる。
ズボンの膨らみに手をそえ、軽く力を入れてそっと撫で上げる。
初めて夏織の淫らな姿を見たあの日から、ずっと焦らされているような精神状態で過ごしてきた。
夏織から与えられる刺激で、血液が下半身に集まっていくのを感じる。
夏織の手の動きに合わせ、自分でもびっくりするほど、身体が素直に反応してしまう。
は…ぁ… 膨らんできた…
夏織は慣れた手つきでベルトを外し、ズボンと下着を下ろしていく。
夏織の手により、あっさりと下半身は剥き出しになった。
下半身に感じる夏織の手の温もり。包み込んでくるような掌の圧。
カチカチだよ… これ…。
夏織はソレの先端に、そっと指先をそえる。クルクルと指先を回しゆっくりと離す。
糸… 引いてるね…
夏織の右手が、ソレの根元をぎゅっと締め付け、そのまま引き上げる。
絞り出されるように、先端から透明の液体があふれでる。
ふふっ… いっぱい出てきた… 垂れちゃう…
人差し指でそれをすくい取り、夏織が立ち上がる。顔の前に指を差し出して見せる。
ほら…。 こんなに… 見える?
人差し指と親指の腹を擦りあわせ、そっと指を開く。透明の糸で繋がったままの2本の指。
やらしい…。 こんなにヌルヌルしてる。
そのまま手を伸ばし、指に絡みついた体液を、首元に塗り付けてくる。嫌な感触に鳥肌が立つ。
夏織と目があう。ニッコリと笑うと、再び夏織の身体は下がっていく。
ゆっくりと顔が近づく。唇を先端に押し付け、ゆっくりとソレを飲み込んでいく。
ん…ぐっ …ふ…ぅ… ん… んんっ
上目使いでこちらをジッと見つめたまま、根元まで飲み込んでしまう。
先端が、夏織の喉の奥に当たる。夏織は手を後ろに回し、さらに腰を引き寄せる。
ん~っ!! ぐう…ぅっ!!
苦しそうな表情を見せるが、腰に回した腕の力は決して緩めない。
舌を絡ませたまま、ゆっくりと頭が離れていく。膝がガクガク震える。姿勢を保つのが辛くなる。
ヌル…チュ… グ…ヂュ…
ゆっくりとした動作で、夏織の頭が前後に動く。
舌を絡ませ絞り出す…、舌全体で筋を舐めながら飲み込む…。
延々とそれは繰り返された。
耐えきれない刺激から逃れようと腰を引くが、腰に回された夏織の腕がそれを許さない。
(もう少しで)
感情が高ぶる。すると途端に刺激が緩くなる。
夏織は、こちらの反応をうかがいながら、動きに微妙な強弱をつけ、身体を徐々に支配していく。
ぷは…ぁ… はぁ はぁ…
やっと夏織の舌から解放される。
大量の唾液が夏織のくちから流れ落ちる。
唾液が泡立ちヌルヌルと怪しく光る口元を指先で拭い、夏織が立ち上がる。
ちゃんと逝きたいよね…?
顔を近づけ、耳元でささやく夏織。
自身の吐き出した体液か、夏織の喉の奥から溢れた液体か分からない、
まるでローションで包まれたかのようにベチョベチョになったソレを夏織が左手で握る。
時間無くなっちゃったから、これで我慢してね…
ベトベトになったソレを夏織の掌が優しく包み込む。
ク…チュ…
夏織の唾と、自分自身から湧き出た体液で、卑猥な音が辺りに響く。
凄いね… こんなに音が響いてる
徐々に手の動きが早くなる。
クチュ… クチュグチュ… グヂュッ
身体が震える。腰が抜けそうになり、自分よりもはるかに小柄な夏織の身体にしがみつく。
ふふ… イキそうなんだ… ねぇっ いっぱい出てるところ見せてよ…
夏織の手が、パンパンに膨らんだソレの先端を包むように軽く握り、小刻みに擦る。
耐えきれなくなり、下半身の力がフッと抜ける。
出してよ… ほらぁ…
(…っ!!)
あまりの刺激に、腰が抜けたようにガクンと下がる。
体液が、堰を切ったように勢いよく飛び出す。
夏織は左手で擦りながら、右手を添え手のひらで、吐き出されたそれを受け止める。
いっぱい出たね…
フラフラとする身体。全身に力が入らない。夏織の肩に頭を預け、必死に呼吸を整える。
気持ち良かった…?
深呼吸。しっかりと身体に力を入れ、夏織から離れる。
じっとこちらを見つめている。
夏織はこちらに視線を合わせたまま、体液を受け止めベトベトに汚れたままの右手を、自分のショートパンツの中へ差し込む。
んんっ… んふっ…ぅ…
差し込んだ手をもぞもぞと動かし、そっと抜き出す。
アタシのと、***のが混ざってベトベトだよ。
差し出された夏織の手のひらが、ヌメヌメと濡れて何とも言えない匂いを放つ。
その手は、大きく開かれた胸元へ。胸に当てられた夏織の右手が、ベトベトした液体を身体に擦りつけてくる。
じゃあ、帰ろっか
車に乗り込むと、夏織がルームランプのスイッチをONに。車内が明るくなる。
ちょっと見せて。
夏織の手が、はだけたシャツの胸元を大きく開く。
うん…。 ちゃんと付いてるね。
身体を起こし、バックミラーを動かし自分でも確認する。
赤くくっきりと夏織が噛んだ痕が、左胸についている。
キスマークだと思えばいいでしょ。***の左胸のしるしが消える前に、またしようね。
今までに見たことのない夏織の表情。
一瞬、背筋が凍る。夏織の異常な一面を見た瞬間だった。
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