外の雨風がひどくなるのに比例するかのように宴も盛り上がっていった。
春さんも最初は遅くなっても帰ると言っていたが、結局悪天候を理由に泊まると家に連絡を入れていた。
材料持ってきたから台所貸してと春さん。
彩佳さんも手伝い山盛りの焼きそばを作ってくれた。
なんか自宅キャンプしてるみたいで滅茶苦茶美味しく感じる。やっぱり出来合いの惣菜なんかとは一味違うものがある。
そんな時に里子さんから楽しんでる~って彩佳さんに電話が来た。
ご主人は明日本社に行くため朝早くもう寝てしまったから、私も行くんだったと嘆いていた。
さすかに今から来るには天候も悪すぎた。
基本山間にあるから道のどこに大木が倒れ塞がれているかもわからなかった。
「私に描けないで悠君に掛けて安心させてあげればいいのに!」
焼きそばを啜っていた悠君が噎せた。
「あ!結局それを言いたかったのか!」
彩佳さんが悠君にことの顛末を伝える。
「今変わってあげるから…」
彩佳さんがスピーカーにして悠君に携帯を渡した。
「もしもし…」
「あっ、悠く~ん!無事?!?!」
皆が笑った。
「楽しんでるぅ?」
「はい、なんとか」
「エエエッッ!私がいないのに楽しんでるの?」
里子さんがわざと作った甘い口調で言う。
「あっ、いや、違います、私がいないんで楽しくないです」
今度は皆がブーイングした!
「ホントに?」
電話越しながら里子さん、色っぽい声を出すなあと思った。
悠君に明日バイト終わったら夕飯行こうって誘って里子さんは電話を切った。
ご主人は久しぶりの帰還で飲み会らしい。
電話を切ってからは悠君は見事に皆から標的にされた。
「里子さんとなるようになりたい?」
彩佳さんはアルコールの力もあり容赦ない。
ちょうどこの頃から希望者は順にシャワー使っちゃおうって話になった。
誰が潰れてもいいように布団も隣に三組敷いてある。
あとこちらのソファーに一人寝れる。
私は寝袋でいいと思っていた。
やっぱり皆どこかハイテンションになっていたから、ロウソクを使って怪談までした。
雨と風の効果音のせいで凄く怖かったけど楽しかった。
そんな即席パーティーがどんな風に幕を閉じたのかうろ覚えだが、いつの間にか自然と3対2別れて眠ってしまったようだ。
サヨちゃんだけ学校なので朝が早かったから私も早起きにつきあうつもりだった。
それもあり目覚ましがなる前に目が覚めた。
時計を見て二度寝は避けるためトイレに起きた。
ソファーにはサヨちゃんが丸まって猫みたいに寝ていた。
私はてっきり悠君が寝てると思ってた。
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