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2020/12/17 20:30:12 (fOZGynUR)
現在、僕(31)は二つの仕事を掛け持ちしています。一つは朝の9時~17時(残業なし) 土日祝は休みのコールセンター。派遣社員です。もうひとつは海外系の小物類の販売。これは詳しく書く必要はないので割愛させてください。

コールセンターの仕事についてなんだけど、僕が勤めているコールセンターは毎日、20数名が出勤しています。(日本全国に拠点があります)その20名のうち、15名が女性。年齢層は20代~50代まで様々です。

仕事はお客様応対がメインなのは言うまでもないのですが、コールセンターかかってきた電話を順番に回って処理していくので、1件の対応が終われば、だいたい次の電話を取るまでに20分くらい間が開くのが普通なのですが、だいたいその間はみんなインターネットなどをみて時間をつぶしています。

インターネットといってもやっぱり会社なのでマニアックなのは見る事が出来ないのですが、基本、僕は映画やスポーツ系のサイトなどを見て時間をつぶしています。もちろん他のスタッフも好み好みのサイトを見ているのも知っています。

で・・・なんですが、僕は会社の中では映画好きだと思われていたと思うのですが・・・。同じセンターにいるスタッフである、新野さん(33)っていう人に昼休み中に声をかけられたのです。

僕自身、このコールセンターで働き初めてまだ半年くらいなのですが、この新野さん、そこまで絡みがあるような人ではありませんでした。

新野「お疲れ様ー。」
僕「あ、お疲れ様です。」
新野「多田さんて映画とか好きなんですか?」
僕「あー、、好きなほうですかね」
新野「よく映画情報調べてますよね」
僕「そうですね。Huluとかユーネクストとかも入ってますから」
新野「本格的ですね」
僕「それ以外趣味ありませんのでw」
新野「でさー、映画のチケットをもらったんだけど、よかったら見に行く?私も行く予定なんだけど」
僕(え、、、いきなりなんの誘いだよ・・・?)

そりゃ・・そうですよね。今まで絡んだことのないような人。それがいきなり僕に映画を誘ってくるんですよ。この人、こういう人なのかな?それとも、この人もかなりの映画好きなのか?正直言って、高校や大学じゃあるまいし、いきなり仕事の中で映画に誘われるなんて思いもしませんでした。

僕「はぁ。どんな映画なのですか?」
新野「これなんだけどね」

そこで新野さんが自分の財布の中から取り出したのが、カードサイズの映画チケットなのですが・・。

(なんか見た事あるぞ。。。)某宗教団体が主催して作っている、いわゆる新興宗教映画だったのです。

いちおう、僕も曲がりなりにも映画ファンという事もあって、某宗教団体が積極的に映画を作っているのは知っていました。そして、その映画のチケットを信者が大量に購入し、自分一人で何度も映画を見に行ったり、あるいは宣教活動の一環として映画チケットを一般に流布している事くらいは知っていたのです。

(新野さんって、、もしかしてアノ団体の人だったのか・・・?)

僕「まぁいいですけど。いつ行きます?」
新野「早ければ今日でも明日でもいいですよ」

こんな感じで、NOと言えない典型的日本人である僕は、新野さんが進めてくる映画や、その団体に怪しさをMAXで感じておきながらも断る事が出来ず・・・。結果としてその映画のお伴をする事になったのです。

(新野さん自体は普通に細くて背が高いキレイなオネーサーンです。いや、宗教活動をやっている影響?(どんな影響だよ)そこらの人より清楚感出した服装をしているし、髪型とかも艶のあるロングヘアー。いかにも私は清楚で心が美しい女です。とアピールしているかのような、今時のキレイ系であるのは間違いないと思います)

当日、仕事帰りの事です。

17時ちょうどに仕事が終わる僕達は、コールセンターの外にある建物の前で待ち合わせをしていると、基本、私服通勤なので、さほど待たされることなく新野さんは出てきました。

それから電車にのって映画を上映している最寄りの繁華街まで移動していき、さほど会話を重ねる事もなく、淡々と映画館へと歩いていったのです。

そして、映画館の中に入ったのですが・・・。ガラ空きなんですよ。いくらコロナの影響があるといっても、あまりに人いなささすぎ。結局、その映画を見に来ているのは僕達を含んで3~4名だけが見ているだけで、9割5分の席が空いておりました。

(おっかしーな。。。前列とか埋まってるハズなんだけどな。なぜ席だけ押させてるのに誰もいないんだ・・・・)

そして映画が始まったのですが、その映画自体は(その宗教団体の教祖である人物)の半生記を描いたストーリーだったのですが、ただただ自画自賛っていうか、その人物を褒め称えてるだけの、ぶっちゃけ見ててヘドが出そうになる内容でした。

その教祖的人物の想いで話を、その教祖が今までに関わった同級生や、同僚などが回想していくっていうスタイルなのですが、どれもこれも「アイツは昔っから非凡だったからなー」「アイツならやるとは思ったが・・・」などと、褒め称えてるだけのストーリーなのです。

(いやいや、、普通に考えておかしいだろ・・・。この教祖系の人格の奴は、むしろ人から煙たがられてイジメを受けるのが関の山。。。要するに、今は教団つくって金持ちになったから、過去に虐げてきた奴らを屈服させる為に妄想の中での復讐映画を作ってるんじゃねーの・・・。)

というのが僕の正直な感想です。

映画が終わった後。

新野「どうだった?w」
僕「まぁ、、こういう生き方をする人もいるんだなぁと勉強になりました」
新野「よかったw でね、本もあるから読んでほしんだ」

といって手渡されたのが、「〇〇の〇」って書いてるハードカバーの本。一冊1700円くらいするんですよ・・・。それをしかも3冊も渡されてしまったのですが・・・。

それが新野さんという女性と、その宗教団体と関わってしまったこれからの出来事の始まりでした。

それから程なくして、僕の会社も在宅勤務という体制をとるようになり、勤務形態が変わった事をきっかけに(新野さんがきっかっけではありませんが)このコールセンターの仕事を退社する事にしたのです。正直、コロナの影響をもう一つの仕事のほうにモロに影響を受けていて、コールセンターでのほほんと働いていられるような状態じゃなくなってきたのです。

(これで新野さんとも縁が切れるだろ・・w)と内心、新野さんからの妙な付きまといに悩んでいた僕は安心したのもつかの間。新野さんは、僕が仕事を辞めたからか(同僚では無くなった事で)今まで以上に、ガンガンと僕に連絡をしてくるようになったのです。

新野さんが連絡してくると、いつも面白い話を聞けるという理由で教団施設に誘ってくるか、読んでほしい本があるので渡したい。という理由で、とにかく僕と接点を持ってこようとしてくるのは明らかでした。

(ちょっとマジ対策を練らないといけないぞ・・)と僕も正直、焦るようになり、、とりあえず彼を知り、己を知れば百戦危うからず。と孫氏の言葉から、新野さんが信仰している、その新興宗教団体の教祖の事を調べまくったのです。

まー・・・幼稚な思想、都合のいい各伝統宗教のいいとこどりをしているだけのペテン師であるのは間違いなかったのですが、かといって中途半端に新野さんと関わってしまった事により、今更「これ以上、関わらないでくれ」という勇気もなく・・・。

そして友人に相談してみたんです。今、会社で知り合ったこういった人に宗教系の事で妙な付きまといを受けていると。。

すると、その友人がおもしろい事を言ってきたんですよ。

友人「よくあるパターンだな。でも、考えようによっては面白いんだぞ。相手はだな、お前にその宗教の話を聞いてほしくて、必死になってるのは明らかだよな。それを逆に付け込んでだなwwww」
僕「逆に付け込むってww そんな方法あるなら教えてくれよww」
友人「俺だったらこうするわ。「実は僕、悩みがありまして。」と切り出すだろ?それから相手は自分の宗教をやったらその悩みは絶対に消えると確信しているからよ、こういってやるんだ。「マジで真剣にEDで悩んでいるんです」ってw」
僕「EDって、、イ〇ポって奴だろw」
友人「おうww 要するに多田がEDで悩んでいると相手に伝えるんだ。真剣にだよ?ここは絶対に笑っちゃダメだぞ? 具体的にはEDに気が付いたのが1年前くらいで、それから何度も心療内科にいったり、専用の薬を飲んだりしたのですが、一切効果がないと」
僕「ほむw」
友人「で、現代の医学が意外と完全じゃない事に諦めの境地にもなっていたんだけど、こういう系の人生の悩みも解決する事ができるんですか?と逆に聞いてやるんだよ」
僕「おうw それで?」
友人「そしたら、相手はだな。自分の宗教に絶対的な確信を持ってるから、「治ります。絶対に」と言い切ってくるだろうな」
僕「だろうなw 今でもそんな感じだし」
友人「そこまできたら後はこう言えばいいだけだよ。「じゃ、証明してください。」ってw」
僕「相手どんな反応するかな?」
友人「お前の事をヤバイ奴だと思って今後、一切、関わってこなくなるか・・・。あるいは予想外の行動をしてくるかもしれないぞ。ただ・・・。相手は先に信仰しろ。先に入会して祈れとか言ってくると思うけど、それは断れよ。「証明できたら入会します」とそこは言い切るんだ」
僕「うん。でも、もし予想外の行動をされて、勃ってしまったらどうすんだ?」
友人「そんなの簡単だよ。「勃起まではするんです。射精が出来ないんです」って言えばいいwwwww」
僕「wwwwwww(爆笑)」



でまぁ、、この記事を書いている以上、思いのほか面白い展開になったからこそ、こうして書いているのですが。

ではいったん休憩させてください。
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102
投稿者:(無名)
2021/01/08 00:27:06    (tcFXjn57)
新野さん、A山さんのスピンオフを是非書いていただきたいです。
103
投稿者:TADA ◆JE8BnO0L9c
2021/01/08 09:36:42    (cnyKHP5Q)
それは新野さん目線でしょうか?それともA山目線でしょうか?w
104
投稿者:TADA ◆JE8BnO0L9c
2021/01/08 13:01:10    (cnyKHP5Q)
撮影後の懇親会にて


TADA「みなさん、大変お疲れ様でした。最後、僕が3コメントしたせいでもあるのですが、なんとか文章を含めてですが、コメントが100突破したのは、出演者の皆様のお蔭ですw」
新野「お疲れ様ーw」
五十嵐「やっとおわりましたねーw いろいろ大変でしたw」
AIKA「ですねw」

ワイワイ ガヤガヤw

都内某ホテルの立食パーティーでの一コマ・・・。


TADA「高山さん。新野さん。少しいいですか?」
高山「え、俺?」
新野「監督、どうしたんですか?」
TADA「実はですね・・・読者の方からのリクエストで・・ぜひA山と新野の二人のストーリーをスピンオフで・・という要望があるのですが・・いかがですか?新野さんにはハードスケジュールのすぐ後でのお疲れもあると思いますが・・?」
新野「うん、まぁボリューム的にはどんな感じですか?」
TADA「さすがに本編ほどではないと思いますが。。そこは僕のさじ加減次第ですね。高山さんはいかがですか?」
高山「俺は構わないっすよ。」
TADA「では、ある程度の脚本はまとめましたので・・では一読ください」
新野&高山「わかりました」



<A山敏明という男>


A山敏明 50歳 中卒 


俺は今まで、散々な人生を歩んでいたと思う。そもそも、生まれた環境が悪かった。子供の頃からオヤジは飲んだくれていて、毎日、毎日、現場仕事から家に帰ってからは酒を飲んでオフクロに暴言を吐いていた。

オフクロもなぜ、こんな野郎を選んだのか。俺の幼少期はオヤジが酔っぱらっていた姿と、オフクロが泣いていた姿しか記憶にないとっても過言ではない。

そんな俺も、中学の頃から悪友とツルみはじめ、愚連隊、暴走族、ヤクザの使い走り・・ある程度の事はやってきたが、40代になったばかりの時に今の「指導者」と縁する事があり、それを機に俺の人生は変わっていったんだ。



10年前・・・・。

A山「お疲れーっす」
現場作業員「お疲れさまー。また明日よろしくお願いしまーす」
現場監督「A山くん、お疲れー。今日の分ねw」
A山「へへw ありがとうございますw」

とあるマンションの建築現場のコンクリート合番の仕事が終わった俺は、早速、その日にもらった日銭をポケットに入れて近くのコンビニで酒を買って飲んでいた。

現場仕事が終わったら、近くのコンビニで1缶。そして駅に着いてから売店でまた1缶。そして駅から原付で家に帰るのだが、飲酒運転もなんのその。少しの距離しか走らないという事もあったかもしれないが、道路交通で警察に捕まった事のない俺は、ただやみくもに「俺は捕まらない星のもとに生まれている」と、そう思いこんでいた。

ブゥウウウウーーーーーーーーーーーーン

中古で35000万円で買った安物のディオ。これが・・俺の唯一の足だ。俺の同級生にはレクサスやベンツに乗ってる奴もいるらしいが、、、いつからだったか他人の事なんて何の関心も持たなくなったのは。

俺の座右の銘?「人は人。俺は俺」もう他人と比べるのはやめたんだよ。

ブゥウウウウーーーーーーーーーーーーン


・・・!!!!!!!!!!


キキーーー!!!! ガシャン!!!!!!

酒を飲んで漫然運転をしていた俺は、左から入ってくる合流車を避けるために右に車線変更したところ、俺のすぐ右斜め後ろを走っていた軽自動車に気が付かず、そのまま道路の真ん中で接触事故を起こしてしまったんだ。

俺は原付を路側帯に停車させ、軽自動車の運転手に「ちょっとこい!!!」と腕を振ってジェスチャーをした。すると、50代のオッサンと20代後半か、いや30代前半の女がクルマから降りてきたんだ。


A山「ちょ、、オイ!コラァアア!!どこ見てんだよ!!!!」
軽自動車の男性「ケガはなかったですか?」
軽自動車の女性「先生、あやまらなくていいです!そっちが突っ込んできたんだから!」
A山「はぁ?突っ込んできた?車にドラレコかなんか積んでないのかよ。10:0でテメーらの過失だろ!!」

酔っぱらって勢いのついている俺は、相手の男とオンナに詰め寄っていった。

A山「オイこら。。。なにスカしてんだよテメー!!!」

相手の男の胸ぐらを掴む俺・・・。

指導者「乱暴はよしてください。」

掴んだ俺の手首をクッ・・と握り返す男・・・

A山(・・・!!!な、、なんだんだ、、このオッサンの力は!!???)

A山「イテテテテ・・!!!!!」

指導者「暴力ですか。。なら警察を呼びましょうか?」
紗栄子「はい。わかりました!」
A山「ちょ、、ちょっとまって!!!!」
紗栄子「さっきまでの勢いはどうしたの?」
指導者「なるほど。どうやら酒酔い運転のようですね・・・」
紗栄子「だったら、なおさら警察を呼ばないと!」
指導者「紗栄子さん、少し落ち着いてください。運転中でも酒に酔うという事は、きっと彼は飲酒が常習化しているののでしょう。ですが素面の時は真面目に仕事をする人なんだと思います。ここで警察を呼んでしまえば、彼の人生がダメになってしまう。」
紗栄子「でも・・・!」

A山(なんなんだ、、このオッサンは・・・。俺がなぜアル中だって分かったんだよ・・。それにこの不気味なまでの落ち着き、、そして、、あの腕力はなんだったんだ?合気道っていうやつか?)

確かに、この時の俺は酒ありきの生活をしていた。

仕事をしなければ日銭を稼げないという事もあって、なんとか建築現場への派遣会社に登録し、現場仕事の中でも底辺の野郎どもがする、コンクリート合番(生コンを打つホースを後ろで持つだけの仕事。)等をやっていた。

そして毎日7000円~8000円くらいの日銭を稼ぎ、そして細々と生きていたんだ。唯一の楽しみは酒を飲んで小さい携帯電話の画面でユーチューブを見る事。それが俺の人生だったんだ。きっと俺はアル中なんだろうと思っていた。それまで何度も何度も、「禁酒、断酒」とかいった検索キーワードで調べて、酒をやめる方法を模索した事もあった。

でも無理だったんだ。そして・・・とうとう起こしてしまった飲酒運転による事故を・・・。

A山「悪かったよ。ただ警察にいうのは勘弁してくれないか」
紗栄子「何今更いってんのよ。警察呼ぶわよ」
指導者「待ちなさい。・・・改めて聞きますが、ケガはありませんでしたか?」
A山「ケガなんてないけど・・・。そっちの車のボディ、ちょっと凹ませてしまったくらいか・・・」
指導者「車のボディ?ははw 形あるものはいつか壊れるんですよw 気になさるなw」
紗栄子「でも、修理代くらい出してもらわないと!」
指導者「いえいえ。十分すぎるほど走ったし、そろそろ廃車しなさいと天がそう言っているのでしょうw」

A山(てん・・? なにいってんだ、このオッサン・・)

指導者「仏法においては逆縁という概念がありましてね。様々な縁はあるものの、どれもこれもが順調である順縁とは限らない。逆行の中から縁が生じる。それが逆縁でもあるんですよ。」
紗栄子「はい・・」
指導者「縁があれば、またどこかでお会いする機会もあるでしょう。今回の事故はなかったことにしましょう。では、先を急いでますのでこれにて・・。」
紗栄子「ちょっと、、先生!?」

俺はこの時、なにかわからない衝撃のようなものを感じたんだ。

もしかしたら、この人が俺の人生を導いてくれる人かもしれない。俺の今の逆境ばかりの境遇を改変させてくれる人かもしれないと!!!!

A山「あ、、あの!!!」
指導者「はい。どうしましたか」
A山「あの。。何をなされてる方なのでしょうか?」
指導者「しがないボランティアスタッフですよw」
A山「なんのボランティアですか!?」
指導者「人々を・・・幸せにするボランティアです」
A山「それが仕事なんですか?」
指導者「いいえ。利他行というものには自己の利益はないものと心得よ。仕事ではなく、いうなら使命ですかな」

A山(このオッサン。。。宗教者なんだな・・・)

普段、宗教やってる奴なんて心の弱い奴だときめつけていた俺ではあるが、この時ばかりは違っていた。このオッサンの持つ圧倒的なオーラ。これが宗教を極めたものがまとえるオーラなのか。。そんな感じだった。

A山「・・・せっかくだし、、話きいてみようかな・・w へへw」
指導者「ははw 構いませんよw ですが・・・酒酔いを相手に説法はいたしません。素面になって、、そうですね。名刺をお渡ししておきましょう。ぜひ連絡ください。」
A山「へへ・・・w」

飲酒運転で警察を呼ばれないで済んだ安心感もあったのかもしれない。それとも、このオッサンのいう逆縁っていうやつなのか?

なんだかわからないが、俺はこのオッサンが身にまとっているオーラというものに興味がわいてきたんだよ・・・。


次回乞うご期待!!!
105
投稿者:TADA ◆JE8BnO0L9c
2021/01/08 14:07:00    (cnyKHP5Q)
だが、オッサンとの出会いで感動したのもつかの間。家に帰ったら元の俺に戻ってた。

オッサンとのあの時、妙になにか俺の中でアツいものが湧き上がってるのを感じたが、きっとあれは酒に酔った一時的な高揚感なんだろう。酔いがさめた時にはそう思っていた。

が・・・数日後、俺は建築現場で事故を起こしたんだ。

事故といっても人身じゃない。。。俺が・・・倒れたんだよ。


理由は血糖値、尿酸の関係。原因は飲みすぎ。不摂生。


救急車で病院に運ばれる頃には意識は戻っていたが、全身の脱力感がひどかった。この症状の理由が分からない俺は、(もしかしたら脳梗塞か?)このまま死ぬのかな・・・とも覚悟した。

そしてHCUに運ばれて点滴を打たれ、看護師達の手厚い看護もあって、俺はなんとか自力歩行できるくらいまで回復したのだが・・・。

医者「肝機能が満足に働いていませんよ。このままいけば、、透析も近いでしょうね」
A山「え?透析?俺まだ40なったばかりっすよ!」
医者「40代でも30代でも、透析かかる人はかかりますよ。真剣に・・・自分の生活習慣を見直してください。」
A山「はい・・・」

手渡された断酒会のパンフレット・・・。

20代になる前か、その頃から常習化していた飲酒。その不摂生してきたツケが回ってきたという事か。

(このままでいいのか俺・・・・)と、この時になって初めて自分の人生を真剣に考えてみたんだ。



それでも俺は帰って酒を飲んでいた。。。

そして・・・・・その酒の勢いもあったのかもしれない。

プルルルル♪ プルルルル♪

指導者「はい。瀬川です」
A山「あ、、瀬川・・・さんですか。あの、以前、事故の時のバイクのってた男なんですけど」
指導者「ああー。あの時の?w」
A山「覚えてくれてましたかw」
指導者「ええ。そろそろ、今日あたり連絡がくるんじゃないかと。待ち構えておりましたよ」
A山(マジか・・・? そんな事までわかるのか?)

A山「ありがとうございますw あの、先日、宗教の話を聞かせてくれるっていう話なんですけど・・。ちょと真面目にきいてみようかな・・wなんて思って・・へへw」
指導者「ええ。いつでも構いませんよ。・・お、そうだ。お名前は?」
A山「遅れました。A山と申します」
指導者「A山さんですねw 瀬川です。よろしくお願いします」
A山「こちらこそw」
指導者「では・・そうですね。。〇月〇日に、今から申し上げる住所に起こし頂く事は出来ますか?この住所、私の住まいなのですが、この日に説法と、少しの修行をしますので、興味があるならいかがかと思いまして?」
A山「ぜひwww」


この段階になっても俺は、(この人達の輪に入れば、もっと今よりマシな仕事を紹介してもらえるかもしれないな・・w)とか、そんな事を思っていたよ。



>>当日

あらかじめ、ドアのインターフォンは鳴らさなくていいと聞いていたモンだから、俺は言われた通りに家の中に入っていったよ。オッサンの一人暮らしにしては、それなりに豪華なマンションだったかな。3LDKくらいの。

玄関を開けると、その中には瀬川っていう、例のオッサンが真ん中に立って5名の男女、俺と同い年か、それより下の人達が瀬川のオッサンの話を聞いていたんだ。

指導者「怒りを捨てよ。慢心を除き去れ。いかなる束縛をも超越せよ。名称と形態にとにこだわらず、無一物となった者は苦悩に追われる事はない。

怒らないことによって怒りに打ち勝て。良い事によって悪い事に打ち勝て。わかちあう事によって物惜しみに打ち勝て。真実によって虚言の人に打ち勝て・・・・」

そんな話をしていたよ・・・。

A山(す、、すごい。。。なんてシンプルで、、なんて心に響く話なんだ。。。怒り・・・それは俺の心の中を巣くっている俺、そのものじゃないか・・・)

すると指導者は、俺が部屋に入ってきたのに気が付くと、すこし笑みを送ったあと、さらに説法を続けていた。

この時にいたメンバー。当時はわからなかったが・・・。

紗栄子32歳
吉川25歳
西田35歳
B原33歳
名前も忘れた信者 50代

だったと記憶している。


だが・・・この団体、このグループが異様な集まりである事はすぐに理解できた。

ここにいる男も女も、全員が全員、白い浴衣のようなものを着ていたんだよ。

特に異常だったのがオンナ。浴衣みたいなの着るのはいいけど、、中国製の安物なのか?見事に全員が全員、中の白パンツを透けさせて正座しているんだよ。

A山(って。。なんかエロいぞ普通に。。。この人らの集まりでは、こういうの当たり前なのか?)



そして説法が終わり。。。指導者が俺の事を他己紹介してきたんだ。

指導者「では、、今日の話はここまでです。そして、皆さんに紹介したい人に来ていただいています」
紗栄子「・・!?」
指導者「A山さんですw 少し自己紹介してくれますか?」
A山「あ、どうも。いまご紹介にあずかりましたA山と申します。先生とは以前にちょっとしたご縁で知り合いまして、先生がされてる活動に興味があって本日お邪魔させていただきました。」

そんなこんなで、急遽、俺の歓迎会みたいなのが始まったんだ。出てきたのはコーヒー、紅茶、クッキー等など。

こんなアットホームな雰囲気に慣れていない俺は、かなり戸惑いを隠せなかったが、最終的には俺は指導者と二人っきりの時間を持つ事になった。

指導者「普段、なかなかこういった集まりに参加する事はないでしょう?」
A山「ええ。。このグループは何を目指しているグループなのでしょうか」
指導者「そうですね。いうなれば。。。超越。いまある自分からの超越。ですかな」
A山「超越・・・?」
指導者「この世俗のありとあらゆるものを捨て…、本来あるべき無一物になるのを目的としています」
A山「それをしたら、何か変わるのでしょうか?」
指導者「変わらないですよ。いえ。元に戻るだけです」
A山「はい・・」
指導者「私はこう見えても回りくどい話は嫌いなタチでね。いかがですか?A山さん。この場にいればお酒飲まなくてもいい訳でしょう?あなただって生まれてきた時は無一物であり、お酒なんて飲んでいなかったでしょう? いかがですか。私たちと一緒に活動してみませんか?」
A山「ぜ・・・ぜひ・・w」

この圧倒的なオーラ。そして、透けパン女どもと一緒に活動できるという、妙な誘惑。

やらなければ元の生活が繰り返されるだけだ。やれば・・・何かあるかもしれない。

そんな感じで損得勘定を働かしただけなんだよ。俺が入信したきっかけなんてものは・・・。

だが、驚くべき事はもっと先にあったんだ。

それは・・・・

秘儀・・・・・

・・・・・・・・

次回、乞うご期待!!!!

106
2021/01/09 08:55:11    (RFicSZs8)
これまで楽しく拝読させていただいております。
"応援"の意を込めて、何点かご指摘(お願い?)を…

①投稿文の長さへのご配慮を:他の方もレスをされていましたが、一定の長さを超えると途中まで読んでから、改めて別ページを開かなくてはいけなくなり、さらに続きを読みにまた戻って…となると、やはり少々読みにくく感じられます。適当な長さで切って、次の投稿にしていただけると助かります。
②年代や専門的・科学的表現の考証はしっかりと:投稿者様ご自身が"フィクション"での投稿をカミングアウトされているので、あまり指摘するのもいかがかと言われるのかも知れませんが、「10年も前にドラレコって…」とか「透析って、肝臓じゃなくて腎臓じゃね?」とか、ちょっとした箇所に「?」がつくと、物語の引き込み力が落ちてしまうと同時に、アンチの方々に要らぬ攻撃材料を提供してしまう事にもなりかねない(件の人達は、自身の知識をひけらかしたいというのもあって、そういう所を狙って指摘してくるものです)かと思いますので、そういったネタの"取材"は確実にされる事をオススメします。

以上、通りすがりの読者からの余計なお世話かも知れませんが、「うるせぇオヤジだな…」と聞き流すか、「なるほど!」と思って聞くかによって、投稿者様の今後の文章がさらに高いレベルに進めるか、それとも現状にとどまるのかが変わってくるかと思いますよ、A山氏の出会いように…w
こうして投稿され、読ませていただいているのも、何かのご縁…と考えていただければ幸いです。

引き続き、投稿を楽しみにお待ちしております。
107
投稿者:(無名)
2021/01/09 15:05:48    (9pEYWkMT)
106
黙ってろ!
折角の傑作に水差すような事するんじゃねーよ。
嫌なら読むな!

スレ主様、毎回楽しみに読ませて頂いてます。
お気になさらず、続けて下され。
108
投稿者:TADA
2021/01/09 19:45:17    (1p905DrK)
コメントありがとうございます。107さんもアツい応援コメントありがとうございます。

確かに106さんのおっしゃる通り、読みにくいというご意見は頂戴しておりました。

では・・さらに短く投稿してみようかと思います。

あとドラレコの件ですが、2010年代には事業用自動車では既に普及が進み始めていたというのを調べました。

いかがでしょう。見ての通りこの当時のA山氏は建築現場でしか働いたことのない無学であり粗暴な人間。ドラレコが一般環境にまだ普及しているのを知らなかった・・・という設定にするのは?

だって原付しか持ってない人なので・・w
109
投稿者:TADA ◆JE8BnO0L9c
2021/01/09 19:46:44    (1p905DrK)
透析の件はそうですね・・w 飲みすぎて肝臓も腎臓も両方レッドゾーンに入ってたという事にしましょう(笑)

では、続きをお楽しみください!!!!


110
投稿者:(無名)
2021/01/09 20:20:09    (DS0N/lQm)
どうでもいい指摘にも真摯に返答される多田さん、素晴らしい
続きを書く気をなくしてしまうのではと心配してました

秘儀早く読みたいです
よろしくお願いします!
111
投稿者:TADA ◆JE8BnO0L9c
2021/01/09 20:36:31    (1p905DrK)
それから俺にとっての違和感あるライフスタイルが始まった。



どうやら、俺が加入した宗教団体は団体っていうより、ある有名宗教団体を元とした、あくまで任意による小さなグループとの事だった。先生曰く、「本体のほうにも興味があれば、ぜひ活動してみる事をお勧めします」と、えらい遠まわしに言っていたので、このグループの中では本体のほうでの信仰や修行はさほど重要ではないような気がした。

このグループでの宗教活動というのは勧誘とか宣伝といった行為は皆無といっていいほどなかった。ただ、先生の説法を聞くことと、週に1回のグループでのディスカッション。この時に一週間前の自分と、今の自分では何が変わったか。そして次の1週間の目標のようなものを発表するんだ。

ただ・・ちょっと違和感を感じたのは、「超越能力」っていうのか。霊視とか除霊とか、そういった一般人の感覚でいう「目に見えないもの」に対する執着は極めて強く、よく言葉の節々に「それ悪霊の仕業だわ」とか「邪気を感じますね」等、そういったセリフが頻繁に出てくる事は多かった。

さて・・。俺の拙い入信体験記はここらにして・・。そろそろ本題に入ろうと思う。

これは、俺の目線からみた「秘儀の体験談」となる。最初に断っておくが、今から述べる俺の体験談は、あくまで「この当時の俺が思った事。考えた事」であって、10年という修行を積んだ今の俺とは考え方も感性も変化している部分がある事を言っておきたい。


フーーーー・・・・。では、当時の俺を呼び出そう・・・・。

フーーー・・・・・・。(A山氏、目を閉じて胸の前で手を合わせる)

若き日のA山「えーえー・・・あーあー・・・。あれ、なんだここは?」
A山「お前を呼び出したのは俺だよ」
若き日のA山「え?」

(A山氏、一人二役で話を続ける。確かに。。。話し方が10年前とは違う印象を受ける・・・)

A山「秘儀、過去世降臨の術で昔の俺を呼び出したんだよ!」
若き日のA山「秘儀!? え?教団の人か?」
A山「だから、お前そのものだって俺は!」
若き日のA山「その・・・言ってる事がわからんのだが・・・俺は家で酒を飲んで・・・。あ、これは夢だな。きっと俺は酒を飲んでそのまま寝てしまってタチの悪い夢でも見ているんだろう。きっと昼間にやった秘儀の副作用だなw」
A山「ま、、お前がそう思ってくれたほうが案外、話をしやすいかもな。そうだ。これは夢だ。夢だからお前は何も失う事はない。今から俺がお前にいくつか質問をしていく。ありのままを答えるんだ」
若き日のA山「わかったよ。へへw」

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