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30年

投稿者:厚典 ◆kdFSzec5gM
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2018/06/30 23:28:27 (y.MGnGkd)
私は中国地方に住む58歳の男性で、今年のGWに関西地方へ行った時の事でした。
関西には20代と30代の時に住んでいた事があり、連休を利用して久しぶりに赴いて、かつて自分が住んでいた街に足を伸ばしてみたのです。
その街には若い頃の忘れられない思い出があり、31年前、私は近所に住んでいた5歳下の女性と恋仲になって、それから1年余りの間、交際し肉体関係を持っていたのでした。

先ずは昔の話を。
彼女の名前は真由美で、知り合ったのは32年前の春、私も彼女もある宗教の信者で、その宗教団体の会合でよく顔を合わせていたのです。
真由美は小柄でややぽっちゃりした体型のヒップが大き目の女性で、顔立ちは少し切れ長の黒目がちの目をしていて、唇はちょっと厚目の方で、色白ではあったものの、決して美貌の持ち主というわけではなく、どこにでもいそうなごく普通の女性なのでした。
知り合った頃、私は真由美に対して異性として特別な感情を抱く事はなく、個人的に話をした事もなくて、何となく顔を合わせていた程度なのでしたが、それから7か月が経ったある日の事。
あの年の秋に宗教団体が主催する文化祭が行なわれ、私は雑用係の一人として関わったのですが、開催の2日前に行なわれたリハーサルの時でした。
文化祭は室内会場で行なわれたのですが、リハーサルでいくつもの演目が次々に行なわれて、日本舞踊の演目になった時、ステージの近くにいた私は舞台の上で踊りを舞う一人の女性の姿に目を奪われたのです。
最初は誰だかわからなかったものの、舞台で舞うその女性の表情は私の目にすごく美しく輝いて見えて、そのうちに彼女が真由美だという事に気づいた私なのでした。
リハーサルだったので、本番で使用する衣装ではなく練習用の衣服を身に着けて、メイクも施されていない素顔のままで踊っていた真由美でしたが、彼女の姿はまるで天女のように美しくて優雅で、私はそんな真由美にすっかり見惚れて心を奪われてしまったのです。
正直、それまで何度も顔を合わせていたにも関わらず、真由美があんなに美しい魅力的な女性だったとはその時までまったく気づいていなかった私で、自分のすぐ身近な所にそんな彼女が存在していた事が本当に意外で、灯台下暗しとでも言うのでしょうか…
その日から私の心は真由美の事で占められて、彼女以外の女性に魅力を感じる事など皆無になり、私にとって真由美は唯一無二の存在、理想の女性になったのでした。
文化祭の本番の時は残念ながら、私は他の場所で作業に従事していた為、衣装を身に着けてメイクをした真由美の舞う姿を目にする事は出来ませんでしたが、リハーサルで見た彼女の美しい姿は私の心に鮮烈なイメージとして強く焼き付いて、いつまでも消え去る事はなかったのです。

文化祭が終わった後、私は以前と同じように会合で真由美と何度も顔を合わせていましたが、私の彼女を見る目は文化祭の前とは違っていて、真由美の事を一人の異性として意識し、恋愛の対象として捉えていたのでした。
自分の中で真由美に対する想いは強まる一方でしたが、個人的に話す機会がなかなか見つからず、その後、何の進展もないままに年が明けて、あの日から5ヶ月が経った翌年春の事。
統一地方選挙が終わった6日後、土曜の晩の事でした。
自転車で買い物をしようと出掛けた私は最寄りの駅近くの道で偶然、自転車に乗った真由美と出くわしたのです。
真由美の姿が目に入った時、私は思わず、胸にときめきを覚えたのですが、彼女の方もすぐに私に気づき、こちらを見つめたのでした。
私は気恥ずかしさを覚えながらも、挨拶しようかと思ったのでしたが、その直後、真由美は急に体のバランスを崩して転倒しそうになったのです。
真由美は辛うじて体勢を維持して転倒しなかったものの、彼女が乗っていた自転車の前方の籠に置かれていたスーパーのヴィニール袋からいくつかの品物が道に転げ落ちたのでした。
予期せぬ真由美の動作に私はちょっと驚き、うろたえてしまいましたが、すぐに自転車を停めて彼女の方へ向かい、道に落ちた品物を拾って真由美へ手渡し、
「どうも… こんばんは…」
と言ったのです。
「こんばんは… どうもすいません…」
真由美ははにかんだ表情を浮かべてそう言ったのですが、その時、私を見つめた彼女の目はそれまで人前では一度も見せた事がなかった女としてすごく色っぽいもので、頬がやや赤らんでいたのでした。
私の前で初めて見せた真由美の目は明らかに私の事を異性として意識している女性のそれで、その目は女の色気と共に恋慕の情と優しさを含んだ優雅なものだったのです。
そんな目で見つめられた私は心臓の鼓動が一気に速まって顔が火照って来て、すごく面映ゆい気持ちになりましたが、真由美も私に好意を抱いている事がわかり、私の心はとてつもないほどの大きな喜びで覆い尽くされたのでした。
真由美の目に吸い込まれるように私も彼女の目をじっと見つめて、私たち二人の間にしばしの無言の時間が流れたのです。
「すいません… 拾ってもろて…」
色白の頬を赤らめ、恥ずかしそうにうつむいてそう言った真由美に対して私は
「いや… 転ばなくて良かったですね…」
と言ったのでした。
私がそう言うと、真由美は
「あの… これからどこかへ行かはるんですか…?」
と訊いて来たので、
「ええ… 買い物に行くところです…」
と答えると、彼女は
「あの… お時間があったら、これから喫茶店にでも行きませんか…? お礼にあたしが出しますから…」
と言ったのでした。
「えっ…!? いや… お礼だなんて、そんな… 拾っただけで、別に大した事はしてませんし…」
予想外の真由美の誘いに私は大いに驚いてそう言ったのですが、内心、すごく嬉しい気持ちになったのです。
「あかんのですか…? “あたしと”喫茶店行くの…」
私が言った事に真由美は落胆した様子で、ちょっと淋しそうな目をしてそう言ったのですが、私はすぐに
「いや… そんな事はありませんよ… 喫茶店行くぐらいの時間はありますから… お礼なんていいですよ… 割り勘で…」
と言って、彼女の申し出を快く承諾したのでした。
前年秋のあの日から5ヶ月間、その時が来るのをずっと待ち望んでいて、夢にまで見た真由美との交際が遂に実現しようとしている事に私はこの上ない喜びを感じて、巡って来たこの機会(チャンス)を絶対に逃したくないと思っていたのです。
「あっ… いいんですね… ほな、あたし、一旦、家(うち)に買い物した物、置いて来ますんで、ちょっと待ってて下さい… すぐに戻って来ますから…」
真由美は私に喫茶店へ行く事を承諾されたのがすごく嬉しかったようで、淋しそうだった表情が途端に明るくなり、喜びに満ち溢れた目をしてそう言うと、急ぎ早に自転車に乗って自宅へと向かって行ったのでした。
私は真由美が戻って来るのを今か今かと浮足立った気持ちで待ち続け、そうしているうちに彼女は10分足らずで戻って来て、その後、二人で近所の喫茶店に入ったのです。

店内の奥の方のテーブル席に向かい合って座った私と真由美は二人ともホットコーヒーを注文したのですが、お互いに何から話したらいいのかわからず、しばらくの間、黙りこくっていたのでした。
「タバコ、吸っていいですか…?」
緊張を解す為、タバコを吸いたくなった私がそう訊くと、真由美は
「いいですよ… どうぞ…」
と静かな口調で承知したのです。
私はライターでタバコに火を点けて吸い始め、気分を落ち着かせると、
「さっきは危なかったですね…」
と言ったのでした。
「あっ… いや… 何やみっともない姿、見せてもうて…」
真由美は恥ずかしそうにそう答えたのです。
「いや… 怪我をしなくて良かった…」
私がそう言った後、私たち二人の間に再び暫しの沈黙の時間が訪れたのでした。
そうしているうちに注文したコーヒーが運ばれて来て、砂糖とフレッシュ(ミルク)を入れてコーヒーを啜り始めた私と真由美だったのです。
「後藤さん(私の事)、おいくつなんですか…?」
真由美に年齢を訊かれた私は
「27です…」
と答えると、彼女は
「じゃあ、あたしより5つ上なんですね…」
と言ったのでした。
「後藤さん、真面目な人なんですね… よう会合に顔出さはるし… 前からあたしの家(うち)にも何べんも来はってるし…」
私の顔を優しそうな目でじっと見つめて、そう言った真由美だったのです。
真由美の家は彼女の両親が宗教団体の役員をしていた関係で、会合が行われる事が多く、私はそれまで何度もお邪魔していたのでした。
「そうですか… 黒田さん(真由美の事)のお家(うち)には時々、会合でお邪魔させてもらってますし、いつもお世話になってます…」
“真面目な人”と言われて、私はちょっと照れた気持ちになり、そう答えると、真由美は続けて、
「去年の文化祭の時も後藤さん、裏方さんとして頑張ってはったん憶えてますわ… あの時はほんまにご苦労様でした…」
と言ったのですが、彼女の口から“あの文化祭の時”の事が出るとは意外で、私は大いに驚いたのです。
文化祭のリハーサルの時、私が真由美に心を奪われたように、彼女もまた私を見ていたのでした。
真由美が私を見ていてくれた事が本当に嬉しくて、私は
「いや… ぼくは大した事はしてませんよ… 雑用係としてやるべき事をやってただけですから…」
と言った後、思い切って
「あなたの方こそよくやられてた… リハーサルの時、たまたまあなたが踊ってるのを見たんですが、あの時のあなた、すごく素敵でしたよ…」
と言ったのです。
「えっ…!」
私の発言に真由美は目を真ん丸にして、驚いた表情で絶句したのでした。
驚いた真由美に対して私は更に続けて、
「あの時、最初はあなただという事に気づかなかったんですけど、あの時の真由美さん、すごく輝いてましたよ… ほんとに素敵でした… まるで天女みたいでした…」
と自分でも驚くほどに大胆かつストレートに、自らの気持ちを彼女へ伝えたのです。
その時、私は真由美の事をそれまでのように“黒田さん”と呼ばず、初めて“真由美さん”と名前で呼んだのでした。
「そ… そんな… 天女やなんて… 恥ずかしいわ…」
真由美は顔を真っ赤にしてそう言うと、両手を頬に押し当ててうつむいたのです。
「変な事、言わんといて下さい… あたし、そない言われたん初めてや… これまで誰にもそないな事、言われた事なかった… そない言うてくれはったん厚典さんが初めてやわ…」
頬に両手を当てたままで、真っ赤になった顔を上げた真由美は恥ずかしそうな目をして私を見つめ、興奮した口調でそう言ったのでした。
私が彼女を真由美さんと呼んだように、真由美もその時、私の事を初めて“厚典さん”と名前で呼んだのです。
真由美の顔が真っ赤になっているのと同様、私も自分の顔がかなり火照っているのがよくわかり、私たち二人はお互いの顔をじっと見つめ合ったのでした。
私と真由美はお互いに相手に恋愛感情を抱いていて、相思相愛である事を確信したのです。
「あの時、ぼくは真由美さんの事、すごく美しい女性(ひと)だと思って… それからずっと想ってたんだ… 君の事が… 真由美さんが好きだって…っ! ぼくは君が… 真由美さんが好きだ…っ! 大好きだ…っ!」
真由美の事を初めて“君”と呼んで、遂に彼女へ自分の気持ちを伝えた、愛の告白をした私なのでした。
「あ… あたしも… あたしもあなたの事が… 厚典さんが好き…っ! ずっと前から… 去年の今頃、初めて会った時からずっと厚典さんの事が好きやったの…っ! 大好きやったの…っ! 好きで好きで堪らへんかったの…っ! いつかあたしの事、好きになってほしいって… ずっと… ずっとそう願ってたの…っ!」
私よりもっと大胆な愛の告白をした真由美で、そんな彼女に私は本当に驚かされたのです。
何と真由美は私よりもっと前から、あの時、文化祭のリハーサルで私が胸をときめかせた7か月も前から私の事を密かに慕っていたのでした。
私はまったく予期していなかった真由美の意外な発言に驚いたのと共に、本当に嬉しくて嬉しくて仕方がなく、まさに天にも昇るような気持ちで、生まれてからそれまでに1度も経験した事がなかった例えようもないほどの大きな喜びを全身で感じていたのです。
色白な顔を真っ赤にして恥ずかしそうな表情を見せながらも、喜びに満ち溢れた、それでいて、色っぽさを湛えた目で私を見つめる真由美。
私は自分を見つめるそんな真由美の目に吸い込まれて行くようで、金縛りにあったように全身が硬直し、心臓が破裂してしまうのではないかと思ったほどに鼓動が速まって、彼女と同様、顔が真っ赤になったのがわかりました。

その日から私と真由美は恋人として交際し始めて頻繁に会うようになり、1ケ月後、10何回目かのデートの時に一人暮らしの私が住んでいたワンルームマンションの部屋で、私たち二人は初めて体を許し合ったのです。
私はかなり奥手の男性だったので、真由美は私にとって初めての女性で、彼女の方も私が初めての男性で、私たち二人は将来の結婚を約束して、童貞と処女同士のセックスで結ばれたのでした。
私が27歳、真由美が22歳の時で、私たち二人はめでたく肉体的に大人の男と女になったのです。
恋人同士&男と女の関係になった私と真由美はその後もデート&セックスを繰り返し、幸せに満ち溢れた愛の日々、充実した最高の性生活を送っていました。
私たちの関係は二人だけの秘密で、真由美の家族、両親も妹も、また、地域の宗教団体の人たちもその事を知らず、私たち二人はお互いに自分たちの関係を知られないように何食わぬ顔をして、それまでどおりに宗教の会合に出席していたのです。
会合に出席した時の私と真由美はお互いに出来るだけ目と目を合わさず、言葉も交わさないようにしていたのですが、私の部屋で二人きりになった時には恋人同士としてラヴラヴな時間を過ごし、いつも濃厚なセックスで激しく愛し合って、男と女として愛し合う喜びを感じ合い、セックスが齎す快感を存分に味わっていたのでした。
セックスの回数は最初の頃は週に1回でしたが、交際して行くうちに次第に回数が増えて、3ヶ月後には週に4日のペースになり、特に休日は1日に3回か4回は体を交えて、週に6、7回はセックスしていた私と真由美だったのです。
そして、肉体関係を持ってから半年後にはほとんど毎日、私の部屋に真由美がやって来てセックスするようになり、翌日が休日の前日の夜には彼女が両親に女性の友人の家に泊まると嘘を吐いて寝起きを共にする事もあり、私たち二人は半同棲状態で、夫婦同然の性生活を送るようになっていたのでした。
交際を開始した最初の頃、お互いの事を「真由美さん」「厚典さん」とさん付けで呼び合っていた私たち二人でしたが、初めて体を許し合った時、真由美の要望もあり、それ以降、私は彼女を夫が妻を呼ぶように「真由美」と呼び捨てにする事にして、交際が深まって行くと、真由美も私を「厚典さん」と呼ぶだけではなく、セックスの時には妻が夫を呼ぶように「あなた」と呼ぶ事が多くなったのです。

私たち二人のセックスも半年間でずいぶんと進化して、私のペニスの勃起度も真由美のヴァギナの締め付けも初めて同士、童貞と処女で結ばれた当初とは比べ物にならないほどに良くなり、お互いのテクニックも上達して、性器の結合と性運動が齎す快感は最高のものと化していたのでした。
半年前、初めて結ばれた頃の真由美はまだ無垢な少女のような雰囲気を持っていましたが、私と何回も体を交えているうちに段々と大人っぽくなって行き、いつしか大人の女の色気が漂うようになって、セックスの時の乱れようは半端なものではなく、いつも私の目の前で恥も外聞もなく快感に満ち溢れた女として最高に魅力的な表情を見せて、処女だった時には1度も口にした事がなかった卑猥な言葉の数々を堂々と発しながら、悦びの声を上げて淫らな姿を曝け出すようになっていたのです。
また、普段は一見すると、淑やかな感じがする女性の真由美なのですが、性格的に結構、気が強いところがあり、交際を重ねて行くうちにいつしか自分の方から積極的に私を求めて来る事が多くなって、かなりアグレッシヴなセックスをする事があったのでした。
真由美は私より5歳も年下の女性でありながら、セックスの主導権を握って年上の男性の私を積極的にリードして行き、時には命令口調でより強烈に性運動を行なうように要求する事もあったくらいで、私が彼女より先にイキそうになった時でも、なかなかイク事を承知してくれず、そんな時は真由美の要求に従ってイカないように我慢して、彼女の意のままに性運動を続けるしかなかった私なのです。
特に騎乗位で交わった時の真由美の乱れようは淫乱女としか言いようがないほどに物凄く、セックスの主導権を完全に握った彼女の独壇場で、私は自由を奪われた性奴隷に等しい存在として真由美に命じられるままに彼女の動きに合わせて性運動を行ない、5歳も年下の女性に凌辱されて男として屈辱感を覚えながらも、自分にとって最高の女性である真由美とセックスしている事にこの上ないほどの大きな悦びを感じていたのでした。
また、真由美のキスも交際し始めた頃は初々しさを感じさせるぎこちないものでしたが、半年後にはそれがすっかり影を潜めて、巧みな舌使いのキスをするようになっていたのです。
そして、肉体関係を結んでから、最初の頃はすごく恥ずかしがって強い抵抗感を覚えていたフェラも経験を重ねて行くうちに段々と巧くこなすようになり、いつしか高度なフェラテクを身に付けて、シックスナインも平気で行なうようになった真由美なのでした。
元々、小さ目だった真由美の乳房は半年間で私に数え切れないほどに何回も揉みしだかれて吸いまくられ、持ち主の彼女自身も自らの手で愛撫したせいで、以前に比べると、ずいぶんと張りがあるふっくらとした大き目のものと化して、乳首の突起も鋭くなったのです。
その頃、真由美は妹や友人に乳房が大きくなったんじゃないか?と訊かれたり、最近、すごく女っぽく綺麗になったと言われたりして、ドキッ!としたものの、私との関係は知られていないようだと話していました。
私もその時期に友人から最近、すごく明るくて生き生きしていると言われ、彼女が出来たんじゃないか?と訊かれて、しらを切った事があります。
その1年前、私が文化祭のリハーサルで目にした日本舞踊を舞う天女のように美しく雅やかで、純真無垢なイメージの姿とは似ても似つかぬほどの淫乱な女になってしまった真由美。
(今、おれとセックスしてるこの女が本当に“あの時”の真由美なのか…!?)
私は何度も真由美とセックスしている時、自分の目の前で乱れまくるあまりにも淫らな彼女の姿に驚きを禁じ得ず、心の中でそうつぶやいたものです。
正直、つき合い始めた頃はまさか真由美があんなに性欲が旺盛でセックスが大好きな女性だとは思っていなかった私で、半年間であれほどまでの淫乱な女になってしまった事が信じられないような気がしていたのでした。
しかし、以前に比べて大きな変貌を遂げたそんな真由美は私にとって最高に魅力的な女性で、私はもう彼女なしでは生きて行けない、一生、この女性を離さない、二人で死ぬまで愛し合って行きたいと思っていたのです。
ほとんど毎日のセックスで、特に休日や休日の前日の夜には精も根も尽き果ててクタクタになるまで何回も体を交える事が多く、体力を極度に消耗して物事に取り組む気力が萎えてしまったほどで、肉体的にはかなりキツかった私と真由美でしたが、それでも、お互いの情欲の念、性欲は衰えを知らないかのように湧き起こり続け、相手を強く求め合って交わっていたのでした。
交際の月日が経つに連れて、セックスに深くのめり込みつつあった私と真由美は宗教の会合に出席する回数が段々と減って行き、交際から半年が経った頃には滅多に顔を出さなくなっていたのです。
お互いに宗教を疎かにしてはいけない事は十分にわかっていたつもりでしたが、愛欲にすっかりのめり込んでいたその頃の私と真由美は自身の欲望、情欲の念、性欲を制御できなくなっていて、愛し合ってセックスする事以外、他には何も考えられなくなっていたのでした。

この続きはコメント欄に。
 
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投稿者:厚典 ◆kdFSzec5gM
2018/07/28 15:57:06    (GAXuovua)
続きです。

今年のGWにその街を訪ねた時の話に戻ります。
若い頃、30年位前にそこで過ごした事を懐かしく思い出しながら、私は街中を一人で歩いていたのです。
その街には私がいた当時からの友人が今でも住んでいて、彼とは18年前に会ったきりだったので、私は友人の家を久しぶりに訪ねてみようと思っていたのでした。
友人の家を訪ねる前、喫茶店に入り一休みする事にした私だったのです。
私が入った喫茶店はかつて真由美と初めて二人だけで話して、お互いの愛を告白し合った、そして、最後に二人で会って別れる事にした喫茶店ではない別の喫茶店なのでした。
真由美との思い出がある喫茶店はすでにずいぶんと前に閉店されたようで、今はもう存在していないのです。
喫茶店に入った私は喫煙可能なテーブル席に座り、注文したホットコーヒーを口にしながら、タバコを吸っていました。
30年位前は現在と違って、喫煙者が肩身の狭い思いをするような世の中ではなかったのですから、時代の流れを感じていた私だったのです。
そうしているうちに私が座っている席の隣のテーブル、同じ喫煙席に一人の中年の女性がやって来て座ったのでした。
その女性はホットコーヒーを注文すると、ハンドバッグからタバコを取り出して、私と同じように喫煙し始めたのです。
私は何気なくタバコを吸っている女性の方へ目を向けたのですが、私にはその女性の横顔に見覚えがあるような気がしたのでした。
(…!?)
最初はわからなかったのですが、ほんの僅かな時間が過ぎた後、私は驚き、
(まさか…?)
と思ったのです。
その女性はなんとかつての恋人、真由美だったのでした。
30年も経っているので、若い頃に比べて、ずいぶんとおばさんっぽくなってはいたものの、その横顔には昔の面影が色濃く残っていて、真由美である事は間違いないと確信した私だったのです。
私は若い頃に交際していた女性、自身にとって初めて男と女として結ばれた忘れられない女性である真由美が別れてから30年後の今、中年の女性になって自分のすぐそばにいる事にかなりの動揺を覚えてしまったのでした。
いくら若い頃に恋人同士だったとは言え、今の真由美はすでに人妻に母親になっているのですから、私は大きな気まずさを覚え、一刻も早くその場を立ち去りたい気持ちになったのです。
私は真由美に気づかれないうちに早目にコーヒーを飲んで、席を立つ事にしたのでした。

かなり焦った気持ちで出来るだけ早くコーヒーを飲み終えて、伝票を手にした私は席を立ったのですが、その時、
「あの… すいません…」
と隣の席に座っていた真由美がいきなり声を掛けて来たのです。
一瞬、私は心臓が止まってしまうのではないか?と思ったほどの強い衝撃を受けたのでした。
恐る恐る、声のした方へ目を向けると、真由美は私の顔をじっと見つめて、
「後藤さんやないんですか…?」
と訊いて来たのです。
正面から見た真由美の顔は50代の女性になっていた為、目尻と頬に少しばかり皺が出来ていて、肌も若い頃のような艶やかさがなくなっていましたが、30年前と大きな違いはなく年齢の割には若々しくて、私を見つめていたその目は昔のように色っぽさを湛えていたのでした。
「そ… そうですけど…」
私はそう答えたままで緊張の余り、金縛りにあったかのように全身が硬直して、その場に立ち竦んでしまったのです。
「やっぱり、そやったんですね…」
真由美は微笑を浮かべて、嬉しそうな目をしてそう言ったのでした。
「く… 黒田さん…」
私は真由美の喜びの感情を含んだ色気のある目に吸い込まれて行くような気がして、体から振り絞るように声を出したのですが、最初、かつて恋人同士だった時のようにうっかり「真由美」と呼び捨てにしそうになり、慌てて名前ではなく、すでに“旧姓”になっている筈の彼女の名字に“さん付け”をして呼んだのです。
真由美は呆然として佇んでいる私に
「憶えてくれてはったんですね… ほんまに久しぶり… 30年ぶりになるやろか… 今、どこに住んではるんですか…?」
と訊いて来たのでした。
「えっ… ああ… 郷里(くに)の方に住んでます… 20年前から…」
とややしどろもどろの喋り方で、答えた私だったのです。
「ほな、今日は家族旅行でこっちに来はったん…?」
そう訊いた真由美の目が急に淋し気なものに変わったのがわかりましたが、私は
「いや… 一人です…」
と答えると、彼女は
「奥さんや子どもさんは一緒やないんですね…」
と言ったのでした。
真由美は私の事を既婚者だと思っているようだったので、私が
「えっ… いや… 私は独り者ですし…」
と言うと、淋し気な色合いだった彼女の目は突然、驚いたものになり、
「えっ…! 後藤さん、お独りなんですか…?」
と言った真由美だったのです。
「ええ… ずっと独りです…」
私が正直にそう言うと、真由美の目は今度は嬉しそうなものに変わって、彼女は
「そ… そやったんですか… あっ… あたし、てっきり… 後藤さん、結婚してはるもんやと思てました…」
と言って、うつむいたのでした。
(…!)
しばらくうつむいたままでいた真由美が顔を上げた時、彼女の頬はやや赤らんでいて、私を見たその目が喜びに満ち溢れていたものであるのがよくわかり、私は思ってもみなかった真由美の意外な反応に思わず、ドキッとしたのです。
その後、真由美は私の顔を真顔で見つめて、
「あっ… あの… あたしも… 独りなんです… ずっと…」
と言ったのでした。
「えっ…!?」
私は真由美の口から出た予想外の言葉に唖然として、思わず、絶句してしまい、彼女の言った事が俄には信じられない気がしたのです。
真由美と別れてから3年後に彼女の家の前まで行った時、玄関の表札から真由美の名前がなくなっていて、その18年後の9年前、彼女の家の前に真由美の息子だと思われる高校生くらいの男の子がいたのを私は確かに目にしたのですから。
私は真由美が嘘を言っているのではないか?と思いましたが、その半面、彼女の言っている事は本当で、もしかすると、私はこれまで長年に渡ってとんでもない勘違いをしていたのではないか?とも…
思い切って、私は
「黒田さん、結婚されて子どもさんがいらっしゃるんじゃないんですか…?」
と訊いたのでした。
すると、真由美は
「えっ…!? いえ、あたし、ずっと独りで、子どももいませんけど…」
と私の発言が意外だと言わんばかりに、ちょっと驚いたように目を円くして答えたのです。
私は再び席に座ると、敢えて踏み込んで、真由美の家の表札から彼女の名前が消えていた事、家の前に男の子がいた事を問い質したのでした。
「ああ… あたし、もうずいぶん前に実家を出てずっと一人暮らししてて、家(うち)を出てから表札からあたしの名前、外してもろたんで… 後藤さん、それで、あたしが結婚したと勘違いしはったんやね…」
真由美は笑いながら、そう答えたのです。
そして、
「9年前に後藤さんが見はった家(うち)の前にいた男の子、多分、従妹の子どもや思うわ… あの頃、従妹が息子さん連れて時々、家に来てはったから…」
と言ったのでした。
私は思ってもみなかった真由美の発言に、ただただ驚くばかりだったのです。
全ては私の勘違い、一方的な思い込みに過ぎなかった事がわかり、そんな自分がなんだか恥ずかしく思えたのですが、それと共に…
私の中で長年、封印していたもの…
かつて30年前、真由美と恋人同士だった若い頃に抱いていた想い…
彼女に対する恋愛感情…
そして、情欲の念…
自分の心の中で真由美を欲する気持ちが30年の時を経て甦り、次第に頭をもたげて来るのを感じた私なのでした。
私を見つめている真由美の目に引き込まれて行くように、私も彼女の顔をじっと見つめて、お互いの顔を見つめ合っているうちに、自分の顔が段々と火照って来るのがわかり、心臓の鼓動が急激に速まって行くのを感じたのです。
真由美の白い頬もますます赤らんで来て、彼女の目は完全に愛しい異性を見る時のものになったのでした。
「そ… そうだったのか… いや… おれはてっきり“君”が結婚して家を出たものだとばっかり思ってた… あの時、9年前に見た男の子は君の子どもじゃなく、君の従妹さんの息子さんだったのか…」
私は真由美が独身の女性なのを知って、彼女が30年前に私と別れて以来、ずっと独りでいた事に大きな喜びを感じてそう言ったのですが、思わず、恋人同士だった時のように真由美を“君”と呼んでしまっていたのです。
「あたしも厚典さん、結婚してはるんや思てた… “あれから”ずっと独りでいはったんやね… あたしと一緒で…」
真由美も私を後藤さんではなく、恋人時代のように“厚典さん”と呼んで、喜びに満ち溢れた目でそう言ったのでした。
私は時間が30年前にタイムスリップしたような感覚に陥って、完全に真由美と恋人同士だった時の気持ちに戻っていたのです。
かつての恋人、初体験の女性と30年ぶりに再会した私は真由美と見つめ合っているうちに、彼女を思いっ切り抱き締めたい衝動に駆られたのでした。
それからしばらくの間、私も真由美も何を言ったらいいのかがわからず、無言でいたのですが、お互いに相手の顔から目を逸らさないでじっと見つめ合っていたのです。
「今日、これからどっか行かはるん…?」
私たち二人の間に生じた沈黙を破ったのは真由美の方で、彼女の質問に私は
「いや… 別に行くとこはないけど…」
と答えたのでした。
「ほな、これからどっか行かへん…? 久しぶりに会うたんやから…」
と言って、私をデートに誘った真由美の目は期待感に満ちていて、私は喜びで一杯の気持ちで
「じゃあ、どっか行こうか…」
と彼女の申し出を快く承諾したのです。
当初は友人の家を訪ねるつもりでしたが、もうそんな事などどうでも良くなった私で、真由美と30年ぶりにデートする事にしたのでした。

喫茶店を出た私と真由美は最寄りの駅から電車に乗り、そこから二駅の所にある公園に赴いたのです。
そこはかつて私と真由美が何度もデートした場所で、その日はGWだったので、公園内には大勢の人で溢れ返っていました。
「久しぶりだな… 昔、君と何度もやって来たけど、あの頃と変わってないな…」
公園内を真由美と二人で歩きながら、私がそう言うと、彼女も
「そやね… あの頃、あなたと二人でこうして何べんも来たわね…」
と感慨深そうに言ったのです。
しばらく歩いた後、空いているベンチがあったので、私と真由美はそこに腰掛けたのでした。
私がタバコを吸い始めると、真由美もタバコを取り出してライターで火を点け、吸い始めたのです
「君もタバコを吸うようになったんだな…」
喫茶店でタバコを吸う真由美を初めて目にした時には意外な気がした私で、昔はタバコを吸わなかった彼女が30年後の今は喫煙者になっていたので、私がそう言うと、
「うん… あなたとつき合うてた頃は吸うてへんかったけど、家(うち)を出て一人暮らしするようになってから吸うようになったわ…」
と答えた真由美なのでした。
「そうか… あの頃の君はタバコを吸ってなかったんで、喫茶店でタバコを吸う君を見た時はちょっと意外な気がしたよ…」
私がそう言うと、真由美は
「タバコ吸うあたし、嫌…?」
と言って、私の顔を彼女特有の色っぽい目で見つめたのです。
「いや… そんな事はないよ… ただ、タバコを吸う君を見てたら、昔のイメージと違って、ずいぶん大人っぽい雰囲気の女性になったなって… まあ、あれから30年も経つんだから、当然だけど… おれもこんなおっさんになってしまったし…」
と私が言うと、真由美は
「あたしもこんなおばちゃんになってもうたわ… あれから30年も経つんやから、しゃあないけど…」
と笑みを浮かべて言ったのでした。
若い頃と同じ人懐こそうな真由美の笑みに釣られて、私も笑みを浮かべてしまったのです。
「なんで結婚しはらへんの…?」
真由美はタバコを吸いながら、シリアスな表情で遠くの方を見つめて急にそう言ったのでした。
唐突な質問に私はやや戸惑いながらも、
「結婚したい女性(ひと)がいなかったからだ…」
と答えたのです。
「あたしと別れてからええ女性(ひと)と出会わへんかったん…?」
真由美は更に突っ込んだ質問をして来て、私は
「ああ… 君と別れてから何人かの女性とつき合ったけど、でも、結婚したいという気にはならなかった…」
と正直にそう言ったのでした。
「そう…」
私の返答に真由美はそっけない感じでつぶやくようにそう言った後、
「あたしもあなたと別れてからつき合うてた男性(ひと)、何人かいたけど、結婚したい思う男性はいーへんかった…」
と言ったのです。
真由美が私と同じ理由でずっと独身でいたのを意外に思った私でしたが、それと同時に彼女が私と別れて以来、独りでいた事が嬉しく感じられたのでした。
「君もそうだったのか…」
私がそう言うと、真由美は
「あたしら、おんなじやね…」
と言ったのです。

考えてみれば、私と真由美は若かった頃、31年前に初めて同士、童貞と処女で体を許し合って結ばれて肉体的に大人の男と女になったわけですから、お互いにとって相手は生涯、忘れる事が出来ない初体験の異性という間柄の男女なのでした。
私が真由美と別れた後に交際した女性たちは何れも精神的に本当の充実感を覚える事が出来ず、また、肉体的にもセックスで満足の行く最高の悦びを感じられなくて、大きな物足りなさ、虚しさを覚えていたのです。
その女性たちとの交際→別れを繰り返す度に私はいつも彼女の事、かつての恋人、初体験の女性である真由美を思い出してしまっていたのでした。
(あの時、なんで真由美と別れてしまったんだろう…)
私は心の中でそうつぶやきながら、取り返しのつかない大きな後悔の念を抱いていたのです。
失ってから初めて知った自分にとって大切なもの…
私にとって真由美は最高の女性、理想の女性であった事に改めて気づいたのでした。
(あの頃に戻れたら… もう一度、真由美とやり直せたら…)
何度、そう思った事でしょうか…
(もう二度とあの頃には戻れない… もう真由美には会えない…)
そう思うと、私の心は例えようもないほどの大きな悲しさに覆い尽くされたのです。
そのように一度は諦めていた私でしたが、しかし、今、自分の目の前には30年ぶりに再会した真由美が…
30年前の若いカップルから熟年の男女になっているとは言え、かつての恋人と再び巡り合い、もう一度、やり直せる絶好のチャンスが私と真由美、お互いの間に到来していたのでした。
私たち二人にとってその日の再会は運命的なものだったのかもしれないのです。
「あたし、今日、あなたに会えてほんまに嬉しい…」
真由美は私の顔を喜びに満ち溢れた目で見つめて、そう言ったのでした。
「おれも今日、真由美に会えて本当に嬉しい…」
私は30年ぶりで彼女の事を恋人同士だった時の呼称で、“真由美”と呼び捨てにしてそう答えたのです。
「あたし、今でもあなたが… 厚典さんが好き…」
「おれも今でも君が… 真由美が好きだ…」
真由美と私はお互いの顔をじっと見つめ合って、相手への想いを口にし合ったのでした。
30年ぶりに再会したかつての恋人同士、私と真由美。
もはや私たち二人を“阻む物”は何もない、いや、そんな物は最初から存在していなかったのです。
お互いに今でも独身で、相手を想っている事を確信し合った私と真由美の行き着く先は一つしかなかったのでした。
30年ぶりにお互いの間で燃え上がった恋心、そして、情欲の念。
その時の私と真由美は若い頃、30年前にタイムスリップしたような感覚に陥っていたのです。
私はすぐにでも真由美を抱き締めてキスしたい衝動に駆られ、
「どこか別の場所に行かないか…?」
と言って彼女を促すと、真由美は同意して私たち二人はベンチから立ち上がり、その場を後にして歩き始めたのでした。

GWの時期で公園内はどこも大勢の人だかりだったので、私たち二人は公園を出て、その近所の人気が少ない川沿いの歩道へと歩を進めたのです。
しばらく歩いた後、近くに誰もいない場所にやって来た私と真由美は歩道の側にある木の下に赴き、そこで足を止めたのでした。
「真由美ぃ…」
「あなたぁ…」
木陰で私と真由美は真正面から向かい合って、お互いの顔をじっと見つめて愛する相手を呼び合うと、この時を待っていたと言わんばかりに抱き合ったのでした。
「ああ… あなたぁ…っ! 厚典さぁん…っ! ああ… あたし、あなたにずっと… ずっと会いたかった… 会いとうて会いとうて仕方なかった… ああ… 夢見てるみたいやわ… あたし、今、ほんまに幸せ… ああ… 厚典さぁん…っ!」
「おお… 真由美ぃ…っ! おれも君にずっと… ずっと会いたかった… 会いたくて会いたくて仕方なかった… おれも今、最高に幸せだ… おお… 真由美ぃ…っ!」
真由美と私はお互いに両腕で相手の体を強く抱き締めて、喜びを口にし合ったのです。
そして、私と真由美は磁石で吸い寄せられて行くかのように顔を近づけて唇を合わせ、激しく濃厚にキスし始めたのでした。
「うっ… ううっ… うっ… うぐっ… うっ… むうっ… おっ… おお…」
私と真由美はお互いに相手の唇を飲み込んでしまわんばかりに強く吸い付き合って、吸盤のようにピッタリと一つに合わさった唇と唇の間から吐息交じりの声を漏らしながら、息が詰まりそうなほどに激しい濃厚なキスを繰り返したのです。
若い恋人同士だった時以来、30年ぶりで抱擁とキスを行なった私と真由美。
私は言葉では表せないとてつもないほどの大きな幸せを全身で感じて、真由美と別れてからのこの30年間、彼女以外の女性と結婚しなくて本当に良かったと思ったのでした。
真由美と30年ぶりに恋人同士として愛し合ってキスしている事に大きな喜びを感じて、生きている実感を強く覚えていた私だったのです。
30年ぶりに経験した真由美とのキスは若い頃のそれと違い、彼女の舌使いのテクニックが昔より上達していて、ちょっと驚いたのと共に少しばかり嫉妬の感情を覚えたのですが、私も真由美に負けじとばかりに自分の舌を彼女の舌にネトネトと絡ませたのでした。
そうして真由美と抱き合ってキスしているうちに、私の中で情欲の念が次第に肥大化して行き、それに伴ってペニスが勃起して、私はすぐにでも全裸になって彼女とセックスしたくなったのです。
しばらくキスした後、唇を離した私と真由美でしたが、私を見つめる彼女の目は官能の色に満ち溢れたものと化していて、私と同じく真由美もセックスを強く望んでいる事がよくわかったのでした。
真由美とセックスしたくて仕方がなかった私は
「これからあそこのホテルへ行くか…?」
と川の対岸にあるラヴホテルへ目を遣って、彼女に問うたのです。
そのホテルは30~31年前、私と真由美が何度か入った事がある私たち二人にとっての思い出の場所だったのですが、彼女は
「もうちょっと我慢して… 久しぶりやから、あたしの部屋でしたい…」
と答え、自分の住むマンションの部屋で体を交えるように要求したのでした。
彼女の部屋でセックスする事にした私と真由美はすぐにやって来た道を引き返して、一直線に駅へと向かったのです。
私は一分一秒でも早く真由美の住むマンションの部屋に辿り着いて、彼女と体を交えたくて仕方がなく、全身に漲っている溢れんばかりの情欲の念を抑えながら、歩いていたのでした。
公園内を通って駅に到着して電車に乗り、二駅先の駅で降りてその街に戻ると、彼女の案内に従って私と真由美はこれから二人だけの世界で愛し合う場所、かつての恋人、否、30年ぶりに恋人に戻った女性の住むマンションへと歩を進めたのです。

続く。
3
投稿者:ご苦労様
2018/07/03 12:05:09    (r9ME77c5)
変な宗教信者は話がくどい
もっと簡単明瞭に書きなよ
読んでも興奮度ゼロ
2
投稿者:厚典 ◆kdFSzec5gM
2018/06/30 23:30:14    (y.MGnGkd)
続きです。

1度、真由美が私の部屋に泊まった土曜の夜、今のままではいけないと思っていた私たちはお互いの中に存在する強大な情欲の念、旺盛な性欲を減退させようと二人で祈った事があるのですが、しかし、結果は…
どうにか自身の中で止め処もなく湧き起こって来る情欲の念、性欲を抑えようと長時間、真剣に祈り続けたのですが、欲望は一向に収まる事がなく、それどころか、私も真由美もますます相手を欲する気持ちが強まって行く一方で、欲望を制御させる為の祈りがとてつもないほどに苦痛に感じられて来たのです。
苦痛に堪えられなくなった私は祈っている途中、遂に願い事を変えて、真由美と近い将来、結婚できるように、自分たち二人が夫婦として一生、愛し合って行けるように、彼女とずっとセックスできるようにと祈り始めたのでした。
信仰者としては不純な祈りだったのかもしれませんが…
祈りの願い事を変えてから、次第に私のペニスは勃起して来て、自分のすぐ隣で祈っている真由美を抱き締めたい衝動に駆られたのです。
しかし、仮にも信仰者にとっては神聖な行為である祈りの最中にそんな事をするわけには行かず、祈りを終えるまで私は自分の中で生じた衝動、情欲の念を必死で抑え続けていたのでした。
普段よりも物凄く長い時間に感じられた祈りがようやく終わって、私が真由美の方へ目を遣ると、彼女も私の方に顔を向けたのです。
「…!」
その時、私を見つめた真由美の目は官能の色に満ち溢れたすごく妖艶なもので、明らかに男を欲する女の目で、私の胸は思わず、ドキッ!としたのでした。
そう、真由美も祈りの最中、私とまったく同じ気持ちでいたのです。
私はもはや自らの欲望を抑え切れなくなり、すぐに正座していたその場から立ち上がると、信仰者としての自分を投げ捨てて、男女の行為を行なう場、私たち二人にとっての愛の巣であるベッドへ身を移す用意をして真由美を促したのです。

「真由美ぃ…」
「あなたぁ…」
私と真由美はベッドの横に立ち、正面から向かい合ってお互いの顔をじっと見つめ合い、愛する相手を呼び合うと、どちらからともなく体を寄せ合って抱き合ったのでした。
お互いの体を強く抱き合った後、私と真由美は唇を合わせ激しく濃厚にキスしたのです。
「厚典さん、あたし、もう我慢できへんわ… 祈ってた時から、あなたとしとうてしとうて、もう死にそうなくらいで、堪えられへんかった… あなたのチンボが欲しゅうて欲しゅうて、あたしのオメコ、ずっと疼きまくっとったんよ… オメコ、もうビショビショや…」
真由美は官能的な目で私の顔を物欲しそうに見つめて、かなり興奮した口調でそう言ったのでした。
「おれもだ、真由美… おれも祈ってた時、真由美としたくてしたくて、すごく辛かった… おれのチンボも真由美のオメコと結合(ハメ)たくて、もうビンビンに勃(た)ちまくってる… しよう、真由美…」
私も真由美と同様にかなり興奮してそう言って、その後、私たち二人はお互いに身に着けている物を忙しく次々と脱ぎ捨てて行き、あっという間に生まれたままの姿になったのです。
「すごい…っ! あなたのチンボ、めっちゃ勃(た)ってる…」
真由美は私のビンビンに勃起しまくって、肥大化したペニスを驚いたような、それでいて、嬉しそうな目で凝視してそう言ったのでした。
そう言われた私は恥ずかしさを覚えながらも、持ち主自身が両手で覆っている真由美の下半身に視線を遣ると、膣内から溢れ出した愛液が両脚の太腿を伝って流れ落ちているのが目に入ったのです。
興奮した私が
「真由美もすごい…っ! 真由美のオメコの中、ビショビショになってるんだな…」
と言うと、真由美は
「ああ… そんな… いやや…っ! 恥ずかしい事、言わんといて…っ!」
と言って、恥ずかしそうに色白の顔を少しばかり赤らめたのですが、はにかみながらも、笑みを浮かべて私を見つめたのでした。

真由美は私より先にベッドに上がり仰向けになると、両脚を左右に広げてびしょ濡れになった自らのヴァギナを露にして、両手で太腿の内側を掴み、ベッドのそばに立っている私を色っぽい目でじっと見据えて、
「挿入(い)れて… ここに… あたしの膣内(なか)にあなたを… あなたのその逞しいチンボをあたしのオメコの中に挿入れて…」
と上ずった声でそう言って、結合を要求したのです。
私は真由美の要求に従ってベッドに上がり、
「挿入(い)れるぞ… 真由美…」
と興奮した口調で言うと、恋人の膣口にペニスの先端を押し当てて、腰をグイッ!と思い切り前方へ突き出して、愛する女性の膣内(なか)に挿入(はい)って行ったのでした。
「あああ… ああんっ! あんっ! ああっ!」
「おおお… おおうっ! おうっ! おおっ!」
ヴァギナとペニス、真由美と私、二つの肉体が一つに結合した瞬間、私たち二人は思わず、本能の趣くままに歓喜の声を上げてしまい、お互いの体を強く抱き合ったのです。
真由美と繋がった私は腰を激しく振ってペニスで膣内を強烈に突きまくり始め、彼女もまた私の性運動に応じてヴァギナでペニスを強烈に締め付けながら、腰を突き出し始めたのでした。
「ああっ! あな、たあっ! 厚典、さあんっ! ああっ! イイッ! イイわっ! ああっ! 厚典さんのチンボ、めっちゃイイッ! めっちゃ硬くて逞しいっ! ああっ! オメコ、めっちゃ感じるっ! あたし、これが… あなたのこのチンボがずっと欲しかったっ! ああっ! 最高に素敵なチンボやっ! 厚典さん、最高やわっ!」
私の目の前で真由美は快感に満ち溢れた表情を見せて、嬉しそうに悦びの声を上げたのです。
「おおっ! 真由、美いっ! 真由美も… 真由美もすごくイイぞっ! おおっ! 真由美のオメコ、物凄くキツい締め付けだっ! おれのチンボもすごく感じるっ! おれもこのオメコと… 真由美のこのオメコと結合(ハメ)たくて結合たくて、気が狂いそうだったんだっ! おおっ! 真由美のオメコ、最高だっ! 真由美、最高に素敵な女だっ!」
真由美の感じまくる顔を見つめながら、私は全身にとてつもないほどの大きな悦びを覚えてそう言ったのでした。
私と真由美は完全にセックスの虜になり、お互いに本能の趣くままに獣が発するような声を上げて激しく愛し合って、快感を貪り合ったのです。
正常位で交わった後、前座位、騎乗位、後背位で愛し合い、最後は再び正常位になってイク事にした私と真由美なのでした。
「ああっ! あな、たあっ! 厚典、さあんっ! ああっ! あたしっ! もう…っ! もうっ! ああっ! イキ… そうっ!」
真由美は両腕と両脚に渾身の力を込めて私の体にしがみ付き、イク事を告げて、私も恋人の体をより一層、強く抱き締め、
「おおっ! 真由、美いっ! おれもっ! おれももう…っ! イキ… そうだっ!」
と答えたのです。
「ああっ! イッてっ! イカせてっ! あたしと一緒にっ! 二人で一緒にっ! ああっ! 厚典さんっ! あたしっ! 真由美っ! ああっ! イ… クうっ!」
「おおっ! 真由、美いっ! イクぞっ! イクぞっ! おっ… おおお… おうっ! おおっ! おおうっ! おうっ! おおっ!」
私たちが最後の歓喜の叫び声を上げた直後、全裸の体を一つに繋げた私と真由美は全身を物凄い強大な快感に覆い尽くされて、二人で同時にイッてしまったのでした。

イッた後、私はペニスに溜まりに溜まっていた精液を真由美の膣内(なか)で一気に噴出し始めたのです。
「あっ… ああ… あ… はあ… ああ… 熱い… 厚典さんの、めっちゃ熱い… あたしの膣内(なか)に厚典さんの熱いのがいっぱい、射精(で)てる… ああ… めっちゃ気持ちええわ…」
真由美は私の目の前で快感に満ち足りたアクメ顔を見せて、気持ち良さそうに安堵したような声を発しながら、私の射精に応じてヴァギナでペニスをキュッ、キュッと締め付けて、精液を子宮に吸い取って行ったのでした。
「おお… おお… おっ… おお… お… おお… 真由美ぃ… おれもすごく気持ちイイ… 最高だ…」
私は真由美のヴァギナで締め付けられているペニスに心地良い快感を覚え、本能の趣くままに悦びの声を発しながら、腰を前方へ突き出して射精し続けたのです。
「ああ… 射精(だ)して… もっともっと射精して… あなたのこの熱いの、あたしの膣内(なか)に全部、射精して… 赤ちゃん、妊娠(で)きてもええから…」
真由美は私の子どもを妊娠しても構わないと言って、私に尚も膣内射精(なかだし)を続けるように要求したのでした。
「おお… 射精(だ)してやる… おれを全部… おれの精液を全部、真由美の膣内(なか)に… 真由美がおれの子どもを妊娠するように全部、射精してやる… おお… 真由美ぃ…」
妊娠をOKされた私は大きな興奮と感動を覚えて、真由美が自分の子どもを妊娠する事を本気で願って、愛する女性の膣内(なか)に自らの子種を噴出し続けたのです。
「ああ… あなたぁ… すごい… まだ射精(で)てる… あたしの膣内(なか)に厚典さんの精子がいっぱい、射精てる… ほんまに妊娠するかも…? ああ… あたし、あなたの… 厚典さんの子どもが欲しい… お願い、厚典さん… あたしを妊娠させて… あたしとあなたの子どもを… あたしら二人の愛の結晶を誕生させたい… ああ… 愛してる… 愛してるわ… 厚典さぁん…」
「おお… 真由美ぃ… おれも… おれも真由美におれの子どもを妊娠してほしい… おれと真由美の子どもをこの世に誕生させたい… おれたちが愛し合った証として… おれたち二人の愛の結晶を… おお… 愛してる… 愛してるよ… 真由美ぃ…」
絶対に離れないと言わんばかりにお互いの体を強く抱き合って、愛の言葉を口にしながら、自分たち二人の間に新しい命、男女の愛の結晶が生じる事を願って、射精と精液の吸い取りを行ない続ける私と真由美。
私も真由美も愛し合っている実感を全身で覚えながら、幸せの絶頂に身を置いていたのでした。

膣内射精(なかだし)と精液の吸い取りが終わった後、私と真由美はしばらくの間は体を繋げたままで抱き合って、お互いの顔をじっと見つめ合っていたのです。
私を見つめる真由美の表情は大人の女の色気に満ち溢れた妖艶なもので、私には自分の目の前にいるそんな彼女がとても半年前まで処女だったとは思えなかったくらいなのでした。
そして、その1年前のあの日、私が初めて胸をときめかした時の真由美、天女のように美しくて優雅な姿を見せていた乙女とはまるで別人のように思えて、処女から大人の女へとあまりにも大きく変貌した彼女を驚嘆と悦びの入り混じった気持ちで見つめていた私だったのです。
「赤ちゃん、妊娠(で)きたかな…?」
真由美は微笑を浮かべてそう言って、私も
「妊娠(で)きたらいいな…」
と笑顔で答えたのでした。
「もしかすると、来年の今頃、あたしら、夫婦になってて、パパとママになってるかもしれへんね…」
喜びに満ち足りた優しそうな目で私を見つめて、そう言った真由美に対して私は
「おれもそうなっていたい… 来年、結婚しようか…?」
と言ったのです。
「うん… そうしよ…」
真由美は嬉しそうな笑顔を見せて、同意したのでした。
「真由美ぃ…」
「あなたぁ…」
私と真由美はお互いを呼び合うと、唇を合わせて激しく濃厚にキスしたのです。
自分たち二人の愛は永遠だと信じて、愛し合う喜びを強く感じ合っていた私と真由美なのでした。

その後も私と真由美の交際は続いて翌年になり、男と女の関係を結んでから1年以上が経過した夏。
私と真由美はその頃、以前のようにほとんど毎日、会って体を交える事はなくなっていて、週に1回位しか会わなくなっていたのです。
一時期のセックス三昧の生活でお互いに体力をずいぶんと消耗して、肉体的に大きな疲労感を覚えていたのみならず、精神的にも苦痛を感じるようになって、いつしか次第に体を交える回数が減って行き、物凄く旺盛だった性欲が極度に減退してしまっていた私と真由美なのでした。
セックス疲れの為でもあったのですが、私も真由美も肉体的な事だけではなくて、精神的にもお互いに相手に対する情熱が段々と失せて行き、二人の間に存在している愛情が薄らぎつつあったのを感じていたのです。

そして、8月の盆明けの事でした。
盆休みで帰省していた実家から戻った私の自宅に真由美が土曜の夜にTELして来て、1年4ヶ月前に初めて二人で話した喫茶店で会う事にしたのです。
私たち二人は2週間近く、会っていなかったのですが、久しぶりに顔を合わせたその日の真由美はいつになく神妙な表情をしていて、私には彼女が何を言いたいのかが直感でわかりました。
それまでの真由美は私に会いたい時には私の部屋にやって来ていたにも関わらず、その日の彼女は敢えて喫茶店で会いたいと言ったのですから。
「あたし、あなたと別れたい…」
真由美はうつむいてポツリとそう言ったのですが、彼女の口から発せられたその言葉は真由美からTELがあった時点で予想していたので、私は驚く事などなく、
「そうか…」
とつぶやくように返答したのです。
私たち二人の間にしばしの沈黙の時間が流れた後、真由美は
「ごめんなさい… 1年以上も付き合うて来たのに… そやけど、あたし、もうあなたと付き合うの、しんどうて…」
と申し訳なさそうに言ったのでした。
「いや… おれも君と同じ気持ちだ… おれたち、もう別れる時が来たのかもしれないな…」
そう答えた私だったのです。
初めての男と女として結ばれた私と真由美に別れの時が来た事をお互いに確信し合ったのでした。
近い将来の結婚を約束して体を許し合い、一時期はお互いに我を忘れてしまうほどに強く深く愛し合って、ほとんど毎日、会ってセックスするようになり、情欲の塊、性獣と化して、精神的にも肉体的にも夫婦同然の間柄の男女になっていた私と真由美だったのですが、肉体関係を持ってから1年余りが経った30年前の夏、お互いの間に存在していた愛情が少しずつ冷め始めて行き、いつしか性欲を満たす事が目的の性生活が中心のカップルに、恋人というよりもセックスフレンドに近い関係になっていた私たち二人だったのです。
幸いにも1年余りの間、数え切れないくらいに何回も膣内射精(なかだし)でセックスしたにも関わらず、真由美は私の子どもを妊娠する事がなかったので、私も彼女も別れるなら、この時しかないと思っていたのでした。
「これまでほんまにありがとう… あなたには感謝してるわ… あたしを大人の女にしてくれて…」
そう言った真由美に対して私も
「おれの方こそありがとう… おれも君には感謝してるよ… 君がいたから、おれも大人の男になれたんだし…」
と返答したのです。
その後、私は
「おれは来月一杯でこの街を出て行こうと思ってるんだ… 盆に実家に帰った時、友達から一緒に仕事をしないか?って誘われたんで、そうしようと思う…」
と言うと、真由美は突然の事に一瞬、困惑したような表情を浮かべて、
「そう… 厚典さん、郷里(いなか)に帰りはるんやね… この街からおらへんようになるんや…」
とちょっと淋しそうな口調でそう言ったのです。
「もうすぐ、この街ともお別れだな…」
私はそうつぶやいて、一呼吸入れた後、
「君とも今日で…」
と言ったのでした。
その街に私は3年間、住んでいたのですが、私にとってそこでの最も大きな思い出はやはり真由美と出会った事。
交際し始める前年の秋、文化祭のリハーサルで日本舞踊を華麗に舞っていた美しい真由美の姿…
お互いに初めての男と女として体を許し合い、二人だけの世界で激しく愛し合って来た日々…
セックスの虜になって、ほとんど毎日、体を交えていた私と真由美…
真由美と過ごした日々が走馬灯のように私の頭の中を駆け巡ったのです。
「この1年ちょっと、あなたと付き合うて、あたし、ほんまに楽しかった… あなたと付き合うた事、後悔してへん… 男の人と付き合うて、愛し合う事がこんなに素晴らしい事やいうの、あなたが教えてくれたんやから… 今日でお別れやけど、あたし、あなたとの事、これからもずっと心の奥に大切な思い出として閉まっておくから…」
私の顔を真顔で見つめながら、真由美はそう言って、私も
「おれも君との事、後悔してないよ… 君と過ごしたこの1年ちょっと、本当に楽しかった… おれも君がいたから… 君と付き合ったから、男と女として愛し合う事の素晴らしさを知る事が出来たんだから… おれも君との事、大切な思い出として心の奥に閉まって生きて行くよ…」
と答えたのでした。
「郷里(いなか)に帰らはっても、体に気ぃ付けて頑張ってね… あっちでええ女性(ひと)が見つかるように願(ねご)うとるわ…」
真由美は微笑を浮かべて、私に励ましの言葉を告げたのです。
「ありがとう… 君も体に気を付けて元気でな… おれも君にいい男性(ひと)が見つかるように願ってるよ…」
私も真由美と同じように微笑んで、別れる女性に対して感謝と励ましの言葉を口にしたのでした。
喫茶店を出て帰宅する時、私と真由美は途中まで帰り道が同じ方向だったので、夜道を一緒に歩いたのです。
いくら今日で別れるとは言え、こうして真由美と二人で歩く事はもうないと思うと、やはり一抹の淋しさを感じていた私なのでした。
それは真由美も同じだったと思われ、私も彼女も別れ際までずっと無言でいたのです。
真由美の家の近所にある分かれ道まで来た時、私は
「じゃあ、ここで… さようなら…」
と告げると、彼女も
「さいなら…」
と言って、私たち二人は別れたのでした。

翌月、私が引っ越す数日前に行なわれた宗教団体の催しに参加した時、真由美は係員の一人として会場の入口の受付に立っていたのです。
私は真由美の姿を目にすると、ちょっと複雑な気持ちになり、彼女も私が来た事に気づいた時、ややたじろいだような目になったのがわかりました。
会場に入る時、私は真由美と顔を合わさないようにわざと彼女を避けて、別の係員の女性に入場券を渡したのです。
その時、私がそうだったように真由美も多分、ホッとした気持ちだったのではないか?と。
私と真由美が1年余りの間、恋人同士として交際し肉体関係を持っていた事は私たち以外には誰も知らず、二人だけの秘密、シークレットラヴのままで終わったのでした。
その日、会場に来ていた真由美の両親と妹は無論、地域の宗教団体の人たちもまさか私たち二人が男と女の関係にあったなどとは夢にも思っていなかった事でしょう。

それから3年後。
時代は昭和が終わりを告げて、平成に。
私は再び関西地方に住んでいて、久しぶりに真由美との思い出があるその街へと足を伸ばしてみたのです。
敢えてかつての恋人である真由美の家の前まで行ってみたのですが、玄関の表札にはすでに彼女の名前はありませんでした。
真由美がどこかの誰かと結婚して家を出たと確信して、私はその場を立ち去ったのです。
(真由美、もうおれの手の届かない存在になってしまったのか… おれの知らない世界で新たなる人生を歩んでるんだな…)
歩きながら、心の中でそうつぶやいた私なのでした。

そして、21世紀になり、真由美と別れてから21年後の2009年。
その11年前、あと3年で21世紀になろうとしていた1998年に私は関西の地を去って、郷里の中国地方に戻って来て、それからはずっとこちらで暮らしているのですが、2009年のある日、所用で関西地方へ日帰りで行った時の事です。
用事が済んだ後、帰るにはまだ少しばかり時間があったので、本当に久しぶりに真由美と出会った街へ行ってみたのでした。
真由美の実家のすぐ近くを通った時、家の前に高校生くらいに見えた背の高い男の子が立っていて、携帯を操作しているのが目に入ったのです。
家の前まで行く事はなく、遠目に見ただけで通り過ぎたのですが、私が目にしたその男の子は真由美の息子ではないか?と思いました。
もし真由美と別れずに結婚していたら、その頃、2009年には私と彼女の間にそれくらいの年齢の子どもがいてもおかしくなかったのですから。

続く。
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