大学二年の夏休み、ふと思い立ってバイトで得た金をもって
2,3泊の旅行を思い立った。彼女もおらずまだ童貞だった
こともあって旅先でのアバンチュールを求めてという性欲に
突き動かされてのことだった。駅前の薬局でコンドームをひ
と箱買ってセックスに備えてとりあえず電車に乗った。夕方
近くに着いたのは天橋立が近いという駅だった。なんとなく
そこで降りてしまい、駅から少し離れたところにあるという
観光案内所で今晩の宿を決めようと思っていた。その案内所
が見当たらず、付近の土産物屋に入って、訪ねると店の主人
らしいおばさんが「宿探しているんかい? ひとりかい?
学生さん?」と親切に聞いてくれた。そうだと答えると、
「うちの二階、民宿やってるんだよ。よかったらどう?」と
と一泊二食つきで3000円という格安。ただ、風呂は時間制交
代でということだった。二階へ案内されるとなんと二つしか
部屋がない。階段上がって奥の方を案内された。カギは?と
聞くと民宿だからないよと、当時はのどかだった。
さて部屋に入って荷物を置き、ぐるりと見まわすと、なんと
隣の部屋との境はふすまで仕切られてるだけ。要は普通の家
の二階で八畳間が二つ並んでるだけの作りだった。これじゃ、
隣に人が来るわけないなと一安心して、指定された食堂で夕
食を摂り、かえって来てそれじゃ風呂浴びて寝るかと、店主
に風呂の予約入れようとしたら、なんと、さっき着いたお客
が今使用中とのことで1時間ほど待つことになった。
「えっ! お客さん、他にもいたの?」と聞くと
「さっき、関西からOLさん二人連れが来たんだよ。」
「というと、あの隣の部屋?」
「そうだよ。覗いたりしちゃああかんでぇ」と
風呂空くまで部屋で待つように言われて待つこと30分。小人
閑居して不善を為すの通り、ふすまの端を少し開けて隣を覗
いた。誰もいなかったがOL女性二人連れという話で妙に胸
が高鳴った。そうこうするうちに関西弁で会話しながら二人
が階段を上ってくるのが聞こえ慌ててふすまから離れ、静か
にした。部屋で二人が交わす会話が丸聞こえだった。
「ほな、お食事行って、お酒こうてこよな」と二人が出て行っ
て間もなく、店主のおばさんがお風呂空いたでぇと声をかけて
来た。階段を下りて風呂場へ向かう途中におばさんがいて、
風呂場を指さしながら、私がおばさんの前を通るとき「あとは
おらんきに、ゆっくりな。でもなかでしよらんようにな」と
意味深に右手を軽く握って振って見せた。
風呂に入ってさほど大きくない湯船で手足を伸ばすと、水面に
二三本の縮れた毛が浮いていた。もしかして、これ、さっきの
女性の陰毛?と思っただけで勃起。中でしよらんようにな、と
いう意味がわかった。そうかあ、さっきまであの関西のOLが
入っていたのかと思うと勃起は強まり出さないないとおさまり
が付きそうもない感じでペニスは屹立してしまったのだ。水を
かけたり関係ないことを考えてなんとか勃起を収め風呂から出
た。店頭でビールを買って二階に戻り部屋で飲んだ。酔いが回っ
たのか眠気が来たので少し早いが短パンとTシャツに着替えて
寝ることにした。寝入ってしばらくして、ふすまをノックする
る音に気付き、起きてふすまの方に近づくと、ふすまの向こう
から「もしも~し。起きてますか~?」と女性の声が何度とな
く聞こえるので、思わず「は~い。おきてま~す」と返事して
しまった。酔いが醒めてなかったのだろう。すると、ふすまが
開いて女性の一人が「よかったらこれからトランプしません?」
と言ってきた。女性は二人ともホットパンツにTシャツで寝る準
備万端という感じだった。薄暗かったこともあってかなり魅力的
に見え二つ返事でOKした。女性は缶酎ハイとかビールとかたく
さん買ってきていたらしく、なんでもどうぞと勧めてくれたので
勧められるままに飲んでしまった。酔いが回ってだんだん
会話もきわどくなってきて、ついに核心をつかれ悶絶しそうになっ
た。
「でさあ、なんだかんだいって、君、女性経験ないよね。」
すかさず、もう一人が
「大学2年で一人旅って、童貞卒業目的っしょ。」
「君、間違いなく、童貞だよね。入れたことないよね。」
もう、どうにもならない感じで、
「うっわ~~~っ!バ、バレてしまったのだぁ!」と
その場にうっぷすと一人が寄り添うように横に来て、僕の股間に手を
伸ばし探ってきた。
「うっわ~!もう、カチカチ、ビンビンじゃない。」
「期待に、胸ふくらましてたん?」
「大丈夫。今夜、私たちがなんとかしてあげるから」
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この先はどう展開したのか、記憶がさだかじゃないのだが
できるだけ思い出して書き残しておこうと思う。