今から12年前、僕がよく行っていたスーパーの一角にある日本茶店で働いていた小柄で笑顔の可愛い国仲涼子さんによく似た女の子に一目惚れしました。
日本茶に興味などまるでなかったのですが彼女と仲良くなりたい一心で通いつめ、連絡先を交換してなんとかデートにこぎつけお付き合いにいたりました。
これが妻との馴れ初めです。
妻と付き合ってみると、その可愛いらしい笑顔とは対照的に性欲が強く、エッチなことにも興味津々で僕がお願いすることも快く受け入れてくれました。
そんな妻をどんどん好きになり、2年の交際を経て結婚したのが10年前です。
私達夫婦も気付けば36歳になりました。
結婚後もレスになるようなことはなく週に2~3回は営みのある仲良し夫婦なのですが残念ながら子宝には恵まれていません。
一時、不妊治療もしたのですが妻の体への負担も大きかったのでやめることにしました。
少しエピローグが長くなってしまいました。
本題に入ります。
僕は数年前から生え際が後退してきて薄毛に悩むようになりました。妻は「まだ大丈夫じゃない?」と言ってくれてたのですが…2年前に大事になる前にとクリニックで治療を始めました。
事前に調べていた通り薬での治療を勧められました。その際に先生からは
「稀に浮腫や性欲減退の副作用が出ることがありますが出現率はとても低いのでそんなに心配されなくてもいいと思います」
という説明がありました。
そして、性欲の強い自分には縁のない話だとこの時は思っていました。
薬の服用を始めてから約2週間後の夜。
お風呂上がりの妻が僕のベッドに入ってきました。
いきなりパジャマと下着をはぎ取られ、妻が咥えます。
「あれ!?!!!!」
すぐに異変に気付きました。
いつもならすぐにムクムクとしてくるのに…ピクリともしない。
「あれ?疲れてる??」
妻もその異変に気付きました。
確かに、これまでの妻との12年間で中折した事は2~3回はありました。しかし、それは今回のような感じではなくて…まして始めから勃たないなんてことはありませんでした。
気持ち的にはエッチな気持ちにはなっているのに勃起しない自分に
「まさか…これは副作用」
と勘づくまでにそう時間はかかりませんでした。
妻はその後もフェラし続けてくれましたが、少しムクっとはするものの何時もとはまるで違います。
「ごめんね、今日ダメみたい…」
「そっか、仕方ないね」
僕はお返しに妻の体を舌と指で快感に導いてから休みましたが…その日は不安でなかなか眠れませんでした。
翌日、妻は昨日の分とばかりにまた求めてきましたが僕のモノはまたもや反応しません。
「ごめん、副作用出ちゃったかも…」
「え?本当に??」
一応、副作用のことについては話していたのですが妻も僕同様にまさか低い可能性のものが出るとは思っていなかったようで驚いていました。
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それから2ヶ月、僕の状況は頭髪は少し増え始めてきたものの勃起不全の変化はありませんでした。
この間色々な情報をネット等で調べていました。
確かに副作用で性欲減退する方もある一定数いるようで数ヶ月で治る人もいれば1年以上かかる人もいたりと様々で自分はいつ治るのだろうか?という不安が大きかった時期です。
この間、指や舌に加えてバイブを使って妻の性欲を満たしていたつもりでした。
その日も妻を気持ちよくさせてあげました。
妻がパジャマを着直してから突然私に抱きついてきます。
「もう我慢するの嫌…」
そう言った妻の頬には涙が流れていました。
「ごめんね…」
僕は、そう言うことしかできませんでした。
(続く)