隠れた趣味であったコスプレ、それを僕の前でも解禁するしないという会話があって数日後の事です。給料日前になれば僕はラムさんの家を訪れる事が多いのですが、その日も一応連絡を取ってみたのです。「明日よっていいですかね」するとラムさんは「今日でもいいよ」そんな返事がきました。話はそれますが、ラムさんはいつも「いいよ」「だめ」「わからない」と、そんな具合に冷たく短い単語でしか僕に対して返事をしません。おそらくラムさんは何人ものラムさんという人格が隠れている事は明らかで、僕に対してはパターン何々という具合で接しているのだと思います。(つまり多重人格者)MMORPGのゲームをやっている時は、「えーやだやだw 知らないし~~~><」みたいな明るい女の子キャラでチャットしている光景を見た事があるし、アクション系オンラインをやっている時は「へぇ。そうなの。それで私に何をしろと?」等というクールなキャラを演じていたりもします。ですもので、現実に存在している僕の存在でさえもラムさんにとってはゲームの一部にしか過ぎないのか、普通は現実にはありえないだろうっていうキャラで接してくるのです。(僕にたいしてはエヴァンゲリ〇ンに登場する〇波〇イのような雰囲気で話してきます)少し横道にそれましたが、そんなラムさんが「今日でもいいよ」と言われたのは少し驚きました。僕が明日行くといえば、「明日きて」と返事をし、「今日いっていいですか?」と聞けば「わかった」という返事が多かったのですが、僕が明日といってるのにラムさんが今日というのは今までになかった事だったのです。僕は前回のコスプレ話を思い出し、(余程、コスプレ姿を僕に見せたいのかな)と思いました。そして僕はラムさんにまた、「給料はいったら返します」といって5000円くらいせびるつもりでいたので、ラムさんの言う通り、その日に家を訪問する事にしたのです。ボロアパートに到着し、そして玄関ドアを開けると、あらどういう事でしょうか。意外と部屋がすっきりしているのです。玄関には空き缶、ペットボトルがはいったゴミ袋もなくなっており、ラムさんの実家から送ってきた食料等が入っていた山積みの段ボール箱類も撤去されていました。6畳6畳の部屋に意外と家具が多くて狭さを感じる部屋でしたが、僕が言ったときには意外と片付いていたのです。そしてなにより驚いたのが、ラムさんの姿でした。この知り合ってからの5年間、ラムさんは黒を基調とした姿しか見た事がありませんでした。そのラムさんが、今は〇宮〇〇ヒのような、青い制服姿なのです。思わず僕は「おお~~もう始めているんですね」と言葉をかわしました。するとその日のラムさんは、すこぶる機嫌がいいようで、「後で写真とってもらおうと思って朝から部屋かたずけてたんだ」と言ってました。それから「こういうコスプレ衣装っていくらくらいするものなんですかね?」と聞いたら、ラムさんは「私はちゃんとしたやつ買うけどね。アマ〇ンとかで売ってる3、4000千円程度のものはかわないから」というのでした。そしてよくよくラムさんを見てみると、人間って生き方が姿、形に出るものだな。って痛感させられました。ずっと水泳をやっている子は水泳選手の身体になるし、マラソンやってる子はランナーの身体になります。またバレェしかり、ピアノしかり。ラムさんの幼少のころは知りませんが、もしずっとアニメやゲームの事を考えてきた人生なんだったら、やはりラムさんの身体にもその生き方が大きく影響しているのかもしれません。青い制服のコスプレをしているラムさんは、日頃の粗食(カップ麺、パン、カップスープ等)のせいか、身体全体は細いのに胸だけは妙に大きい事に気が付いたのです。(何が言いたいかというと、非現実なゲームキャラのような体つきという事です)それから僕はラムさんから手渡されたデジカメで、ラムさんの部屋の中で最も背景が落ち着いている黒いカーテンの前でラムさんに位置取り、そこで僕がポーズを決めるラムさんを撮影する感じになっていったのでした。撮影しながら「こんな写真どうするんですか?」と聞いてみたら、オンラインゲーム専門のコミュニティーサイトがあるらしく、それに投稿する。と言っていました。ただただ、フーンと黙々と写真を撮る僕がいました。そして10枚くらい立ち姿勢のラムさんを撮影し、「ま、こんなモンですかね」と腹も減ったので何か食わしてもらおうとしたら、ラムさんは「う~ん」と考え事をしているのです。ここでも余談ですが、いつもラムさんは僕に2000円くらいくれ、僕がそのお金をもってスーパーに走る。そして食材を買い物をしてラムさんに作ってあげる。(自分の分も)そしておつりはもらう。というシステムがありました。料理
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<最終回>前回の撮影から数日後、また僕は仕事帰りにラムさんの家に行きました。いつも大体、週に1回くらいはラムさんの家を訪問し、(仕事の帰り道なので)なんだかんだと酒飲ましてもらったり、飯食わしてもらったりしている生活が5年経過していたのです。ラムさんの方も、僕がこう頻繁に家に来るような間柄になるとは思ってもみなかったそうで、確実に家に通いだしてからの次期と、5年経った時期では親密度は深まっていたのは実感できます。ですが、彼女がいたり、仕事が忙しかったり(正直言えば特にゲームにそこまで興味がない)僕にとってラムさんは変わり者にしかすぎず、ネガティブな表現をすれば、いいように利用していたんじゃないかと誰かに批判されたらNoとは言えないかもしれません。そんな微妙な距離感でしたが、不思議と僕とラムさんはこの5年間、一切の性的関係に発展する事もなく、ただゲームという一本の線だけでつながっていたのです。そんな関係がコスプレ撮影というイベントを導入したことによって大きく変化しようとしているのでした。なにより、今まで家に行ってもゲームをしている背中しか見せない、何か話しかけても「ふーん」「そう」「で?」という単調な返事しかしない相手。そのラムさんが積極的に女としても魅力をかもしだそうとしているのです。今までの服装はゴスロリ系、つまりメルヘンチックな世界の魔女っ子のような恰好で、夏でも冬でもとにかく厚着で、誰も見てないのにここまで家の中でキメる必要があるのかと僕は思っていました。その彼女が脱ぎだしたのです。これはすごい事でした。最終回というのもあるので、ここでラムさんのステータスを少し紹介させてください。以下に述べるステータスは僕がラムさんと知り合ってからの5年間でため込んだ全データになります。ラムさんは小学校3年の時にゲームと出会ったそうです。それからゲームの中の世界観に夢中になり、将来はゲームクリェイターになりたいと真剣に思ったそうです。しかし中学に上がるころから学校で孤立する事となり、友達もできないまま高校まで進学したそうです。しかし、友達がいないのは何もつらいと思わなかったとの事で、ゲームがあればそれでいい。と思っていたと言っていました。そして高校も1年の夏に中退。それから工場勤め等をやりはじめ、結局今に至るまで鉄工所、パン工場、弁当工場と似たようなライン作業の職場を転々とし、今に至るそうです。ラムさんの1日は朝起きてメイクもせず自転車に乗って仕事に行き、そして最低限の挨拶だけをかわして業務するそうです。そして仕事が終わればコンビニかスーパーによって明日の昼メシと晩飯を買って家に戻る。そして家にはいってまずする事は、ディスプレイの電源のON パソコンの電源のON ゲーム機の電源のON だそうです。そしてパソコンの中でゲーム仲間からメールが来てないかを確認し、その返事をしながらメシを食べるそうです。そして時間がきたらオンラインゲームの世界へログインし、そこからギルドメンバーたちとボスを狩りに行く見たいです。それが夜の0時~1時くらいまで継続し、それが終われば就寝。休みの日はずっとゲームだそうです。掃除は最低限しかしない。洗濯も溜まってきたと感じたらする。くらいのものでした。ゲームをしながら1日を過ごし、気が付けばゲームつけっぱなしで寝ている事もしばしばあり、翌日に風呂も入らずに工場へ向かう事もざらにあるとの事でした。2日くらい同じ服で過ごしてもまったく気にもならないそうです。つまり・・・人間いや、女として失格レベルの人と言えるでしょう(苦笑)ですが、外見は前回の投稿でも書きましたが、本気でゲームキャラを模倣したような人生を送っており、その生き方が身体まで影響しているのか、顔は可愛いとも言えるし、キレイともいえます。けっして悪くない顔つきをしています。顔から足の先まで全部小柄、家から出ないので肌の色も白い。ただ胸だけがポンとキレイに大きくついている感じでした。では続きへと参ろうと思います。家に入ってからは相変わらず、いつものラムさんが僕に背中を見せていました。しかし、背中の見た目がいつもと違うのはすぐに分かりました。なんと、大きめのYシャツを羽織り、中は下着のセットだけ。というここまで来たら相手のコスプレへの執念に開いた口がふさがらないレベルでしたが。しかも、その大きめのYシャツというのも本当に紳士服店で売っているようなサラリーマンが着るものではなく、きっとコスプレ用なんでしょう。女の子がきて可愛いように無駄に襟や袖などが大きくデザインされており、横のスリットも大きく開いたものでした。「何やってんすかwww」と入るなり僕は言いました。ラ
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