続きを書くのが遅くなって申し訳ありません。A級キャバクラで勤めること1年。とうとう僕に黄金期がやってきました。黄金期がやってきた理由理由①僕をイビってきていた先輩2人が辞めた(飛んだ)理由②後輩が3人入ってきた理由③1年もいたら、いい加減、名前と顔を女の子に覚えてもらえる理由④ボーイとしての仕事をするのは忙しい金土日だけで、他は本部職員(経理)としての仕事をするようになった理由⑤上記④の理由から、女の子から「幹部ぽく」見られるようになった理由⑥実際に数名の女の子の「担当」になった以上のような理由で、入社1年目の僕に黄金期がやってきたのです。新人だった頃の、奴隷のように働く状態から脱出し、もともと持っていた大卒と資格持ちという2枚看板で、僕は役員からも、幹部からも、そして女の子からの一定の信頼を勝ち取ることが出来たのでした。信頼を勝ち取ってしまうと、あとはとんとん拍子に出世していき、おのずと「担当」を任されるようになったのです。ですが、いくら幹部から気に入られ始めたといってもキャバクラ経験1年の僕に対し、さすがに店側も将来クラブのママになることを目指しているNo1とかNo2を張り合ってるレギュラーの女の子を割り当てる事はありませんでした。ですが、逆に僕には「週に2回しか来ない子」「本業を持っている子」「経験が浅い子」「真面目な子」そういった僕と同じような属性の子が選ばれたのです。この時、僕のグループに属した女の子は4人でした。「週に2回しか来ない子」=準看護師のアリサ「本業を持っている子」=百貨店の美容部員のイクエ「経験が浅い子」=専門学生のウララ「真面目な子」=伝統工芸士見習いのエリナアイウエで仮名を作りましたが、以上の4名でした。この4名は本格的に水商売をやっていこうと考えている女の子ではなく、ある意味、今の夜の世界の主流ともいえる「空いた時間に小遣い稼ぎ」というタイプの子達でした。顔はもうあえてここでは話す必要はないと思います。なぜなら、全員が似たような美容室で作ったアップスタイルの髪型をしているし、皆、そろいもそろってキャバクラドレスだからです。それに基本、A級の店で採用される以上、この子たちも全員A級のルックスを持っています。ただ、各々の職業の違いから、それなりにタイプは別れますので、そこは皆さんのご想像にお任せしたいと思っています。(ある程度の詳細は後で書く予定です)僕はこんな4人の担当となり、最初は四苦八苦しました。なぜなら、誰も「担当」という仕事のやり方なんて教えてくれないのです。それに女の子たちは、とりあえず僕が担当・・・・となってしまた事によって、最初は戸惑っている様子でした(コイツで本当に大丈夫かよ・・・)みたいな。それに、担当といっても女の子たちは今までと同じように仕事をするだけなのです。いつもどおり出勤し、いつもどおりお客さんがくれば、指名係が指示したとおりに動くだけ。そして時間がきたら帰る。それだけなのです。が・・・担当となった僕は違います。僕はこの4人の女の子を率いる長として、同じ担当をやっている連中と比べられてしまうのです。A指名回数、B指名回数、空けたボトル、延長時間、あらゆる数字を他の担当と比較されてしまうのです。したがって・・・僕が担当としてする仕事は、この支配下にいる4人の女の子のモチベーションを高めて店に貢献する。やりかたは自由。それが担当としての僕の仕事なのでした。もちろん、僕も最初は正攻法を使って4人の女の子に接していました。真面目に、誠実に、励まし、支え、話を聞き、出来る限り要望に応え、、あらゆる事です。ですが、、、僕のグループはそこまで売り上げを伸ばすことはできませんでした。幹部連中は、「まー、お前んとこはうちでいう出来損ないの集まりだからw 上だってきにしてねーよw それよりお前は帳簿に間違いないかだけ失敗しなければいいから」なんて言われている始末でした。担当になって3,4か月くらい経過してからですかね。僕もだんだん・・・疲れてきたのが。そのうち、(どうでもいいやw)なんて思い始めるようになってきたんです。そもそも、僕がメインでやっている仕事は、BLとPL(経理の専門用語でごめんなさい)の間違いだけな
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基本、夜の水商売の世界において店の女の子と「関係を持ってしまう」事はご法度です。店によっては入店時の誓約書に、女の子と関係をもったら罰金100万~1000万を支払うという誓約書にサインまでさせられます。まー。。実際のところ関係を持ったのがバレたところで罰金を支払う必要もないし、(飛んだらいいだけなので)せいぜいボコられて首になるくらいなのですが、実際のところそういったケースはまずないです。理由は簡単で、法外な値段の罰金は非合法であり、ボコってくるのは傷害事件だからです。店も脅すだけで誓約書を書かせますが、実際にはなんでも訴訟、警察、労働基準監督署に駆けこむ事が珍しくないいまの時代はS級やA級の店舗に限ってはこういった時代遅れの制裁行為をやってないんじゃないですかと感じます。(安い店はあると思います。ヤ〇ザまがいが経営してる店等)ですが、こういった脅しの効果はそれなりにあって、基本的に働く男性スタッフは店の女の子と関係を持ちたがりません。理由は「ややこしい」からです。バレた時にややこしい。関係を持ってしまうと仕事の運営上やりにくい。そんな理由で「自分が辞める算段を考え出さないうち」は女の子とは一定の距離を置くものなのです。ですが、この時の僕は既に入社1年と半年。店を辞めるまであと半年しかありません。この1年間、真面目に突っ走ってきた感があったのですが、前回の投稿で「疲れてきた」という事もあって、もともとの不純な動機で仕事をし始めてる僕がいたのです。それもそのはず。自分がいざ担当にさえなってしまうと、言い換えればコッチがその気になれば、自分の支配下にいる女の子(4名)と個人的な関係を持つことなんて、余裕で出来ちゃう状況になるんです。担当である以上、相手が①どういう性格で ②普段何をやっていて ③どんな目的で働き ④今、なにを目指していて ⑤何に困っているか ⑥何を好み ⑦何を嫌がるのか こういった背景的なステータスを全て掌握する事になります。そういった目に見えない部分で相手をコントロールしやすい立場にいるという事。そして相手からの「私の担当だから」という立場関係上、無条件に信頼を置いてもらえる事。そんな自分配下の女の子と「個人面談」という名目で個人的に飲みに行っても担当の子が相手なら店的には何の問題もないのです。ただでさえ18時~24時までの間に酒を飲みまくった子。そんな子をつれて「面談」という事で別の店に飲みに行く。終電がなくなるのは当然の事で、さらに僕は働いていた店まで徒歩20分で通える場所に一人暮らししていたので、「絶対に内緒だぞ」ということで支配下にいる女の子を持ち帰りする、あるいは「心配だからタクシーに一緒にのって家に送ってあげる」という事で相手の部屋にあがりこむのが僕の「やり方」になっていきました。この流れになった一番最初の女の子が、伝統工芸士見習いのエリナでした。既に少し話しましたが、僕が担当としての仕事をいい意味でも悪い意味でも手を抜き始めたとき、一番最初に僕を心配してきたのがエリナでした。そのエリナと僕は、とりあえず「面談」ということで店が終わってから二人で話をする事になったのです。感受性が強く心根が優しいエリナの要件は「最近、私たち悪いことした?なんだか冷たくなってない・・?」という理由。僕からの要件はありません。「何か話でもあるなら聞くよ」というスタンス。僕たちは店が閉店後、アフター(店が終わった後客との個人的に飲みに行く営業行為)で使われる焼き鳥屋に立ち寄り、そしてエリナと二人で話をしたのです。話した内容なんてこの際どうでもいいです。ほんと、、ただの面談だったので。そして・・・「仕事の話はこれでオワリw エリナは普段、どんなことをしてるの?伝統工芸士なんだろ?W」という僕の質問に対し、目を輝かせて話してきたのがエリナだったのです。結果、おのずと「心配だから家まで送ってあげる」という流れから、「じゃ、家までくるならついでに工房を見てもらってもいいよ♪」という感じになったのでした。この時、まだ僕はエリナの家にあがりこんで・・・という下心はありません。あくまで「相手が心配だから家まで送る」という行為をしていましたし、「相手の事を知るのも業務の一環」ということで工房見学までさせてもらっているつもりでした。では、ここからは具体的にエリナの工房での描写にはいっていこうと思います。エリナの家というのは借家の2階建ての古い家でした。2
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