俺が妻香澄とまだ、交際中だったときの話しです
香澄から
『お父さんが会ってみたいから、一度うちに連れてきなさい、って言われた』
と言うので、香澄のうちに行くことになりました
少し怖かったけど、香澄は優しいお父さんだから大丈夫だよ、と言う言葉を信じていました
俺が26で香澄が24のときで、まだ付き合い始めて半年たつかたたないか、そのくらいでした
香澄に迎えにきてもらい、香澄のでうちに向かいました
玄関に、香澄のお母さんが出迎えくれたんですが、初対面でしたがお母さんの様子が少し変だな、と感じました
通された部屋に、お父さんはいました
正面切って向かいあい、自己紹介をしてる最中にわかりました
(酒くさい、酔ってるな)
学生時代のことや、仕事のことなど、聞かれたことに、素直に答えて、時より笑顔を見せてたお父さん、うまく会話出来てるなと少し安心してました
これからどうするつもりか、と聞かれたので
『真剣に交際続けるつもりです』
と確か答えたんです
するとテーブルから身を乗り出したと思った瞬間、ボカっと一発右ストレート
自分の親父に殴られたこと、何回かありますが、ほんとに手加減なし、渾身の右ストレートだったと思います
目尻から頬骨のあたりにヒット
慌てて香澄とお母さんが止めに入り、香澄は俺を心配し、お母さんはお父さんをなだめるやら、暴力をしたことを非難するやら、滅茶苦茶になってました
目と頬のあたりがみるみる腫れてきて、濡らしたタオルを持ってきて、滅茶苦茶なままとにかく帰ろうと、香澄がうちまで送ってくれました
たまたま俺の親父がいて、顔を腫らした俺を見て笑ってましたが、香澄は何度も親父に謝り、泣いてました
荒れてるお父さんのとこに、早く帰ってあげなさいと親父に言われ帰った香澄でした
後日、逆にお父さんと香澄がうちにきました
親父と俺、香澄とお父さん
殴ったことを土下座して謝るお父さんに、親父
『大切な娘さんですから、気持ちわかります。うちの息子なら大丈夫ですよ、昔、悪さするたびに私に殴られてますから。』
親父とお父さん、なんかウマがあったのか、次第にうちとけ、最後にはお父さん
『うちの娘、よろしく頼みます』
おいまだ付き合って半年くらいだってなに結婚みたいな話ししてる
交際をW親父に監視されてるんで、一年後、結婚せざる得なくなりました
あれから五年、でも後悔してないです