10年くらい前になりますが、取引先の調剤薬局で知り合ったMさんとの話です。
どこの調剤薬局も、そうだと思うのですが、その薬局も、女性が3~5人程度の女性だけの一般的な薬局でした。
当時の私の担当する会社は女性だけの会社はなく、女性だけの空間そのものに抵抗がありましたが、小規模な薬局なので、月に数回通っていくうちに、だんだんスタッフと顔見知りになり、自然と仕事と以外の会話も増えていきました。
管理薬剤師のでUさんは明るく活発でおしゃべり、先輩薬剤師のYさんは優しいタイプ、もう1人の薬剤師のTさんは真面目で暗い感じのタイプでした。
医療事務は経営者の娘さんでしたが、皆さんが仲良く明るく、近所のお年寄りや妊婦さんが通いやすい、良い雰囲気の門前薬局でした。
私が担当し始めて半年たった頃、Mさんという専門学校卒業したての医療事務の女性が入社してきました。
Mさんはストレートにした髪を後ろで1つに結んだ髪型で、身長・容姿は普通、おとなしい雰囲気、見た目も癒やし系の子でした。
最初の頃は接点がまったくなく、先輩の薬剤師さんや医療事務さんと違って、訪問しても会話も挨拶程度でした。
時々、電話をMさんがとった時などは、まだ、社会人になったばかりなのか、年上の男性に免疫がないのか、緊張しやすいのか、電話はしどろもどろだったし、
訪問した時の会話も、ぎこちなかったのですが、一生懸命さが伝わる応対で、仕草も可愛らしく、異性というよりは年の離れた妹みたいに感じていました。
Mさんが入社して、1ヶ月ほどたった頃、携帯電話に先輩の薬剤師さんのUさんから、Mさんの歓迎会をするから、再来週の金曜日は予定空いていますか?とお誘いの電話がありました。
その頃、私は彼女と別れたばかりで、夜は友人との約束や残業、取引先との付き合いがなければ、週末も比較的自由な時間があり、断る理由もなかったので、参加することにしました。
気軽に参加を決めた飲み会だったのですが、電話を受けたその時は、歓迎会の後に、あんな経験をするとは思いもしませんでした。