俺が家庭教師時代にした体験。
非常勤で英語教師をしていた俺は、大学で交換留学したこともきっかけで海外で働こうと教師を辞職した。ただ、外国で働くにもその土地で一年間のアルバイト経験が必要だと知り、どうしようかと悩んでいた。そこで俺は交換留学をした家族と連絡を取った。俺のやりたいことを聞いた家族は、快くアルバイト先について俺に情報をくれた。その中でも日系家族を中心に家庭教師をしている会社があると聞き、そこで家庭教師のアルバイトをすることになった。
3ヶ月単位の契約で家族側が気に入ればそのまま継続、そんな流れで海外での俺の家庭教師は始まった。
元々英語教師をしていた俺は、日本から移住してきた日本人向けの家庭教師として働くことになった。また学生のみならず、俺のように海外で働きたいがアルバイト経験が必要だという人も対象だという。
俺が初めて担当したのは30歳過ぎたくらいの脱サラした男性だった。最初こそ緊張した俺だが、教師の経験もあったし男性も学習意欲が高かったのか、3ヶ月教師をしたらそれなりの英語力がついていた。男性側から契約終了の話があると、すぐに会社側は新しい生徒を俺につけた。
次に俺が担当したのは前の脱サラ男性と同様に、元OLの女性のA子だった。20代後半で海外で働きたいという俺と同じ理由だった。A子もいい感じで英語が上達していった。そして3ヶ月の契約が終了した頃、今度A子と同じように海外へ来る友達のB子にも家庭教師をして欲しいと依頼があった。会社も快くB子の家庭教師をと言われ、A子とB子の二人を教えることとなった。