女性の好きな女性、しかも彼女に合いそうな女性探し。簡単にはいかない。
勿論ﾈｯﾄの時代ではない。
私が気づいた方法は女性誌の文通欄。ここに彼女になりすまして、彼女の希望条件を書き投稿した。
待つこと1ｹ月、4通の手紙が来た。その中から彼女に合いそうな手紙を選び、彼女に久しぶりに連絡、会った。女性誌に投稿したいきさつを話して手紙を渡した。
彼女はその後文通をし、ﾚｽﾞﾋﾞｱﾝ関係はそれほど時間もかからず結ばれたようだ。
問題は、手元に残った3通の手紙とその後来た2通の手紙。処分する訳にいかない。
そこで、私の取った次の手段は、全員に手紙を書いた。
内容は、私は男で、別れた彼女の為に偽りの投稿であったこと、女性を求める女性の手紙に困っていること、女性が喜ぶことが好きなこと、そこで、ｸﾞﾙｰﾌﾟ化して会報をつくるので、投稿して欲しいこと…など書いて原稿用紙を同封した。
こうしてｸﾞﾙｰﾌﾟ化はすすんだが、この動きを知った女性誌の出版社の竹書房から取材が来た。私の動きを誌上で紹介したいとのこと。
女性誌に男である私の写真を載せ、男がﾚｽﾞﾋﾞｱﾝの出会いｸﾞﾙｰﾌﾟをやっていると紹介された。
それからが大変毎日100通程の手紙が嘘のように殺到した。

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