2018/03/11 03:17:13
(yDTmoggW)
図体でかいのに(184cm)トランクの上にちょこんと座ってるアイツが凄く可愛く、いとおしく見えた。
俺は信じられない感じで、ゆっくりと近づき、彼も俺に気付いた。途端に彼は立ちあがり、俺を抱き締め、いつもの、懐かしい頭ぽんぽんと撫でてくれた。
俺は全身の力で抱き締めた。2度と離れないように、離さない様に…
彼『約束通りちゃんと来ただろ?』
俺『ああ、遅刻したけどなw』
涙を堪えながら、いつもの悪態をつく。
彼『はぁ?ちょっとしかしてねーし。』
ふて腐れる彼。が、笑顔がこぼれている。
俺『ww…ありがとう。会いたかった。』
涙声で俺は言う。
彼『相変わらず泣き虫だな。』
頭ぽんぽんとされ、顔をクチャクチャとされた。
俺『お前の前以外では泣かねーし。』
この時点で知り合って1年と満たないのに…四ヶ月振りの再会はまるで幼馴染の様な感覚…
やっぱり運命…俺は改めて実感した。
彼『疲れたわ~お前んち行こう。』
俺『あ、ごめん。行こう。』
帰る途中、空港から家までの間でバスガイドの様に俺は色々と彼に説明した。
彼は眠そうに目を擦っている、俺は自分の部屋に案内し、彼はふーとベッドにダイビングした。俺に横に来るように、ぽんぽんとベッドを叩く、俺は横に寝た、俺の頭を撫でながら、彼は、既に寝ていた。俺は起こさないように、頭を撫でたり、キスしたりと散々楽しんだあと、まだお昼過ぎって事もあり、俺はとりあえずの必需品を買い出しに行った。
今ガッツリ寝ちゃうと後が大変だから、帰宅後に彼を起こして、俺の通ってる大学に連れていった。
俺の生活環境を見せたかったからだ。友達に彼を紹介し、色んな場所を見て回った、大学は広く、見て回ってるうちに夜になり、足りないものを買って、近所のダイナーにご飯を食べ、お酒で再会を祝った。
帰宅後、彼は本当にクタクタだったのか、お酒が入ったこともあり、お風呂の中で寝てしまった。
身体の大きい彼を俺が運べるわけもなく、(俺172cm)何とか起こして支えながらベッドに運んだ。
彼は寝ぼけながら、
『会いたかった…ごめんな。ごめんな。』
と繰り返していた。
俺『気にするな。お前昔から酒好きなのに、弱いのは解ってるから。』
彼『うん…いや…違う…ごめん。ごめん。』
何に対して謝ってるのか解らなかったが、とりあえず寝かし付けた。
次の日、起きると彼はまだ寝ていた。
時計に目をやる…11時…
俺は起き上がり、タバコに火を付けた…
フゥーと白い煙が陽の光にあたりユラユラしている、不思議な気分だった。ヤマトが居る事が…
彼は、ファーと声を出し起きた。
俺『おはよう。よく眠れた?』
彼『おう…』
時差ボケまだ治らないかな?
俺『シャワー浴びよう。スッキリするよ?』
彼は身体を起こし、両手を拡げた。ハグをご所望の様だw近付くとそのまま抱き込まれる。
俺『起きるぞ。早くしろ。』
お腹を軽く小突いた。うっと呻き声をあげ、彼はやっと目を覚ました。
彼の滞在期間は短い。
俺は色々な名所に彼を連れていった。本場のジャンクフード、ドデカイ飲物、漫画の様なステーキ等、俺なりに考えて案内し、あっという間に10日が過ぎて行った。
帰国日が迫るにつれ、俺も彼も元気を無くしていた。