名前:美智子(30)/女装子です。
今夜23時すぎ頃行きます
結婚して3年、久しぶりに女装で外出します。少し緊張してますが、優しくしてくれる方いたら嬉しいです。黒のスカートと白のカーディガンで後方の端に座ってます。お触りOKです。
以前よく行っていた映画館の掲示板に書き込みをした。
映画館の駐車場に車を止めた瞬間から、心臓の音がうるさいほど響いていた。
「……やっぱり帰ろうかな」
そんな弱気な気持ちが何度もよぎったけど、それでもドアを開け、地味な黒の膝丈スカートと白のカーディガン姿で、館内へと足を踏み入れた。
帽子を深く被り、マスクをしていても、誰かに見られている気がして、受付の視線すら怖かった。館内に入ると照明はほとんど落ちていて、空気もひんやりと静かで…そこにはわたしの知らない“夜の世界”が広がっていた。
端の列に座り、カバンを膝に抱えて、ただじっとスクリーンを見つめる。
その時、隣に誰かが座った気配がした。
ちらりと視線を向けると、40代後半くらいの男性。落ち着いた雰囲気で、声もかけてこない。だけど、肘掛けに置かれた彼の手が、じわじわとわたしの膝に触れてきた。
(あ……きた)
触れられることを待っていたはずなのに、ほんの少しの接触で全身がビクッと震える。
でも彼の指は、優しくなぞるように、膝の上からゆっくりと腿の内側へ。
「……ドキドキしてる?」
「っ……うん……」
小さく頷くと、彼の手がわたしの手を取って、自然に自分の股間の上へと導いた。
固く膨らんだその形を指先で確かめた瞬間、わたしの喉がカラカラに乾いた。
「握って……みて」
彼の囁きに従い、そっと握る。ズボン越しなのに、熱が伝わってくる。
そして、わたしの耳元に顔を近づけて、静かにキスをしてきた。
「……キス、好き?」
「……うん……だいすき……」
舌を絡められ、口内をまさぐられ、まるで舐め尽くされるような感覚に、身体の奥がジンジンと熱くなっていく。
周囲の気配が一瞬、気になったけど――そのスリルもまた、わたしのスイッチを押していた。
彼の手が、わたしのカーディガンの中に滑り込み、ブラ越しに乳首を探る。
「びくってした……感じてるの、バレちゃうね」
そう言われて、恥ずかしいのに、どうしようもなくゾクゾクした。
でも、気づけば、彼の手でスカートの裾がめくられ、下着の上からなぞられ――
「パンティ、濡れてるよ。感じすぎ」
「やだ……そんな言わないで……」
彼はズボンのチャックを下ろし、わたしの手を導いて、自分自身を握らせた。
その瞬間、
「美智子ちゃん、出させて」
「……うん、して……出して……っ」
交互に手を動かしながら、キスをし、触り合い、静かな場内でひそやかに息が荒くなっていく。
誰かに見られてるかも…そんな恐怖が快感に変わる頃、彼の熱いものが手の中に溢れた。
「ごめんね……でもすごく気持ちよかった」
「わたしも……はじめてだったけど、嬉しかった……」
スカートを直して、手をティッシュで拭いて、映画館を後にした。