つづきです。
ここからは私にとっては衝撃の一夜でしたので、できる限り思い出しながら
お話します。
フラフラに酔った私はシャワ-を借りました。シャワ-を浴びていると、突
然扉が開きました。そこには夏美が同じく裸で立っていたのです。
「なっ何。」
「あのね、かずよ先輩鈍いようだから、告白しちゃいますけど、私の好きな
人はかずよ先輩なんです。」
突然抱きしめられました。何が起こっているのかわからないままボ-ゼンと
していると、唇が重なってきました。女同士で裸のまま抱きしめられキスを
されている。当然初めてのことでパニックになっていると、今度は夏美の舌
が唇を割って入ってきました。女性同士のキスがこんなにやわらかくて優し
いものだと初めて知りました。さすがに気を持ち直して、夏美を突き放しま
した。
「やめて。」
「・・・。」
「何なのよ。夏美」
夏美は今度は無言のまま再び抱きついてきました。身長は私のほうがあるの
ですが、なにぶんフラフラに酔っているので思うように力が入りません。夏
美はというと、私の首筋にキスをしながら、両手は背中やお尻を微妙なタッ
チで徘徊させています。女性同士の乳房が合わさる感触も私にとっては初め
ての経験で妙に心地良さを感じます。酔いも手伝っていたのでしょうか、こ
んなこといけないと思いながらも、夏美の愛撫にそれまで感じたことのない
心地よさととろけるような快感を覚えていきました。
夏美は耳を舌で触れるか触れないかのタッチで愛撫しながら
「好きです。好きなんです。誰にも渡したくないんです。」
と耳元でささやきました。
「そんなあ。私には付き合っている人が。」
その時悪魔のささやきが耳元でつぶやきました。
「S先輩よりも感じさせてあげる。」
確かに夏美は言いました。酔いとこれまで与えられていた快感で充分でし
た。
私は夏美の手に落ちました。背徳感とこれで後戻りできないのではないかと
いう恐怖と期待を胸に抱いて。
つづきはまた書きます。