私は主人には嫉妬心は起きなかったけど、自分に魅力がないから女に走るのだという考えも頭から離れなかった。
この時私に必要なのは、私を欲しがってくれる相手だった。
それが目の前の手の届く位置にいる。
この時は私も母親としての気持ちより、女としての自分の気持ちが遥かに優勢になっていた。
「こんなおばさんでもいいなら、帰らなくてもいいわよ…」
おそらく人生で初めて男の人を自分から誘いました。
彼は私の決死の覚悟に感極まったようで、椅子から立ち上がるとそのまま私を立たせテーブル越しに抱きついてきた。
冗談でしたなんて逃げられなくするように。
私は主人とは体つきも全く違う彼の抱擁に胸が高鳴った。
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