禁断の木の実
2012/01/03 11:50:37(9zjEAy7d)
すごくいい展開だ。あとは沢木がどう出るか、
勝気な母親がそれに対応してどう変化するのか、
そのあたりを詳しく知りたいね。
12/01/08 23:27
(E6bh7.YI)
「あいつの所へ通うって?」
「そうなのよ、最初はね、『あんたウチの子の同級生なんだから暫くの間ウチに住みなよ』って言ったんだけど、嫌だっていうのよ、彼がね。だからしょうがないんであたしが行くんだよ。あ、でもね、今日は取りあえず病院に入院しているからさ、明日からのことなんだけどね」
「ちがうちがう、そうじゃない。何で母さんが行くことになったんだってこと。沢木が怪我をしたのは自業自得だろ」
「あんた、話を聞いていないのかい? 今言ったでしょ、あたしにも大人として責任があるって、馬鹿!」
「ちがうよ、その・・・、なんだ。あいつだって大学生なんだし立派な大人だよ。・・・大人の男だよ。そんな野郎の家に毎日通うって、その、ほら、なんだ・・・」
「なによ。ハッキリしない子だね。ごにょごにょ言ってんじゃないよ、あたしは明日の準備があるし、あんたやお父さんのことも色々やっておかないといけないし、忙しいんだよ。ハッキリ言いな、ハッキリと!」母の言い方に少しムッとした私は、
「あのな、あいつは昨日から母さんを口説いていたんだぞ。今日、店に行ったのだってそれ目的だし、『牛丼5杯食ったらデートして』まで言ってるような奴なんだぞ。そんな奴の所へ毎日行くなんて・・・、何かあったらどうするんだよ!」思わず声を荒げてしまった私を、母はきょとんとした顔でみていた。そしておもむろに大声で笑い出した。
「あっはっはっはっは、何あんたそんなこと気にしていたの? あっはっはっはっは、馬鹿だねぇ、そっかそっか母ちゃんがそんなに心配なのか、困った僕ちゃんだねぇ」
「なっ! あ、あのな!」
私の言葉に追い被さるかのように、母が静かに言った。「大丈夫。あたしはあんたの母ちゃんだよ。愛する息子や父ちゃんを裏切ることなんかしないよ。仮に、ハリウッドスターと一晩過ごしたって万が一の過ちなんておきやしないよ。あの子だってそりゃ、昨日は色々チャラいことばっか言ってたけどさ、あれは酒の上でのことだろうよ。酒が入れば場末のスナックの厚化粧のババだって口説きの対象になるよ。今日のことだって、昨日の今日でまだ冗談が言い足りなかったのよ。あたしは人を見る目はあんのよ。うん、あいつはそんなタマじゃないね。熟女好みというよりロリータ専門だな、うん」いつの間にか、家に帰ってきたときの母とは別人のように、いつもの母の表情になっていた。
「今回のことは本当にあたしが大人として失格だったの。お世話に行くのは当たり前なんだよ。だからあんたも協力してよ」母と話をしていくうちに、自然に母のペースになっていき、自分がくだらないことに取り憑かれていたような気がしてきた。
「・・・ああ、分かったよ。明日取りあえず一緒に行ってさ、俺からも沢木に謝っておくよ」
「頼むよ」
パーンと背中を叩かれ、母は台所へ向かった。その日の夜帰宅してきた父に事情を説明した母は、物静かな父に、静かにしかしこってりと怒られていた。
12/01/09 17:43
(uPJev4sS)
なかなか順調な展開だね。このあと母が沢木とどう結びつくか楽しみにしています!
できるだけエッチな展開にしてね!
12/01/10 17:54
(oG4XjdSN)
次の展開を楽しみに待っているんです。よろしくお願いします!
12/01/12 01:46
(2iNwjSz5)
こなくなっちゃったね
12/01/12 21:31
(dpgLanlu)
次の日、私と母は昼過ぎに沢木のマンションへ向かった。
県外で少し大きな事業をしている父をもつ沢木は他の学生たちと資金面でかなりの差をつけていた。だが普段の沢木はそれを私たちに自慢する訳でもなく、ただただ女性関係に使っていたので、私たちも普通に付き合っていたのだと思う。
午前中に彼からメールが届いた。これから病院を出るので迎えは結構です、という内容だった。まだ一人で歩くことがつらいらしく、(一昨日から)昨日家に泊まっていたあいつら二人に病院まできてもらったのだそうだ。そのことを伝えると母が、
「昨日お昼過ぎにタクシーで迎えにいくって言っておいたのに。待ってるように伝えて」
といわれ返信したのだが、これからお世話になるのにそこまでご迷惑はかけられません、と返ってきた。
「なにを変な気を使っているんだろうね。あっはっは」
私も少し可笑しくなり思わず笑ってしまった。「怪我をしたり弱ってしまうと、人は余計に他人を気遣うものだ」と誰かが言っていたのを思い出した。
沢木のマンションは五階建てで、生意気にも入口正面にエレベーターが設置してあり、築年数が経っているのかオートロックではなかったがそれなりのものだった。階段は外付けなので使用するなら一端反対側の非常口から出る必要があった。
エレベーターへ向かい上階へのボタンを押すと、既に一階に到着していたのか扉はすぐに開いた。
乗り込んだ定員数が六人の箱の中は見た目以上に狭く、母との距離が近かった。
私より背の低い母の髪の匂いが鼻をくすぐった。化粧のそれではなくシャンプーなのか何なのか分からない心地よい香りに包まれた。母は上部のフロアー表示を黙ってみていた。
この日の母は、ボーダーのTシャツにグレーのパーカーを羽織りピッタリしたデニム姿、動きやすそうないつもの格好をしていた。母のスカート姿など長いこと見ていなかった。何年か前に祖父の葬儀での喪服姿が最後だった。
五階につき左奥が沢木の部屋だった。
呼び鈴を押しても返事がないからドアを開け勝手に入るのはいつものことだったのだが、今日は母がいたので軽く声をかけながら入った。それでも返事はないのだが、リビングには大きなソファーベッドにパジャマ姿の沢木とそれを取り巻く二人がいた。
何やら話をしていたのだろうが、私たちを見るとハッとして会話をやめた。
「ああ、いらっしゃい。すいません、僕のせいでとんでもないことになってしまって。暫くの間、ご迷惑かけます」
すぐに笑顔で沢木が答えた。
「いやー、今こいつらと昨日おばさんに酒を飲ませたり失礼なことを言っていたのをどう謝ろうか話していたんですよ。以外に早かったですね。話がまとまる前にお着きでした。はは」
もっとも的なことをいう沢木に、
「あら、あたしは逆に感謝してるわよ。あんな高いお酒をあんなに飲ませてもらって。それにこんなおばさんを綺麗だどうとか誉めていただいて。あんたら若いのにどうかしてたんじゃないの?」
と母がおどけて答えた。
「はい。どうかしてました」そう言いながら、沢木は頭を掻いて失敗を詫びるような素振りをした。
母が殴るように右手を大きく振り上げると、沢木は隣の奴の背後に隠れようとして、痛てて、と腰を押さえ、母は、調子にのるんじゃないよ、と笑った。
何だか凄く良いムードだった。昨日の今日でこんなにも関係が良好するものか、と感心を通り越し奇妙にすら感じた。
「あんたたち午後から授業があるんじゃないの。高い学費払っているんだからサボるんじゃないよ」
母に言われ、本当はサボろうとしていた私と二人の連れは大学へ行くことにした。
おばさんに払ってもらっている訳じゃないんだけどな、と言った奴の頭を母が何の躊躇もなくパーンと張りながら、生意気言ってんじゃないよ、と凄んでいた最中、沢木が私に
「悪いな、色々と。まとめて謝るわ」
と両手を合わせウインクした。
「高いぞ。貸しとくからな」と、こっちも謝らなければならないのだが、そう言っといた。謝ったり謝られたりなんて気恥ずかしくてまともな感じでやってられなかった。
「責任はとるよ」
沢木の言葉に軽い違和感を覚えたが、母の
「早く行け!」
という怒声が私の思考を止め、逃げるという行動に移してしまった。
12/01/12 22:37
(ctIJIXHZ)
いよいよかと思うとドキドキするね。
うんとエッチにお願いね!
12/01/13 01:12
(rYjyvQYp)
夕方、家に帰ると誰もいなかった。
母は大概この時間には家におり、夕飯を作っているのだが・・・。
それというのも我が家では、父が判で押したように、毎日六時四十五分に帰宅していたのだが、父は待つということが出来ない人で、着替えを持ちすぐに風呂に入って湯上がりに缶ビールを飲むことを日課としていた。
夕飯の支度がされていなたったり風呂の準備がされていないと途端に不機嫌になった。別に怒鳴る訳でもなく、いつも通り黙っているだけなのだが、母はそれを嫌っていた。
母はそんな父に、夕飯を作りながら、簡単にさっと一品おつまみを作って差し出していた。それらが無くなる頃には食卓に料理が並んでおり改めて、いただきます、となり父は更に酒一合を飲む、というのを飽きずに日々繰り返していたのだった。
六時をかなり過ぎた頃、慌てて母が帰ってきた。
「ごめんごめん、遅くなっちゃった。すぐご飯作らなきゃ。お父さんが帰ってきちゃう」
母は走って来たのか、髪が多少乱れて汗を結構かいていた。息も乱れていて全身からムッとした熱気を感じた。
「遅いよ。何やってたんだよ。もう父さん帰ってくるよ」
「わかってる。ごめんてば。あの子の部屋汚くてねぇ。掃除するのに結構時間掛かってさ」
パーカーを脱ぎエプロンを着けながら母が答えた。
「そんなこともやってるの? お世話するだけなんじゃないの」
驚いて聞いた私に母は、
「何言ってんのよ、お世話ってそういうものだよ。ご飯作ったり洗濯したり掃除したりご飯食べさせてあげたり。あ、悪いけどお風呂沸かしてくんない」
「ご飯?」
「そ、利き手やっちゃったからね。あ、玄関にさっき買ってきたトイレットペーパーがあるから納戸にしまっといて」
細かい指示を出しながら家事をするのは日常のことで、私もそれに応じながら母に言った。
「左手で食べりゃいいのに」沢木が母に甘えて食べさせてもらっている光景を想像してしまった。
「馬鹿だね、この子は。難しいんだよ、左手で食べんのは。あんた今日やってみなよ」
何も答えなかった私に、
「ひょっとして・・・、まだ気にしてるの?」
と母が不安そうに聞いてきた。
いつの間にか、また沢木が母にどうかするんじゃないか、みたいな感情に襲われていた。そんなことはないって本人も言っていたのに。
「ち、違うよ。自分だったら食べさせてもらうのは恥ずかしいと思っただけ。あ、そうだ、石鹸切れていたんだっけ。出しとくよ」
心を見透かされたような気がしたので、私は誤魔化すかのように言った。
「お、さすが我が息子。偉い偉い」
手早く冷蔵庫から野菜を取りだしながら、母が答えた。しゃがんだジーパンの腰から白いパンティがみえた。親の下着なんか普段は何とも思わないのだが、変に心臓がドキドキした。
私はそれを見ないようにし。性的なことと親を結びつけたくなかったのだ。
12/01/15 10:09
(vyrg83J3)
だんだん期待が高まってきます。次あたりで何か妖しげな兆候が
あきらかになってくるのでしょうか? それとももう少しこの日常が
繰り返されて・・そのあと?
12/01/15 18:18
(yDCwZ7tx)
続きが楽しみ
12/01/18 01:06
(v0UQM/qa)
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