2020/07/04 18:21:26
(ZBEw2wuQ)
もう何年前でしょうか。ネットで読んだお話です。
差し障りがあるようなら、お知らせください。
「浮世風呂の女」
shiba
大昔に見た夢を小説風に書いてみました。よろしければ、感想を聞かせて
下さい。
《第1章》
大学を卒業したばかりの頃です。神戸に『浮世風呂』と呼ばれる特殊浴場
が集まった地区(福原)がありました。
浮世風呂のシステムは、風呂に入り、生で挿入し、中に出すだけです。男
には低料金で欲望を満たせる便利な場所でしたが、女性にとっては客単価
が低いこともあり、毎日大勢の男の相手をしないと十分な収入が得られな
いという過酷な職場だったと思います。身体を売り続けてきた女性が、最
後に行き着くところでした。
大阪に住んでいた私は、毎週浮世風呂に通いました。電車で1時間の距離
です。いつも文庫本を一冊だけ持っていました。
3年間で30人ほどの女性と接しましたが、ほとんど年上のお姉さまでし
た。自堕落に水商売から流れて、浮世風呂まで落ちてきた女性がいまし
た。男に騙され、夢をなくしてどうなってもいいという女性もいました。
内蔵に疾患を持ち、手術を繰り返しながら、体を売っている女性もいまし
た。それでも、浮世風呂の女性達は、優しくて、気の良い人ばかりでし
た。
何人かの女性にアナルセックスや浣腸をさせてもらいました。その中で
も、初めてアナルセックスと浣腸をさせてくれた女性のことは、今でも忘
れられません。
男に苦労し続け、借金だけが残ったという30歳過ぎの女性でした。何回
も通い親しくなった頃、ある策戦を立て、実行しました。
いつも持っている文庫本ではなく、大判の単行本を手に浮世風呂に行きま
す。『少女奈美』という漫画です。
『少女奈美』は、奈美という少女が男を歓ばすためだけに生きる女に仕上
げられるというストーリーで、浣腸やアナルセックスなどは手始めで、特
殊薬剤浣腸、色情狂化、肉体改造へと進んで行くものです。変態エロ漫画
の最高傑作の一つです。
余談ですが、『butterfly』という女性がいらっしゃいます。豊胸手術を
し、恥部に蝶の刺青、肛門を中心に菊と2本のペニスの刺青、両乳首・ラビ
ア・クリトリスに何個もの径の大きなピアス、膣・アナル拡張をされてい
る素敵な女性です。ご主人が『少女奈美』を読んだことがある方なのかな
と想像しています。
『少女奈美』を手にして、彼女と一緒に個室に入りました。
「今日は文庫じゃないのね。何を読んでいるの?」と彼女が聞きました。
「エロ本」とだけ答えます。
「見せて」と言うので本を渡しました。
彼女が本を開き、一瞬驚いた顔で私を見ます。そして再度本に目を移し、
捲っていきます。
「凄い本ね、興味あるの?」と苦笑を浮かべながら、聞いてくれました。
「興奮する。でも、漫画でしかできないことばかりだよね………」と返し
ました。股間は膨らんでいます。
彼女は私の魂胆などお見通しだったと思います。
「何がしたいの?」と誘導してくれます。
「アナルセックスをしてみたいのだけど………」と期待で掠れた声でお願
いしました。
「いいよ」
策戦成功!と万歳を三唱しようとしましたが、彼女の言葉が続き、私を打
ちのめします。
「アナルに挿れるときは、ワセリンかオロナイン軟膏を塗って滑り易くす
るの。家に帰ればオロナイン軟膏があるから、持ってきておくわ。次に来
てくれたときでいい?」
「次でいいよ」と言いながら、股間が急速に萎みます。
彼女は母性本能が形になった女性でした。
「今日したいのね。店が終わってから、私の部屋に来る?」と囁いてくれ
ました。
「行く!」という声が浮世風呂中に響いたと思います。
「お店には内緒よ」と釘を刺されながら、待ち合わせを約束しました。
彼女と落ち合い、近くの中華屋でラーメンと餃子を食べ、彼女の部屋に行
きました。福原の近くにある浮世風呂の女性が多く住んでいる、今にも崩
れそうな木造アパートの6畳くらいの部屋でした。
「汚い部屋でしょ。何もないの、ごめんね」と申し訳なさそうに話しま
す。
畳んでいた布団を敷き、救急箱からオロナイン軟膏を取り出しました。
「服を脱いで横になっていて」と言いながら、彼女も全裸になります。柔
らかい肢体が私に覆い被さってきました。
「キスしてもいい?」と訊きます。
私は彼女の髪に手をまわし、顔を引き付けました。彼女の暖かい唇が重な
ります。彼女との初めてのキスでした。彼女の唇が私の胸に移り、舌が乳
首を這います。手が股間に伸び、やさしく愛撫されます。そして、私を飲
み込んでいた彼女の唇が離れ、身体を起こされました。
「アナルに良く塗りこんでね」とオロナインを渡され、四つん這いになり
ます。
オロナインを十分に塗りこむ余裕もなく、一気に突入し、激しく動いて、
アナルの中に射精しました。
呆然としている私をそのままに、彼女が立ち上がりました。流しで布巾を
濡らして、我儘な息子を丁寧に拭いてくれます。
「廊下の端に便所があるからおしっこをしてきなさい。雑菌が入ることも
あるから」と教えてくれました。
部屋に帰った私にもう一言指導してくれました。笑いながら。
「アナルに挿れるときは、ゆっくり挿れるのよ」と。
そのまま部屋に泊まり、眠りながら彼女の話を聞きました。
「騙されて輪姦されたこともあった」と寂しい笑顔で話していました。
「堕胎したこともある」と泣きながら言っていました。
「10年前の私で会いたかった」と最後に言ってくれました。
《第2章》
ますます彼女に夢中になり、浮世風呂に通い続けました。
「やりたいことがあれば、はっきり言いなさい。黙ってしてもいいのよ。
あなたのしたいことくらい何でもないから」と言われました。
彼女の言葉を受けて、私の行為はエスカレートして行きます。
アナルセックスの次は尿遊びをしました。
彼女を浴槽に腰掛けさせ、正面に膝をつき、両手で割れ目を大きく広げま
す。
「このままおしっこを出して」と言いました。
「かかるよ」と言われただけです。
尿の穴から噴き出る小便がよく見えました。尿の穴も意外と広がるものな
のだと思いました。
小便の次は当然大便です。
書類鞄に浣腸器を入れて、浮世風呂に行きました。
「鞄を持っているの初めてね」
「浣腸器を持ってきた」
彼女は笑って浴室に入り、洗面器にお湯を溜めます。
「オロナインを塗ってね」の一言でした。
洗面器のお湯がなくなるまで、繰り返し注入しました。
口からは飲み干すことができない量でも、アナルから入れることはできる
という仮説を検証しました。
初歩的な圧力の知識も確認しました。嘴を突き入れたまま手を離すと、ガ
ラス棒が押し戻され、濁った水が筒の中に逆流してきたことに感動を覚え
ました。ガラス棒を押すのにも相当な力が必要だということを、実践を通
じて理解しました。
「もう出すよ。離れていて」
アナルが拡がり、まずお湯が噴き出されます。柔らかくなった大便が続け
て落ちてきました。小便も勢い良く流れ出ています。アナルの収縮が止ま
り、彼女が立ち上がりました。
横たわった細長い便、飛び散った小さな塊、タイルを流れる茶色い液が浴
室に残されていました。
「後始末が面倒なのよ」という独り言があり、「お湯はゆっくり入れるの
よ。勢い良く入れられると痛いから」と指導され、私の初浣腸が終わりま
した。
個室に戻り彼女に訊きます。
「浣腸って恥ずかしくないの?」
「毎日知らない男に股を開くのよ。『恥ずかしい』なんて気持ちは亡くし
たわ」
「浣腸をしたがる客も多いの?」
「前の穴に突っ込むだけの男が一番多いけど、浣腸したがる客もいたわ」
「させてあげたの?」
「人のことを見下して、『公衆便所』でしかないと思っている客にはさせ
ない。公衆便所なんだけどね………」
「そういう男は少ないでしょ」
「今まで何人の男に抱かれたかなぁ……。ここに来てからだけでも300
0人くらい。半分は金を払っているのだから、何をしてもいいと思ってい
たわね」
「初めて来て、当たり前のように『尻に挿れさせろ』『浣腸させろ』とい
う男もいたわ」
「僕も同じだな…。最初からお尻の穴に挿れたい、浣腸もしたい、と思っ
ていたから。言う度胸がなかっただけで…」
「度胸じゃないの、気持ちが大事。あなたは優しさがある。だから何をさ
れてもいいの」
初めて彼女から褒めてもらえました。
浮世風呂に行く度に浣腸したのですが、グリセリンは使ったことがなく、
いつもお湯でした。当時は苦しめるために浣腸するというより、尻の穴そ
のものに対する興味の方が大きかったのです。
尻の穴、膣の穴、尿の穴という3つの穴が大好物でした。
今は好物も増えています。苦痛に歪んだ顔、赤く腫れた乳房、血の粒が浮
いている乳首、引き伸ばされたラビア………、少しは進歩したと思うので
すが、穴が好きなことに変わりはありません。
今週友達に送ったメールです。
「暑い!死にそう。満子の洞穴に潜って、暑さを吐き出し涼しくなりた
い!安全日は15日頃かな?教えて」
「ばててる。安全日は多分20日あたりから。16日が計算上排卵日なの
で。穴も暑さで蒸されてるよ~」
「22日は安全?暑さで蒸された穴を拡げて、風と白い雨を入れよう」
「大丈夫。風通しをよくした~い」
「7時に青山のパスタ屋で。あの冷たいパスタも美味いけど、やっぱり満
子が最高!」
「OK。穴も冷やしてね」
「氷を挿れてあげる。楽しみ」
『やりたいことがあれば、はっきり言いなさい』という教えを忠実に守っ
ているつもりですが、未だに婉曲的にしか伝えられず、許してもらってい
るだけです。
当時も穴の探索を中心に、女性の研究を続けました。
どれくらいの太さのものが入るかを試してみました。
太さの異なるサラミソーセージを数本持って行き、両方の穴に押し込みま
す。4~5cmの太さのものでも、前の穴に納まりました。出し入れする
と苦しそうでしたが、黙って好きにさせてくれました。
引き抜いた後で、「サラミは固すぎて痛いのよ」と優しく言われました。
「このサラミは包んで持って帰る?」
「捨てて」
「もったいない。食べ物は大事にするのよ。私がもらう」と叱られまし
た。
茹で卵を入れたときには、塩も用意しました。茹で卵を入れたままの膣に
挿入し、中出し。彼女は、取り出した卵をそのまま食べました。
膣鏡を買い、肛門鏡を購入しました。ポラロイドカメラを用意し、クスコ
で限界まで拡げた穴を写します。最初は本一冊だけを手にして通っていた
のが、スポーツバッグを肩から下げて通うようになっていました。
春に彼女と知り合いましたが、いつの間にか季節は冬です。北風が吹く寒
い日々が続きましたが、私は彼女の暖かさで守られていました。
ある日浮世風呂に電話をすると、風邪で休んでいるということでした。果
物を抱えて見舞いに行きます。部屋に一人でいた彼女は私を見て驚いた様
子でしたが、喜んでくれました。
「来てくれてありがとう。もう大丈夫なの」と熱で赤くなっている顔で言
います。
「アナルセックスしようか」と言われました。
クリスマスを迎えます。街は賑わっていました。寄り添いながら歩いてい
るカップル、ウインドウを覗き込んでいるカップルがいます。私は浮世風
呂でケーキを食べました。
「個室でクリスマスケーキを食べるのは初めて」と笑ってくれました。
服を着て個室を出る直前に、用意していた包みを取り出し、彼女に渡しま
す。
「何?」
「クリスマスプレゼント」
「私に?」
「安物のブレスレット。いらなければ捨てて」
立ち竦んでいる彼女を残し、そのまま個室を出ました。
今なら相手の欲しい物を聞き、プレゼントします。自分勝手な子供だった
と思います。
《最終章》
春になり、暖かい陽射しが戻ってきました。通いなれた浮世風呂への道を
歩きます。花びらが舞い散り、桜も終わろうとしています。
暗い顔で初めて頼みごとをされました。
「10万円必要なの。貸してもらえない?」
「いいよ、あげる」
「少しずつでも返すわ」
「返してもらわなくてもいいから、休みの日に北野(異人館)でも案内し
て」
「ごめんね。知らないから案内はできない。直接ホテルに入りましょう」
「行ったことがないの?近いのに」
「男に抱かれて寝るだけの毎日よ………」
「案内してあげるよ。行こう」
「誰かに見られたら、水商売の女と一緒だったと言われるわよ」
「『羨ましいだろ』と言うよ」
「ありがとう……。夜はホテルに泊まって、朝まで抱き続けて」
「空っぽになるまで絞り取ってあげる」
いつもの彼女に戻っていました。
昼過ぎに三宮の駅前で彼女と会います。濃いサングラスで顔を隠していま
したが、隠すことのできない色香が匂っています。プレゼントした金のブ
レスレットが輝いていました。
むずむずする息子を叱りつけながら、北野を巡りました。洋風の建物など
は全く目に入りません。
暗くなりレストランに入ります。ステーキを注文しました。
「こんなに美味しいお肉は初めて」
「追加する?」
「我慢しなくていいわ。行きましょう」
六甲のホテルにチェックインします。
「恋人みたい」
「違うの」
「弟かな」
「近親相姦になるよ」
「かまわないわ」
場所は違っても、私のすることは変わりません。いつものように穴を探検
します。クスコで拡げ、ペンライトで照らします。六甲から見る夜景より
も、素晴らしい眺めです。視覚を充分楽しんだ後、下半身の触覚を満足さ
せました。
彼女との甘い時間が過ぎていきます。浣腸器を手に持ったとき、彼女が注
意してくれました。
「こんな立派なホテルで浣腸してはいけないわ。臭いも残るし」
「そうかなぁ………」
「浣腸の替わりに、今までしたことのないことをさせてあげる」
彼女はバッグからマチ針を取り出します。
「針を使うの?」
「後ろから中に挿れているときに、お尻に刺すの。締まって気持ちいいら
しいよ」
「痛くないの?」
「女は痛いだけ。でもこれは私しかしてあげられない。気持ちよ」
「無理しなくていいよ」
「先生の最後の授業よ。黙ってやればいいの」
私は『最後』意味に気付かず、マチ針に目を奪われています。膣に挿入し
たまま、お尻に何本ものマチ針を突き立てました。素晴らしい快感を覚
え、射精します。アナルにも挿入し、また針を使いました。
出し尽くして眠ります。朝、目がさめると、私の上でゆっくりと腰が上下
しています。また射精しました。
興奮が続いている私は、ホテルで朝食を摂ながら彼女に訊きます。
「上になってする方が感じるの?」
「同じよ」
「針は痛いだけなら、浣腸はどうなの?気持ちいいの」
「何ともないわ」
「何が一番感じるの?」
「優しさ。女はセックスなんかで感じたりしないの。相手の気持ち、優し
さに感じるの。ずっと優しい男でいるのよ」
彼女の最後の言葉でした。
彼女は浮世風呂を辞めました。私に何も言わず………。部屋も引き払って
います。
絶望を感じながら、彼女を探し出そうとしました。
仲良しだと聞いていた同僚に入り、話を聞きます。
「彼女の行方を知りませんか?」
「あなたのことは聞いてるわ、風邪で寝込んでいた彼女を襲った子でし
ょ」
「『住み込みの温泉宿に移る』と言っていたけど、どことは言わなかった
わ」
「どこの温泉宿か訊かなかったのですか?」
「彼女には借金があるの。店を移ったのも、支度金を前借して、借金に当
てたのだと思う。『住み込み』は、部屋に閉じ込められて一年中突っ込ま
れ続ける、という意味よ。可哀相でそれ以上訊けなかったわ」
「探す方法はありませんか………」
「自分から消えた浮世風呂の女を探してはいけないの。もう忘れなさい」
「彼女から『相手をしてあげて』と頼まれているわ。もう話は終わりにし
て、アナルセックスをしましょう」
彼女は最後まで私の面倒をみてくれましたが、私は彼女のために何もして
あげられませんでした。
大阪へ帰る電車の窓から、夜の闇を見ながら考えます。彼女は消えても、
私が覚えている限り、彼女は私と一緒にいるということを理解しました。
彼女のことを想い浮かべます。窓の外にサングラスをかけた彼女がいまし
た。
私に話しかけてくれます。
「ずっと優しい男でいるのよ………」と。
了
遠い昔の、甘くて苦い夢です。