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2013/03/04 21:41:14 (xuZF2YJJ)
私40歳、妻41歳です…

子供は男の子が2人、既に独立して家から離れた所で就職して住んでいるので夫婦二人で新婚さんのように暮らしていました。

去年の初夏…五月の終わりくらいだったと思います…妻はある男と共に家を出て行きました。

そのときにはもう…妻はその男の奴隷として、その男を『ご主人様』と呼んでいました。

その男の名前は『杉田』…妻の名前は『真美』…しかし、杉田に奴隷として調教された妻は『真美』ではなく、『魔魅』という奴隷名まで付けられていました。

そして、先月の末に妻は再び『魔魅』から『真美』に戻り、帰ってまいりました…。

それは二年前くらいにさかのぼります。

私はハンネのとおり、漁師をしています。

県名や地域は伏せます。
方言も地域がバレますのでなるべく標準に直して書きます。

古い港町、子育ても終わった私たち夫婦は、私が漁に行き採って来た魚を一部市場に出荷して、一部を捌いたり、加工したりして直接買いに来たお客さんに売ったりしています。

今はアジやサバなどに限らず、エビ、イカ、カニ、タコ、貝などもスーパーに並んでるやつはほとんどが外国からの輸入が占めています。

そんな時代にその日に揚がった新鮮でなおかつ市場で直接買うと安い魚が食べられますので、それなりの固定客もいて、商売(仕事)は順調でした。

妻の真美は愛想よく、お客さんに対応してくれていました。

真美とは高校のとき、当時一年の私に一つ上の二年生である真美の方から告白されて付き合い、そして卒業し、私は家業の漁師に…真美は看護学校へ行きナースになりました。

話がバラバラで読みにくいかと思いますが、そのナースを三年前に辞めて私の魚を手伝ってくれていたんです。

そんなときに杉田が現れました。

最初は単なる魚を買いに来る客でした。

杉田は私が住んでる町の二つ隣の市に住んでて、会社を経営してる男です…

ちゃんと家庭もあり、たまたま私の住んでる町にあるゴルフ場で取り引き先の接待ゴルフの帰りに寄ったそうです。

裕福な杉田はいつもゴルフウェアかスーツを着ていて、シルバーのベンツに乗ってやって来ます。

一週間に一度は必ず来て、買って行く物も、クルマエビや伊勢エビ、蟹、ハマグリ、アワビ、サザエ…比較的高価な物ばかりです。

しかし、こんなお得意様も天気や時化によって左右される漁ですからいつも希望の魚があるとは限りません…

杉田は妻にせっかく来ても魚が無かったらいけないからと電話番号を交換したのです。

しかも、家電話じゃなく、真美の携帯番号を交換しました。

愛想よく携帯番号を交換しあう杉田と真美…そんな二人の姿を後ろから見て、私は胸がモヤモヤする、何故か嫌な気持ちというか、正直、嫌な予感がしました。

でも、そのときは自分の妻が他の男と携帯番号の交換をしているのを見て嫉妬している…くらいにしか思っていなかったのです。

男のヤキモチはみっともない…とも言いますし、お得意様に妻と携帯番号の交換をしたと言って怒る訳にも、止める訳にもいかず、まして嫌みを言うこともいかず…

それは、妻の真美に対しても嫉妬してる自分を見せる訳にもいかず…ただ黙ってそのやりとりを見ているしかありませんでした…。

でも、それが間違いの始まりでした。

つまらぬ男のプライドが、妻を寝取られ、そればかりか性奴隷として調教され、夫を裏切り、性処理用の牝穴へと変わりはてました。

杉田は次第に真美に…

『用事があって今行けないから配達してくれないかな…配達料金も払うから…』

と呼び出すようになりました。

杉田はお得意様ですし、第一魚を腐らす訳にはいけませんので、妻は配達に応じました。

そして杉田から魚は関係無しに電話やメールが妻の携帯に入るようになったのです。

普段お世話になってるから、美味しいお肉やスイーツが有るからとわざわざ来たり、妻を呼んだり…
更に、近くまで来てるから喫茶店でお茶しないかと誘ったり、ご飯行かないかと誘ったり、ゴルフ場まで呼んだりするようになったそうです。

私が居ない時を知っているかのように杉田から真美に誘いの連絡があったそうですが、後で問いただしたところ、杉田は先に港で私の車があり、代わりに船が無い…つまり漁に出ているのを確認してから真美に誘いの電話をかけていたそうです。

真美も、高校時代から私だけを愛し、他の男を知らず、他の男と交わる願望を秘めていたそうです。

それを杉田に上手く利用され、言葉巧みに口説かれたそうです。

誘われて嫌な気はしなかった…
次第に杉田に好意を持つようになった…
杉田とお茶したり、食事をするのは、あなたに秘密でデートしてるようでドキドキし、それがいつしかトキメキに変わってしまったと後で泣いて詫びました。

杉田は最初から真美が、

『初めて見た時から、この女はマゾだっ!…俺の奴隷に調教したい…いや…絶対、堕として、俺の奴隷にしてやるッ!…』

と思ったそうです。

そして何度か真美と会う度に、

『真美さんは………ドMでしょ?』

と言ったそうです。

『ええっ…?…そうかな~?…うーん…そうかも…』

そう応える真美に、杉田は何度も…まるで洗脳するかのように、

『真美さんは…ドMだね?』

と言いました。

『ドMだね?』

というソフトな言い方から

『ドMだろ!』

に変わり、

『ドM』から、

『マゾだろ!』『マゾなんだよ!』

に変わりました。

『真美さん』から

『真美ッ!』に、そして妻の事を、

『お前は…』に変わっていきました。

『お前はマゾなんだよッ!…マゾのお前には俺みたいなご主人様が必要なんだよッ!…旦那じゃない…ご主人様がなッ!…』

とまで言われ、なのに真美はそう言われて不思議に嫌な気持ちがしなかったそうです。

代わりに胸がドキドキし、真美自身が、

『やっぱり、私はマゾなんだ…』

と思うようになって言ったらしいです。

『だから…俺みたいなご主人様が必要なんだよッ!…俺が調教してやろうか?…まったく…最高のマゾなのに、それを無理矢理閉じ込めて、最高の快楽を知らないで…お前は不幸だ…』

そう言われた時には本気で真美の心は揺れました。

でも、真美はまだ私に対する貞操を守り、お茶や食事をするだけのデートでした。




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32
投稿者:同年代
2013/03/07 01:36:28    (eIgVFiGQ)
辛い体験ですね。ここに書き込みすることで、何か立ち直るためのきっかけが見出だせればいいですね。
批判・誹謗は無視して、是非書ききって下さい。応援してます。


33
投稿者:漁夫
2013/03/07 14:12:44    (79.U3v2C)
皆さん…ありがとうございます。

若干一名ほど冷やかしがいるようですが、中には女性の方もいらっしゃるようで、ラストまで書きますね。

女性の方が言われるように、女は男の容姿じゃない…正にその通りなんでしょうね…。

当時の真美にとって最悪の男が杉田であり、信じる人も杉田…信じる言葉も杉田…真実の主人も杉田…だったのでしょうね。

私は単なる戸籍上の夫で…
私の食事や身の回りの世話…
いえ…私と同じ家に居ることさえ不思議で偽りだったのでしょうね。

それでも私に現場を見られるまでは偽りの夫婦であっても良い妻でしたよ。

杉田を家にまで入れさえすれば、もしかしたら今でも私と真美は偽りの夫婦だったかも知れません。

また、杉田を浮浪者にしてしまえ…なんて過激な事を言われる方もいらっしゃるようですが…ちょっと笑いました。

正にそれに近いどんでん返しがありました。

ありましたというより、現在、杉田側の奥さんと奥さんの親父さんと弁護士を立てて話し合い中です。

その後の杉田の消息は…多分、自宅には居ると思いますが、音信不通っていうか、本人を目の前にすると、我慢できずにケンカ腰になり、話し合いにならないということで、奥さん側と話し合いしてます。

慰謝料も含めてです。

それと…こういう話をすると、必ず、『お前も悪い…なんで奥さんを止めなかった!』と言われますが、先にも少し書きましたが、私の目の前にあんな姿で現れ、ハッキリと『あなたより、ご主人様を選びます…別れてください…』と言われたら…

そのときの事は覚えてる限り詳しく書きますが…あの状況で…。

杉田の奥さん、親父さん、弁護士も同じことを私に言いました。

特に弁護士が高慢に最初は私を見下してましたね…

慰謝料とか、金が関わるからですかね…?

ホントに最初は私にこう言いましたよ。

『あなたがしっかり、奥さんを管理してなかったからじゃないですか?…』

『あなたがその時点で奥さんを離すべきじゃなかった…』

とかね…。

キレましたね…

『オイッ!…話し合いしたいから来てくださいと、わざわざ呼び出したんはどっちだッ!…』

『そこまで女房に言われてぇッ!…泣いてすがって、別れないでくれッ!…捨てないでくれッ!って言うかッ!…バカがッ!…』

『こっちは裁判も慰謝料も貰わずに黙って判子押してるんだッ!…』

『こっちにも意地があるぞッ!…なんなら、杉田がしたことを世間にバラすかッ?…どっちが悪いか…』

『ごちゃごちゃぬかすなら、話し合いやめて、俺とケンカするかッ!』

と…まあ、こんな感じだったですが、ホントは方言で漁師街ですから言葉は荒いです。

しばらく弁護士と睨み合いがありましたが、杉田の奥さんの親父さんが割って入りました。

『まあまあ…○○が(杉田の名前)悪いのはワシらも分かってます…弁護士さんは立場上…ね…ね…気を悪くしたなら謝りますから○○さん(私の名前)も…今日はケンカするつもりで呼んだんじゃないから…』

それから、私もあの日の事や、杉田から逃げて隠れてた真美を迎えに行ったこと、真美の現場、真美が医者から貰った診断書を見せ、

『親父さん…あんた…もしこれが逆なら…もし、あんたの娘さんが俺に性奴隷にされてたら…あんた…どうするよ?…俺を殺してやりたくならないか?…弁護士だの、法律じゃないだろ?…』

この言葉に、杉田の奥さんは泣き出し、『申し訳ございません…』と、初めて謝罪し、親父さんも…

『ん…○○さんの言う通りじゃな…本当にすまなかった…』

と言いました。

そこで私は意地悪く、親父さんに言ったんです…

『金の事は俺はいいわ…その代わり、杉田をここへ呼べッ!…ブチ殺してやるッ!…俺はガキの頃からずっと極真(空手)やってたからなっ!(嘘、はったりです)本気でボコボコにするから死んでも知らんぞッ!』

でも、それはできるハズも無く、親父さんも奥さんも呼びには行きません。

分かってて言った言葉ですがね…

『いや…ここには居ないから…』

親父さんはちょっとびびってましたね…

『真美はそれよりツラい思いしてるんだッ!…俺も…子供たちも…真美の両親も…杉田の欲望の為に、俺らは取り返しのつかない事になってんだッ!…』

外に聞こえるくらいの大声で怒鳴りつけました。

『社長だか、会長だか知らんが…お前のとこの社員にも全部話すか?…アンッ??』

話し合いとして呼ばれたのは杉田の会社の事務所…会長室でした。

五階建てのビルで一番上ですが、会長室の隣は事務員が居るので、怒鳴れば聞こえたと思います。

杉田側は私1人を自分の『城』に呼び、弁護士を付け、有利に話をする魂胆だったと思います。

しかし、私があらかじめ、診断書などを用意し、杉田側の言い分を聞くときには真摯に聞き、退かぬとこはケンカ腰で話した為、思わぬ誤算だったと思います。

何よりも証拠のDVDを持って行きました。

そして、弁護士が、

『これ…なんですか?…一応、見させて頂いてイイですか?』

と聴いたので、

『俺は別にいいけどよ…奥さんが耐えられるか?…旦那が他の女とあんあんやってる証拠のDVDだぞ?…うちの元、女房以外の女ともやってるとこも映ってるし、…なんやら、仲間と乱交パーティーとかもあるぞッ!…ゴルフの仲間とか、取引先の仲間とか言ってたぞ…そんなの見れるか奥さん?…弁護士に見せてもいいのか?…』

そういうと奥さんはDVDを持って出て行きました。

そのDVDは、杉田と真美が出て行って、四日くらいして、未練を残さぬように真美の置いて行った服や荷物を、ゴミの日に出そうと思って片っ端からゴミ袋に入れてたとき、寝室の真美のドレッサーの引き出しから出て来たんです。

そんなとこに隠してあるタイトルも書いてないDVD-RW…いかがわしいDVDだと解りますよね。

再生してみるとやっぱり、杉田と真美のプレイDVD-RW…その他にも、杉田の仲間とか、知らないヤツにヤラレてる真美の映像まで…。

最悪のショックでしたね…

でも、真美が居ない数ヶ月の間にしっかり全部見たから、やっぱり私も寝取られの仲間ですね。

全部で八枚出て来ました。

てか、紙袋に入れてましたね…それなのに真美のドレッサーなんか触りもしないから知らなかったです。

内容はまた後日書きますが、要するにSMですから、ただのハメ撮りなんかじゃないです…

私からすれば、ショックなんてもんじゃない…衝撃ってか…驚愕ってか、とにかく言葉がみつからないくらいの真美の姿ですよ。

自分の見たことの無い真美の姿…
自分の聴いたことの無い真美の喘ぎ声…

全身を痙攣させて、ブルブル震えながら逝き狂っているんです。

縛られ、鞭討たれ、蝋燭、洗濯バサミ…

自分の女房ですよ…自分の女房が他人に浣腸されて、その他人の目の前でブリブリ排泄してるんです…。

そんなとこ旦那にさえ見せられないでしょう?

でも、マゾ女性ってそれが気持ちいいんでしょ?

旦那じゃなく、他人だからこそ見せられるんですかね?

ご主人様だからこそ…頭が痛くなります。

とにかく、DVD-RWの中の真美は私の女房じゃなく、杉田ってご主人様のマゾ奴隷でしかありませんでした。

白眼をむき、涎を垂らし、

『アアアッ…気持ちいいです…ご主人様ぁ…』

から…終いには、

『オオオッ!…いぐっ…いぐっ…いぐぅぅぅ~~ッ!………。』

って、獣の牝の叫びですよ…あの真美が…


30分~40分くらいして、出て行った奥さんが戻って来たんです…。

私が奥さんの顔を見上げると、眉間に深いシワが寄った険しい顔でした。

自宅かどっかでDVD-RWの中身を確認したんでしょうね…

旦那が他の女とSMや乱交…まぁ、奥さんも冷静にはいられませなぁ。

戻るなり、親父さんと弁護士に、

『間違いない…』

と小さな声で言いました。

『だから言ったろ…これで解ったか?』

私の問いにも応えず、ソファーにもたれて頭を抱えました。

『もう…呆れた…あの人…訳、解らない…』

奥さんが言うと親父さんは、

『どうしたもんか…』

弁護士は、

『…。』

無言…かなりあてが外れたのでしょうね。

そのとき奥さんがもたれてたソファーから身を起こすと、

『これも…』

と言って黒い鞄からDVDを二回、三回と机の上に積みました。

(エルメスだ…金持ちだな…)

ぼーっと奥さんのバッグに見とれてると、

『これもか?…これもその…○○と奥さんの…アレか?…』

親父さんが言います。

『ええ…』

私が渡した8枚の他に奥さんが持って来た杉田と真美のプレイDVDは24枚あったんです。

杉田が隠してあるならまだ真美の痴態が映っているDVDは有るかも知れませんが、とりあえずそのときに奥さんが持って来たDVDは24枚でした。
34
投稿者:(無名)
2013/03/07 18:08:29    (xxOUOFbV)
応援してます。畜生杉田に制裁を与えて下さい。
無一文になった杉田に魚の骨でも恵んで笑ってやったら
35
投稿者:釣り人
2013/03/07 20:13:28    (zC6ccYNm)
書き込みありがとうございます。
余りにも凄いですね!
自分の体験を言葉ではなく文章で伝える
事は大変難しいと思います。
しかし漁夫さんの書き込みは恐ろしいほどの
リアリティを帯びその内容に引き込まれずには
いられません。
ファンが多い程アンチも湧いてくるかと
思います。貴方のように人を引き込む事が
出来ないばかりか冷やかし、誹謗中傷でしか
自己を表現出来ない哀れな読者も居るかと
思いますがどうか最後まで宜しくお願いします。

36
投稿者:**** 2013/03/07 20:30:38(****)
投稿削除済み
37
投稿者:(無名)
2013/03/07 20:57:34    (xxOUOFbV)
29 34です。
漁夫さんほどではないけど自分も似たような感じで過去に二回寝取られました(苦笑)

ですから怒りはある程度分かるつもりです。
自分は二人の内一人を通じて女は仲良くなるふりをして女共々借金地獄に落としました
復讐は悪ではありません
心の傷を癒やす薬です。
今は去年の女と相手のBARを潰す画策をしています


38
投稿者:漁夫
2013/03/08 12:41:13    (Q79hvWYu)
皆さん、おはようございます。

暖かい言葉をありがとうございます。

えーと…その呉服屋の婿養子の話しはどのサイトに有るんですか?

どの辺が似てますか?
私と書き方が同じですか?
どの話が同じですか?

私はまだクライマックスとか、どうして真美と杉田の現場を見たとか、書いてませんし、どういう感じで杉田から真美が逃げて帰って来たか…
真美が自分で帰って来たか…それとも私が真美を連れ戻しに行ったのか書いてませんよ…


まあ、いいですよ。

皆さん、ごめんなさいね…漁師街で育って漁師に揉まれて生きてきたもので、あんな書き込みされると腹が立つもので…


では続き書きます。

話が前後して脱線ばかりですが、今日も一応、夜中から出航して漁場まで行ったんですが…潮が速くて網ができないんです。

で…帰って来たんですが、こういうことは年に何回かあるんです。

そのときもそうだったんですね…

日本の太平洋岸には黒潮が流れてますから、当然『海流』ができますよね。

その海流がたまにとてつもなく、まるで海に川が流れてるように速く流れることがあります。

これを漁師は、

『潮が速い…』『速い潮がいてる…』

と言います。

その日も速い海流が流れ、老いた漁師さんが、

『こんな速い潮は今までで一番だっ!』

って言ってました。

漁師の言葉に『魚は山で釣れ』という名言があります。

昔は陸(オカ)の山の形を覚え、山の形で自船の位置を知り、漁をしました。

魚はカツオやブリなどの回遊魚を別として、ほとんどの魚は海底の岩礁や人工的に魚の巣穴として沈めたケイソンや捨て石に生息してます。

その岩礁の位置を山で知り、どの山とどの山が重なった所に岩礁や捨て石があり、鯛や鮃が穫れる…と覚えます。

一人前の漁師になると、その山を見て海底に沈めた空き缶を釣り上げることができるというくらいなんです。

しかし、今はレーダーや魚群探知機に魚の居るとこが解るソナーまで有る時代です。

自船の位置を知るのだって、羅針盤コンパスから緯度経度で位置を割り出すロランプロッタという装置になり、更に進化してGPSになりました。

今はこのGPSを付けてない船は一部のレジャーボートを覗いて無いくらいです。

そのGPSにオートパイロット(自動操舵装置)を組み合わせ、漁場や岩礁の位置をマークしておくと、港を出てボタン一つで船が勝手に走って行ってくれる便利な時代なんです。

ですが、この潮がくせ者で、逆に乗ると船が進まない…
潮に流され、岩礁に網を裂かれたり、酷いときはロープや網が絡まったり、斬れてしまうんです。

漁師だけでなく釣りをされる方は解ると思いますが、潮の流れは一定じゃありません…

上層、中層、下層に別れていて、上層部と下層部がまったく逆に流れてることがあります。

それを『二枚潮』と言います。

そのときもこの二枚潮だったんてす。

夜中から出航して南南西に12マイルほど走った頃でした…先に出航していた延縄漁船から無線で二枚潮の情報が入って来たんです。

船を流し、仲間の船とどうするか無線で話しました。

この時期は初夏から秋にかけて二種類のエビがメインです。

剥いて食べるとプリプリで甘く、刺身にしても塩茹でにしても美味しくて、いくらでも売れ、収入の七割はこのエビが占めてるくらいです。

しかし、漁師は燃料費もバカにならないし、網や漁具を捨てるくらいなら止めて帰った方がマシです。

『一網千両』というように、大漁のときもあれば、一生懸命、命かけて働いてもマイナスになるのだって普通に有る漁師の仕事は博打ですから、ムリして網曳くより止めて帰ろうということになりました。

港に入港して船を係留して市場の前に漁師が集まり、潮が速い話題や、どの船が昨日は一番漁だったとかで話が始まります。

私も自販機で缶コーヒーを買い、その輪に加わりました。

もう空が白み始めています。

今から帰って寝る…という者、
飼ってる犬を散歩させる者、
若い連中はパチンコに行くと言ってました。

やがて漁師の輪から一人、二人、三人と抜けて帰って行きます。

私も帰ることにしました。

普通に漁をしたときは港に入る前に前もって電波届く所で真美にそろそろ港に入るからと電話します。

ですから、真美は杉田と会っていても、バレないようにできたんでしょう…。

港から自宅まで約500メートル程です。

ですから、自転車に乗り、電話もせず帰りました。

電話も無くて真美は今頃私がいつものように沖で漁をしてると思ったんでしょうね…

しかも自転車だから音が、真美と杉田が激しく絡み合っていた二階の寝室まで聞こえない…。

港から自宅までの途中、その真ん中あたりに海水浴場があるんです。

夏にはサーファーがキャンプしたりで賑わうんですが、まだそれほどでもなくて、300台程停められる駐車場はガラガラでした。

その道路に面した箇所に見覚えの有るベンツが停まってありました。

近付く度に、それが杉田のベンツだとハッキリ解りました。

なぜ?…なんで?…なんで杉田のベンツが?

海水浴場の浜辺に来てるんじゃないということくらい解ります。

それと同時にたまらない有耶無耶な気持ち悪い感じがして、胸が苦しいような締めつけられるように、…とにかく苦しいんです。

また、同時に杉田と真美はただならぬ関係だという思いが私の脳みそを刺激します。

多分…血圧が上がってたんでしょうね…後で現場を抑えたとき、目が真っ赤に充血して血走ってたそうです。

もし、頭の血管が破裂してたら…きっと杉田のベンツにすがりついて恨めしく死んでたかも…(それは冗談ですが…笑)

あの、杉田と真美が携帯番号を交換したモヤモヤした嫌な気持ちが当たったんです。

私は最初、真美に電話しようかと思いました…いえ…思ったというよりも自然に携帯を握って真美の携帯にかけようとしていました。

でも真美に電話すれば上手く逃げられます…

杉田が家から出て来ても、頼んでた魚を取りに来たと言われればそれまでです…。

携帯をポケットにしまい、自宅まで走り出します。

自宅まですぐなのに、速く、いや…ゆっくりと…杉田と真美の浮気現場を抑える為になるべく音を立てないように帰りました。

庭に乗り入れると自転車でもバラスの玉砂利が音を立て、私が帰ったか、誰か来たのかが解ります。

防犯用に敷いたバラスの玉砂利が、まさか自分が空き巣のように泥棒の真似事をするとは思いもよらなかったですね…。

ですから家の庭に入る門からじゃなく、道路の塀に自転車をもたれかけて、コンクリートを敷いてる車庫から入り、玄関じゃなく、ダイニング横の勝手口から入りました。

でも、海端の家ですから勝手口の戸も潮でコガリついてるから開けると多少、音がするんです…。

グッ…ギャ…キィィ…

アルミですが金属音がするんです…

ゆっくり開けます。

マジに私の方が泥棒みたいです。

普段ならもう真美は起きて、洗濯してるか、リビングでコーヒーとパンでも噛じりながら朝のニュース情報番組を見てる頃なのに、洗濯機も廻ってないし、リビングのテレビの音もしていません。

リビング隣の和室にも居ません。

やはり、寝室で杉田に抱かれて…

私はなるべく音がしないように殆ど、四つん這いの状態で寝室に続く階段までの廊下を進みました…

泥棒から忍者になって進みます…それでも薄暗い廊下や階段は、人の体重がかかると、ベキッっていう音や、ミシミシっていう音が鳴るんです…。

やっと階段の上段まで上がったとき…

寝室のドアは閉まっているのに、聞こえるんです…杉田と真美の声が…寝室の中から杉田の真美に問いかける声と真美の応える声が…

しかも、それが問いかける声じゃなく、あきらかに真美を陵辱するご主人様の命令口調と、それに応える奴隷の淫靡な喘ぎ声だとすぐに解りました。

それに混じって聞こえるギシギシとベッドの軋む音とパンパンと肉体同士がぶつかり合う音が…(肉打つ音っていうんですか?)

『あっ…あっ…ああっ…いっ…イイッ…気持ちイイッ…いぎぃぃ…くっ…狂っちゃう…くっ…ウウゥ…おかしくなるぅッ!…』

初めて聴く我妻の喘ぎ声でした…
39
投稿者:匿名
2013/03/08 14:12:05    (PgRDSdnY)
たまりません 是非続きお願いします
40
投稿者:釣り人
2013/03/08 15:55:38    (ViDv.p5D)
本日も書き込みありがとうございます。
漁夫さんが漁師であろうとなかろうと
冷やかしや誹謗中傷は誰でも嫌な物だし
頭に来るのは当然の事と思います。
今回は海(漁)について触れられていますが、
私は釣をするのでそちらも感慨深く読ませて
いただきました。
毎日長文で大変かと思いますが宜しくお願いします。
41
2013/03/08 17:52:04    (hLg/fpWG)
読み応えありますね。私の知らない、又経験していない事象です。
漁夫様、女って単純だと痛感いたします。
自分の行動に責任もコントロールも効かない。スイッチが入れば欲求に走る。
男はどうでしょうか?やはりそうなんです。男も女同じ。
凹凸だからこそ成り立ち互いに愛し合い互いに罵り合い生きていくものです。
修羅場に至っては男を半殺しにしたい~
当たり前ですよ!
舐めきってます。

私も色々ありんす。

オイオイ主様にはお話ししたいと思いますが……。
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