続きです。 中３の夏休み前に担任が「山田、お前修学旅行 行くか？」。 「行きたいけど無理ですお金がありません。 そんなお金が有れば食費にします」 担任「儂が紹介したるから、 夏休の間アルバイトやらへんか？ どや、やって見いひんか、宿題は免除したるし」 「僕に出来るのなら、 やります、 お願いします」 放課後に、担任と行ったのは、 担任の教え子の親御さんで中央卸売市場の鮮魚の仲買人の方で、 担任が僕の家庭事情や、学業等々を話して、 ２・３の質問に答えると「良し判った、先生の紹介や、後は儂が面倒みたる」 直ぐに車でワークショップに行き、作業衣や長靴に下着類一式を勝って呉れて、 「家に帰って、オカンに説明して、夕方６時 に、飯を食わずに儂の家に来い」と。 その夜、オヤジとオカンとおねえと僕が初めて、顔を合わせて食事をして。 夏休みの1ヶ月丈の筈が、１４年も住み込み、 今では４人だったのが８人で食事をしてます。 最初の朝３時過ぎに起きて、３人を玄関で待ち車で市場へ。 通いの従業員２人とバイトの３人に紹介されて、 指示通りに仕事をして、無難に夏休みも後少しになった時に、 「どうや？学校が始まっても住み込みで ７時までやって呉れるが？」と言われて。 「ハイ遣らせて下さい」 と返事を。 夏休みの昼からと、日曜日には、 おねえに町で映画やお茶をし、宿題もみてもらい、姉弟みたいな暮らしが続けたくて。 おかんから、「恭弘のお陰で、娘は足が悪いのを気にして学校以外外出しないのかったのに、此からも宜しく頼むよ」と。 そして、秋祭りの夜に生まれて初めてのキスをおネエと、おネエも初めてでした。