私は現在42才、妻は45才です。
私も妻も再婚同士、妻には23才の息子さん有りです。
知り合って三年です。
妻と知り合い交際へ、息子さんを紹介されたとき、いかにもヤンキー青年な息子さんに、嫌悪感を抱きました。
少しして、息子さんから飲みに誘われました。
断りたい、そう思ったんですが、交際相手の息子さんなので、ムゲに断るわけにもいかず、二人で飲みに行きました。
当時息子さん20才です。
金髪にピアスした青年は、母親に対する思いを熱く語ったんです。
オヤジの女癖に苦労した挙げ句に離婚、その上俺はこんなだし、母ちゃんには苦労かけっぱなしなんで、母ちゃん幸せにしたい、私にも協力して欲しい、そうゆう話をされたんです。
建設関係に従事する、ヤンキー兄ちゃんの意外な一面を見て、私は見た目で判断していたことを恥じました。
時々、一緒に飲みに行く仲になりました。
その息子さん、間もなく高校時代からの付き合いの彼女と結婚、簡単な式には私を父親として出席して欲しいと要請され、私は父親役を快諾して出席、息子さんは独立、それを期に私と妻は、同居を開始したんです。
一昨年の秋のことです。
息子さんも私をオヤジ、またはオヤジさんと呼んでくれる、お嫁さんもお義父さんと呼んでくれました。
一年して昨年初冬、四人で久々に飯でも息子さんから誘われ、食事に行ったとき、息子さん夫婦に子供が出来ていることを知らされました。
そこで息子さん夫婦からお願いされたんです。
お爺ちゃんお婆ちゃんには若すぎるだろうけど、私にきちんと籍入れて、お爺ちゃんになって欲しいとのお願いでした。
そして私達は話し合いの結果、籍を入れました。
この年でお爺ちゃんかよ~、別れた妻との間に子がない私は、実感がわかないし、実子ないのにお爺ちゃん、なんかな~みたいな、不思議な気持ちでした。
籍入れて間もなく私、息子さん誘って飲みに行きました。
ちょっとホロ酔いの私、孫もいいけど子供も欲しいな、みたいなことを言ったんです。
冗談と笑われる、そう思ったんです。
それが。
「俺、弟か妹いたらなって、ずっと思ってたっす!母ちゃんとオヤジさんならまだまだ大丈夫っすよ!そうなったら俺、我が子も弟妹、ダブルで可愛がるっす!嫁さんと母ちゃんで育児も共同、俺やオヤジさんも助けあって出来るし。最高っすよ、それ」
笑うどころか大マジな話をした息子さんでした。