私はまもなく五十路を迎える管理職の男、妻は私より二つ下、就職して他県にいる息子、短大生の娘の四人家族です。
私が三十代の頃は、とにかく仕事仕事で朝は六時に家を出る、帰りは九時十時残業当たり前、日付を越える残業も珍しいことではありませんでした。
不景気に加え、経営母体の変化などが重なり、残業は極力避けて、家族との時間や余暇を増やすようにとの会社の方針で様変わりしました。
管理職となり、仕事のかなりの部分を部下に任せる立場になると、時間の使い方をどうするかに困る、それが私の四十代前半でした。
妻とのセックス、三十代前半は残業残業の中でも毎週していたのが、いつのまにか月に一度あるかないか、全くしない月もあったりまで落ちてました。
特に趣味もない私、休みはゴロゴロ、これではいかんと思った私、ちょっとぶらりドライブにでも行こうとしたら、偶然休みだった妻も行くとなり、連れて出ました。
どこに行こうか、二人で考え結果が、新婚時代を過ごした街でした。
下の娘が産まれるまで過ごした街です。
二十年ぶりくらいたってました。
畑だったとこはマンションが建ち、よく行った個人経営のスーパーは月極駐車場に、私達が住んでいたアパートは跡形もなく、一階はコンビニ、二階三階は学習塾が入るビルになってました。
でも一つだけ変わらず残っていたものがありました。
ホテルです。
狭いアパートの部屋や風呂じゃないとこをと、時々使っていたホテル、上の子は多分ここで仕込まれた、なんて妻と笑い、私達は普通にホテルへと入ってました。
以前は部屋を決めるとフロントに言う、そうするといかにもお婆さんの手が小さい穴から出てきて、鍵を渡される仕組みが、ボタンを押すと鍵が出てくる仕組みに変わってました。
室内も様変わりしてて、落ち着いた感じの部屋でした。
あの頃は、みたいな話で妻と笑い合い、いつもと違った雰囲気が後押しして、妻は乱れることを隠さず、声も命一杯出し、それに興奮した私も久々に気持ちいいセックスが出来ました。
それから時々、妻と休み合うときはドライブに出て、見つけることが出来たらホテルに入ってみる、そんなことをするようになりました。
残業がほとんどなくなった夜の時間も、妻とセックスもそうですが、昔見た映画のDVD借りて見たり。
時々エッチなの借りて妻に見せたり(笑)
そんな時間の使い方をしています。