ありがとうございます 途切れ途切れで申し訳ないです。取り乱してしまった自分を慰めてくれたのは娘でした。『父さんも 母さんも 私も ずっと家族だからね』そうだ 家族なんだ それは永遠に変わらない娘の言葉で 何故か急に落ち着きを取り戻した気がします。まぁ それからは 今までの色んな出来事を話した 途中出前の寿司を食べながら…出産の時の話今は イタリアンのお店のオーナーである話娘の会社の話チーフのおかげがあって 今の生活がある事etcすみません 話が前後して申し訳ありません店のオーナーになった時の話を…2号店が出来た時にかおるさんと パートさん数名で 任されました。常連さんもかなり付いて 売り上げも好調でした。で 暇な時間帯に 来るんです チーフがもちろん 客としてです。娘に オモチャやお菓子を買って来てくれるんですが、 黙って席に座り 注文かおるさんとは ニコニコ話はしているが調理場には 顔も出さないんですよで かおるさんが 『チーフのオーダーですと』チーフが昔 勤めていたホテルは三つ星レストランを経営されるシェフが修行されるようなホテルで本格派の腕前なんです。大体 週一ぐらいでみえて 美味しいとも不味いとも 頑張れとも何にも言わずに 帰ってしまうんです。ある日 客席まで 出て行き 『チーフ どうですか?』と 聞いた事がありました。すると 恐い顔をして『おまえ 自分の出した料理が 美味いか不味いか聞かなければ わからないような いい加減な料理出してるのか?自信がないのか?』『いえ そんな事ないです』『じゃぁ しょーもない事聞きに来るな』『はい』怖いんですよ…本当外車に乗って 綺麗な女の人を連れて来るその筋の方よりも 緊張しました。ても やっぱり気になるじゃないですかチーフが帰ってから かおるさんにどんな顔して食べてた?なんか言ってた?とか聞くんですが『難しそうな顔して 食べてたよ』えっ………………3年程経った頃 三号店を 出店するから おまえ そっちをやれ と 悩みましたが『常連さんが 来ていただいているのは 私の料理の味を食べに来ていただいているのでこの店の味を変えたくありませんだから他の人に 任せたくありません料理 接客 店内の雰囲気 全て最高の物を提供してきたつもりですから』とチーフは ニヤリと笑うと 『わかった いつのまにか一人前の口を利くようになったもんだな 少しは安心した』褒めてもらったような 認めてもらったようなすごく嬉しかったのを覚えています。『おまえ 来月家族で旅行に行って来い 定休日の後2日は 俺が店みてやるから』『いえ 店が心配なので泊まりでの旅行はいいです』と答えると 『馬鹿 おまえの為じゃない かおるさんと娘に 想い出作りさせてやるんだから いいから行って来い 発注だけはちゃんとやっとけよ』かおるさんは ニコニコしながら 聞いてました。毎年 年二回の恒例の行事になりましたが初めての旅行の時は心配で心配で…打ち合わせも 試作も無しで しかも調理場に入った事も無く 食材の場所も全くわからないのに………旅行前日 かおるさんに 『チーフ大丈夫かなぁ』と 聞くと 『大丈夫よ チーフなら もしかして 料理のチェックをしにきてたのは 同じ味を出せるように 味を確認してたんじゃないかしら?』 えっ神様みたいな人だなぁ と思いました。かおるさんも チーフと奥さんは 私達の親みたいな人だよねと言ってました。
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