去年の正月に同窓会があった。今年は、全員がお酒を飲める年齢になったので、みんな酔って盛り上がった。
終わりが近づき、みんな各自適当に話を始める。僕の隣に座っていた佐々木も、結構酔っていた。
そんな佐々木が突然、「内緒やぞ。俺、大平の母ちゃんとヤった。」と言い始めた。
大平くんとは、中学まで同じクラスだった友達。同じ高校に通ったが、科が異なったので、今は少し離れた感じになっている。
佐々木の言葉が少し気になり、事情を聞き出す。詳細はこうだった。
県境に観光温泉地がある。そこの風俗店(ソープランド)で、大平のお母さんが働いているらしい。
それを聞きつけた佐々木が、興味本意で行って来たということだった。女を知らなかった僕には衝撃だった。
「ババァやぞ。二度といかんわ。」と佐々木は言っていたが、何故か興味を覚え話しを続けた。
スマホで店のHPを開いて、二人で眺めた。「これ。このしおりって言うのがそう。」と言われた。
モザイクが掛かって顔は見えなかった。逆に見えないのが、興味をそそってしまった。
それに佐々木が気づいた。「なんなら、行くか?」と言われて、心が揺れた。
早く童貞卒業したい、女の身体見たい、何よりまだ見ぬ大平のお母さんが気になる。
友達のお母さんがしてくれる、このシチュエーションが気になって仕方なかった。
「なら、おごるわ。」と言い、そこで話はまとまってしまいました。
正月が開けた平日、佐々木と温泉地に出掛けた。僕のために佐々木は、しおりさんを予約してくれていました。
待合室でいると、先に呼ばれたのは僕でした。「頑張れ。」と佐々木に言われ、エレベーターに乗りました。
扉が開くと、そこに女性が立っていました。「しおりです。」と言われ、大平のお母さんに対面します。
手を繋がれて、部屋に案内されました。暗い廊下から、明るい部屋に入りました。
明るくなったので、僕を「若いねぇ。」と言う女性の全身を見てしまいました。
厚化粧ですが、僕には綺麗に見えました。おばちゃん体形だと思っていたので、意外に細い女性でした。