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(無題)

投稿者:かずき
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2012/10/04 20:52:42 (ngYkktot)
小学生の頃、クラスメイトに真弓って女の子がいた。
うちらの小学校は2年ごとにしかクラス替えがない。
真弓とは5、6年と一緒のクラスだった。
女子に嫌われる女子って居ますよね?
とにかくサバサバしており、今にして思えばヤンキーの素質があったからですかね、とにかくあまり女子とは親しいという感じじゃ無かった。

その2年の間は何故か同じ班になることが多く、俺ともう一人のヤス君と三人で時間を潰す事が結構あった。

「かずきと真弓の雰囲気が怪しい」
なんてヤスに言われた事がある。
確かに6年の頃、ちょっと気になる女子って感じだった。
真弓は色白で、髪は地毛が栗色で顔も可愛い女の子だった。
でも怪しい雰囲気になる事は無かったはずだ。

「何言ってんの?怪しいわけないだろ!」
俺も結構本気で否定した。
「え~…?そんな感じがするけどなぁ…」
何が気になるのか納得してない雰囲気だったが俺が怒り出したからかそれ以上は何もなかった。

特に何もなく卒業、俺と真弓は別々の中学になった。
学区の関係で真弓以外も友達の何人かはそちらへ通うことになった。

近所と言えば近所だし、会おうと思えば会えるのかだが離れてしまえばお互いに周りにいる人同士で友達になってしまう。
当然真弓の事も暫くするとスッカリ忘れていた。

中学三年生になり、周りはスッカリ受験モードになった。
ヤスはあまり勉強も得意ではなく、高校受験自体をやりたくない、働きたいなんてよく愚痴を言っていた。
家庭教師が来ているらしいがなかなか成績には反映されてなかった。
女子大生の家庭教師で、その人とヤりてぇ…という話を聞く限り勉強なんか身に入っていないんだろうw

俺は所謂進学塾、希望の高校はまぁ大丈夫って感じだった。

そして卒業、特に何の特徴も無い普通の中学生活だった(笑)

高校はヤスとは別になった。
久々に会うと家庭教師とヤったと嘘か真か解らないが自慢された。
半信半疑ながら羨ましかったww

童貞を捨てる処か彼女すら居ない、ヤらせてくれる家庭教師も居ないし通っていた塾ではそんな浮わついた気持ちにもなる様な所じゃ無かった。

ヤスの言葉は俺に妄想だけを残していた(笑)

高校3年の文化祭、男子校の俺たちには唯一外部から女子が入って来る日だ、当然気合いも入るが喫茶店とかじゃないしあまり期待は持てなかった。
写真部だからね…

時折やって来る女子高生にドキドキしつつも無駄に時間だけが経過して行った。

「かずき…君?」
不意に声を掛けられ、見れば真弓がいた。
「あ、真弓!?」
驚いた…知り合いなんて来ないと思っていたので慌ててしまった。

仲の良い友達三人と文化祭巡りをしていたらしい。
真弓の後ろには二人の女の子が俺達に興味ありげな目を向けていた。
「小学校の同級生!!」
真弓は後ろの二人に説明していた。
「初めまして…」
どう挨拶して良いか解らずにシドロモドロに挨拶した。

「綺麗になったじゃん」
会話に困って出た言葉に照れたのか笑っていた。
実際綺麗になっていた。
相変わらずキツそうな目と栗色の髪は変わらないがサバサバしてる所は変わらず安心できた。

「じゃあ、他を見て回るから!!」
友達二人をいつまでも待たせられないと行ってしまった。
PHSの番号を教えれば良かったな…と後悔したがそれは既に立ち去った後だった。

一日中展示室に張り付いている訳でも無いので適当に他を見に出てみた。
真弓を探してみる…というのが気持ちの半分以上だったけどw

もう帰ったか…と諦め掛けた時に再び真弓を見つけた。
「あっ!まだ居たんだ」
なんて言いつつ内心嬉しかった。
「うん、そろそろ帰る…ナンパがウザくて」
少し困った顔をしながら答えた。
友達二人は気を使ったのか俺達から少し離れた。

「適当に電話してよ!」
俺はPHSの番号を殴り書きしたメモを渡した。
「わかった、後で電話するね!」
そう言うと帰って行った。

この時は渡せた事で満足してしまい、ウキウキしながら展示室へと戻って行った。
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11
投稿者:(無名)
2012/11/05 00:56:02    (B04vWTy0)
たしかに…
読みながらマサって誰やねん!って思った
10
投稿者:挑戦状
2012/10/22 16:23:44    (/igc2FT5)
犯人はヤスだ!
9
投稿者:(無名)
2012/10/20 09:45:02    (LWT3Hv22)
続きまだかな~
8
投稿者:ルネサス
2012/10/19 21:46:26    (9C/ZwVcR)

(≧∇≦)前置き長過ぎ~


7
投稿者:(無名)
2012/10/10 09:43:21    (TzSwuvO3)
安田正夫、この人こそ幼名ヤス、長じてのマサである。
6
投稿者:(無名)
2012/10/09 12:35:43    (DTbo5yNu)
ところで小学生から同級のヤスがマサに改名したの!?
5
投稿者:(無名)
2012/10/08 18:33:23    (HnyOoq8q)
続きを早くお願いします。

4
投稿者:かずき
2012/10/05 19:30:46    (DlaiqVoX)
当時じゃなくて当日を迎えた…でした。
3
投稿者:かずき
2012/10/05 19:24:08    (RtwPczdv)
番号を渡した後は待つしかない。
そもそも真弓が携帯かPHSを持ってるのかすら知らない。
聞いときゃ良かったな~と後悔しても後の祭りだし、家の番号は卒業アルバムを引っ張り出せば分かるけどそんな事は出来ない。

それから3日後位に連絡が来た。
見知らぬ番号からの着信があった。
期待と不安が混ざった気持ちで通話ボタンを押した。
「モシモシ…」
『モシモシ、かずきさんの番号で宜しかったですか?』
かしこまった訊ね方をされたが間違いなく真弓だった。
「急だったから掛かって来ないかと思ってた」
半分来ないな…と思っていたのでそれを伝えた。

友達も居たからあんまり話しも出来なかったから…と色々話をした。
相変わらず女友達はそんなに多くは無いらしい事、受験もあるからなかなか大変な事、あとは昔ばなしなんかをしていた。

マサの話が出た時は真弓から働いている事を聞かされた。

「マサ働いてんの!?学校は?」
『何か今年の頭に辞めたみたい…今は建築現場で働いてるみたいだよ』

真弓がたまたま家の近所で古い家を解体していたマサに会ったらしい。
突然上から声をかけられ見上げると屋根を解体していたマサがいたみたいだ。
元々親父が建築関係の仕事をしているとは聞いていたので多分そこで仕事をしているのだろう。

『金髪のヤンキーかと思ったらマサだった』
と言っていた。

ちょこっと話をしたら俺の事も聞いたらしく、通ってる高校を聞いて文化祭に来てみたらしかった。

「なんだよ、わざわざ文化祭に来てやったってその時言えよ~」
ちょっと嬉しかった。

また三人で遊びたいねなんて話をし、真弓のPHSの番号も聞いてその時は電話を切った。

翌日の帰り道、真弓に聞いた建築現場近くをウロウロしてみた。
既に解体は終わり、土台に骨組みと屋根だけ掛かった現場を見つけた。
忙しく働く大工さん達を眺めていると確かに金髪にヘルメットのマサがいた。
日焼けしたマサが材木を運んでいた。

「あれ!?かずきじゃん!」
日焼けに金髪を除けばいつもの笑顔だった。
「俺、今は親父の所で仕事してるんだ」
慣れた手付きでタバコを取りだし俺にも差し出して来た。
「あ~…俺はタバコ吸わないよ」
せっかくだったが吸ってみたい気持ちもあったが学生服では上手くない。
「もうすぐ上がるからさ、ちょっと待っててくれよ!適当にその辺に座るかなんかしててくれ」
資材が置いてある場所を指差しながら言った。
「怒られるから戻るわ…」
そう言いながらそそくさと現場に戻っていった。
すると今度は二階からマサの親父が休憩場所を指差しながら叫んだ。
「マサの友達だろ~?適当にお菓子食べて待ってて良いから!」
体を使う仕事だからか、マサより逞しい体をしていた。
あんな親父に殴られたらシャレにならんな、なんて考えていた。

結局一時間ほど待ち、マサは解放されていた。
特に行き場も無いし、近くのマックまで俺のチャリで2ケツで向かった。

「驚いたよ、通り掛かったの?」
「いや、真弓が学校の文化祭に来てさ、マサがここにいるって聞いて来てみた」
あ~成る程ね、という顔をしながら納得していた。
「俺もさ、屋根の上から見たら似た奴がいるな~と思って声かけたら真弓だった」
まさか俺の話を聞いて文化祭まで行くとは思わなかった、と驚いていた。

「ヤッパ思った通り真弓は昔お前の事好きだったんじゃねぇの?」
俺の態度がマサをそう思わせていたんだと思って少し驚いた。
「真弓が?俺がおかしかったんじゃないの?」
マサも驚いていた。
「お前が?ちげぇよ!なんつぅか…ま、そんな気がしただけ、ってかお前が!?」
ニヤニヤしながらお前が好きだったのか?と聞いてきた。
俺は否定したがマサは信じていない風だった。

「誘って遊びに行けば良いじゃん」
気軽に言われた。
「今?この時期に?受験があるから無理だよ…」
「大丈夫だって一日位なら、俺も彼女連れてくから四人で行こうぜ」
既にマサの中では俺は真弓が好きらしい。
気にはなるけどそこまでの気持ちがあるかと言われたら無い。
「Wデートって事?別に好きとかじゃないし」
「馬鹿だな、とりあえず遊びに行くだけだよ!」
とりあえずPHSの番号を聞いたことは言ってしまっていたので連絡しろ連絡しろとうるさくて根負けして掛けてしまった。
出なくて良い…という考えも虚しく真弓はアッサリと電話に出た。

「どうしたの~?」
突然の電話に真弓は聞いてきた。
とりあえずマサに会った事、今マサとマックにいることを伝えた。
そしてマサが彼女を連れてくるから…どうだろうか?という事を冷や汗をかきながら支離滅裂な言葉で話していた。

「とりあえずそっちに行くね」
どんな流れでそうなったのか覚えてないが、あまりの支離滅裂さに電話じゃ埒が明かないと思ったのだろう、こっちに来ることになった。
慌てる俺をマサは声も立てずに笑っていた。

「お前何慌ててんだよ!?俺たちと遊びに行かない?で良いじゃん!!何喋ってんのか俺にもワカンネェよ」
「ウルセェなぁ…」

暫くすると真弓がやって来た。
マサが彼女を俺に紹介したいけど、かずきが男一人じゃ可哀想だから真弓も呼べって言ったんだ、と説明していた。
「そんならそうと言ってよ、全然解らなかった」
真弓は笑いながら少し呆れていた。

来週日曜日に行こう、と決定した。
マサが免許を持っていたので乗せてくれる事になった。
とりあえずドライブしながら適当にブラブラする、あまり遅くならない様に帰るとだけ決定した。

マックからの帰り道、嬉しさもあったが失態を思い出しては落ち込みもしていた。

そんなこんなで当時を迎えた。



2
投稿者:(無名)
2012/10/05 05:38:28    (9Q0bDSuJ)
それから其から、続きを見たいです。
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