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幼なじみの由紀

投稿者:幸次郎 ◆/Eo.tR9z9o
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2011/01/29 09:24:10 (LOkm8TtO)
家が近所で、母親同士仲良しで、物心ついたときには一緒に遊んでいた由紀。
一緒の幼稚園に通い、同じ小学校に入ると、一、二年生と同じクラス。
三、四年生は別になったが、また五、六年生では同じクラス。
由紀が書道教室に通うとなると、俺もあとを追うように通い、四年生で俺がスポ少でバスケ始めると、由紀は運動が苦手だったため、入りはしなかったが、応援にきたりした。
もちろん他の友達もいるからだが。
とにかく、幼稚園から小学校卒業までは、ベッタリで、学校、習い事、遊ぶ、一緒のことが多かった。
中学は学区の関係で別になった。
途端に一緒になることがなくなった。
顔も合わせることがなくなった。
母親同士も同じ状態だったようだ。
高校に入学、自分のクラスを確認し、初めて教室に入る。
『コッチョン?』
と俺の小学校時代のニックネームで呼ぶやつがいる。
由紀でした。
同じ高校に入ってたことをお互い知らなかった。
しかも同じクラス。
同じ中学から入学した男友達から、冷やかされた。
『おめ~、コッチョンなんて呼ばれてたのかよ~』
調子に乗って、ガキの頃の話しを喋る由紀。
入学直後なのに盛り上がるクラス。
一躍、俺と由紀は一目置かれる立場になる。
そしてまた一緒の行動をするようになった。
登校は一緒、でも下校はバスケ部の俺と、書道部の由紀では一緒にはならなかったが、たまには一緒に帰った。
周りから、あいつらは付き合ってると完全に見られていたが、友達以上にはなってなかった。
休みのとき、一緒に遊んだりもしたが、それだけだった。
由紀は俺をどう思っているんだろうと考えるようになった。
周りから付き合ってると見られてるのは、由紀も当然知ってる。
映画を見に行く前のドトールで、由紀に率直に聞いてみた。
『俺のこと、どう思ってる?』
『どうって?』
『好きとか嫌いとか』
『嫌いだったらこうしてないでしょ』
『付き合ってるってみんな思ってるよ』
『だろうね。変なこと聞いてくる人いるからね』
『変なこと?』
『どこまでいったの~とか聞かれるよ』
『ふ~ん』
『やだ?私とじゃ迷惑?』
『じゃないけど、やっぱりなんかね』
しばらく黙ってしまう俺達。
『コッチョンは私や周りから言われてること、どう思うの?』
『いや別に迷惑とかないし、やっぱり由紀と話してると楽しいし。部活の疲れとか忘れられる』
またしばらく黙ってしまう俺達。

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