ようこそゲストさん。
ナンネットIDにログインしていません。
ID: PASS:
IDを保存 
ナンネットIDは完全無料のサービスです。ナンネットIDを取得するとナンネットの様々なサービスをご利用いただけます。
新規登録はこちら
ID・パスワードの再発行はこちら
女神讃歌
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
投稿の削除 パスワード:
1:女神讃歌
投稿者: 子犬
どんよりと曇った日だった。
少し汗ばむ様な気温の中、行き交う人々は皆無口で、今日を生きるのに必死な形相で歩いている。
誰も楽しそうじゃない。いやそれどころか、生きるのに疲れている様に見える。
その人ごみの中、浮浪者が倒れている。死んでいるのか、寝ているのか解らない。
ピクリとも動かないその体からは、かつて男が一世を風靡した人物である事を誰が気付くであろう
か。
都会の雑騒の中、他人に無関心な流れが、男の周りを過ぎ去って行く。
男の名は秋葉浩介。3年前までは知らない人間がいないほど、各種マスコミ、メディアを席巻した人
物であった。
企業の買収を繰り返し、巧みな株価操作で資産を増やし、瞬く間にセレブの仲間入りをした立志伝中
の人物だ。
プロ野球球団やホテルの買収などで、彼は度々マスコミに登場し、独自の理論を展開した。
彼の主張は若者に支持され、時代のカリスマとして、講話の依頼や番組への出演をこなした。
日本で一番高いマンションの最上階に住み、全ての人々を見下ろしながら成功者の喜びを満喫してい
た。
そう・・・あの日までは。

秋葉浩介は東京の下町で生まれた。父親は左官職人であったため地方出張が多く、少年時代は母親と
2人きりでの
生活だったが、その母親も浩介に手がかからなくなった時期から家を空ける事が多くなっていた。
趣味で始めたデザインの仕事が大手広告代理店の目に止まり、今では社員20人余りの企業を統括し、
忙しい毎日を送っていた。
浩介についてはしっかりした子との認識で、小学生低学年の頃から自立させようとしていた。
放任主義といえば聞こえはいいが、父母ともに浩介に対しての愛情が欠落していたのかもしれない。
浩介にしても、両親に対する感謝の気持ちは希薄だったし、むしろ憎しみさえあった。孤独を埋める
術を知らなかったからだ。
現在まで、父・母・息子それぞれが自分の意思だけで生活する。そんな家庭環境であった。
後に父親がマスコミのインタビューで、当時の事から現在までのわが子への接し方について、反省の
言葉を口にしていた。
もう取り返しはつかないのに・・・・・。

2010/11/19 13:11:56(PxgNwsJZ)
12
投稿者: 子犬
その日の夕方、家庭教師が決定した事を浩介の両親に電話で報告した。
母親が事の他喜び、特別ボーナスで20万円を約束してくれた。夜になり浩介にもそ
の事を伝えた。
早くゲームがやりたかったのだろうか、返事もせずに自室に行った。
ため息をつき椅子に座った。背もたれで背中の傷が擦れ、ヒリヒリと痛んだ。顔も
頭もズキズキする。
まぶたもおでこも腫れている筈なのに、元々が腫れぼったい顔をしている為か、感
心が無いのか浩介が気付いた様子はない。
「これからどうなるんだろう。」ノブ子は小さく呟き、目を閉じた。昼間のエレナ
とのやりとりを思い出し、股間が熱くなった。
「エレナ様。」いつしか手が伸び、ご主人様の名前を叫びながら果てた。
夜遅くに母親が帰ってきた。「奥様、お帰りなさいませ。」ノブ子が挨拶する。
「ノブ子さん有難う。助かったわ。」機嫌が良さそうだ。
「浩介には伝えたの。」母親がノブ子に確認する。「伝えましたけど、浩介君はあ
まり乗り気では無いみたいです。」
冷たい麦茶を出しながら、ノブ子が答えた。やっぱり使えないわね、といった目で
母親がノブ子を見る。呆れている視線だ。
「私から話すわ。浩介はあなたの事を馬鹿にしてる様だし、言う事聞かないのでし
ょう。」嫌味な言い方だ。
結果が悪いと途端に機嫌が悪くなる。「申し訳ありません。」小さく謝った。
「いいから浩介を呼んできて。」短く母親が命じた。
しかし母親だけあって、浩介はしぶしぶながらも家庭教師の事を承諾した。成績が
上がれば止めても良いという条件だった。
その後ノブ子は母親に呼ばれた。「実はノブ子さん、今私の会社忙しいのよ。それ
で今よりも帰る回数が少なくなると思うのよね。
だから今以上に、家の事をあなたに任せたいと思うけど大丈夫かしら。」「どのく
らい帰って来れますか。」ノブ子は不安だった。
「週に1日とかが限界かな。あなたの給金と家庭教師の方の月謝、それと生活費で
50万出すからそれでやってほしいのよ。これだけ
のお金があれば、誰にだって頼めるけど、敢えてあなたに任せてあげるわ。どうか
しら。」
どうだ、と言わんばかりに母親が言う。
月の生活費は15万円くらいで足りる。自分の給料を20万円としても、家庭教師の月
謝を10万円以上は払える計算だ。
「解りました。何とかやりくりしてみます。」ノブ子はそう答えた。いつの間にか
ボーナスの話は消えていた。
「じゃあ頼んだわよ。金銭的には楽な筈だからやってちょうだい。それとあなた寝
起きなの?今日は帰って来る事言ってあったのだ
から、ちゃんと起きて待ってなさいよ。腫れぼったい目をして気分悪いわ。そんな
だから浩介も馬鹿にするのよ。ほら50万よ。」
やはり最後も嫌味だ。しかし本当の事を浩介の母親に言える筈も無い。「今度から
気を付けます。」そう言い、お金を受け取った。
「シャワーを浴びたら寝るから、明日は9時に起こして。」「かしこまりまし
た。」母親は浴室に向かった。すぐにシャワーの音がした。
ノブ子はこのまま寝ていいかどうか悩んだ。とりあえず出した麦茶のコップを洗
い、母親が脱いだ上着をハンガーに掛けた。
でも顔が腫れているのを気付いてくれた。ノブ子は嬉しかった。なぜかフラフラと
玄関に行った。エレナを最後に見送った場所だった。
母親のハイヒールがある。エレナのミュール程では無いが、高級そうな靴だ。乱暴
に脱いだのであろうか、片方が倒れていた。
手に取ってみると表面が少し汚れていた。舌を出して舐める。汚れがとれた。中を
嗅いでみると少し饐えた匂いがした。
「気付いていただいて、有難うございます。」ノブ子は心の中で呟いた。その後綺
麗に磨いて下駄箱にそっと仕舞った
エレナが帰る時、靴の裏でもいいから舐めたかった。でもエレナはそのまま帰って
いった。強い欲求不満が残ったままだった。
ノブ子は浩介の母親の事は好きではない。ズバズバと嫌味を言われ、嫌いだと感じ
ている。でもエレナへの欲求不満がそうさせた。
痴態を広げたこの家と、玄関という場所にある、このハイヒールのせいなのか。ノ
ブ子は自分自身でもこの行動は解らずにいた。
ただ、エレナに自分を蔑んでほしい。エレナの全てを受け入れたいと強く願ってい
た。心の闇が拡がり始めていた。

10/11/20 15:32 (Mw2DVjhv)
13
投稿者: 子犬
浩介が登校し、浩介の母親も出掛けていった。これから1週間近く、この家で浩介
と2人きりである。
いつもの様に洗い物と洗濯を済ませ、今週分の献立を決め、買出し品のリストを作
成しているとチャイムが鳴った。
玄関の扉を開けるとそこにはエレナが立っていた。「エレナ様。」その場に跪い
た。
「人に見られるわ。入るわよ。」エレナが言う。
「は、はい、解りました。」ノブ子はそう答え、急いで立ち上がりスリッパを用意
し、エレナが入った後の扉を閉めた。
エレナはスリッパの用意に気付いていたが、口元に笑みを浮かべ、土足のまま入っ
ていった。
「犬の家だからいいわよね。」正論だった。昨日も途中からは、土足のままだっ
た。
「も、もちろんです、エレナ様、そのままで結構です。」ノブ子がすぐに返事をし
た。
しかしエレナは、ノブ子の返事を待たずにズカズカと上がった。
そしてソファーに座りタバコに火を付けた。「灰皿、それと冷たい物。」エレナが
短く言った。
急がないと叱られる。ノブ子はできる限りの速さで準備した。「ここにお座り。」
目の前の床をミュールが叩く。
ノブ子はすぐに跪き、頭を下げた。
「顔をお上げ。」麦茶を一口飲み、エレナが言った。
また今日も踏み付けてもらえないのか。顔を上げたその顎に爪先が掛かる。
「昨日の調教が生きてるわね。これからもすぐにやらなきゃ痛い目見るわよ。」
爪先が外される。「エレナ様のおかげです。有難うございます。」そう言ってまた
頭を下げた。
「もっと擦り付けるのよ。」突然だった。
ミュールの足が蹴る様に頭を踏む。「昨日はそんな頭の下げ方じゃ無かったでしょ
う。甘えてるの、お前は。」当然の叱責だった。
「はい、エレナ様、本当に申し訳ありません。許して下さい。」床に顔を何度も打
ち付けられる。手加減が無い。エレナは怒っている。
昨日と同様で、泣きながらの謝罪になった。「ぼ、ぼんどうに、ご、ごべんださ
い、ゆるじてぐださい。」声にならない謝罪が続く。
やっと踏み付けが終わる。また怒らせてしまった。ノブ子は自分の至らなさを恥じ
た。
「ふん、顔をお上げ。」頭上からエレナの声がする。ノブ子がすぐに顔を上げない
でいると、頬を軽く蹴られた。
「言われたらすぐに上げるのよ。」顎に爪先が掛けられ、強制的に顔を上げさせら
れた。
「無様に顔が腫れてるじゃないの。いい顔だわよ。」顎に掛けてある足はそのまま
だ。ノブ子は迷ったが、そのままお礼を言った。
「あはははは、別に褒めてる訳じゃないのよ。ふふふ。」顎の爪先が外され、ノブ
子の目の前でミュールが返った。靴底が見える。
「涙まで流しちゃって、お前がいい子だったら痛い目に合わないのに。」言いなが
らノブ子の瞼を靴裏でツンツンと小突く。痛くは無い。
それどころか冷たいミュールの底が、熱を帯びた顔に心地いい。できれば小突くの
ではなく、当てたままにしてほしいと感じていた。
「エレナ様、有難うございます。」「フフフ、今日のお前は可愛いわよ。」エレナ
の機嫌が戻った様だ。ノブ子は安心した。
「ヒールを咥えてごらん。」唐突なエレナの言葉だった。
ミュールに口付けできる。お礼を言うべきか迷ったが、すぐに実行に移した。
ノブ子は口いっぱいに頬張ろうと、顔を斜めにして口を空けた。
「違うわよ。正面からやるのよ。おでこに靴底を当てる様にするのよ。」
エレナに言われた通り、靴底に顔を押し付ける様にし、おでこに靴底を当ててヒー
ルを咥えた。
「そのまま上にずらしてごらん。」次のエレナの命令だ。
ノブ子は上半身を伸び上がる様にして力を入れた。スルっとミュールが脱げ、美し
い足裏が現れた。
「これが脱がし方よ。一回で覚えるのよ。これからは何回もやらせる事なんだから
ね。さあ次は履かせてごらんなさいな。」
さっきとは逆の手順で試した。足裏から媚薬の匂いがする。足裏に顔を擦り付けた
いのを我慢し、何とか履かせる事ができた。
「初めてにしては上手よ。慣れるまでは足を組んであげるわ。昨日は解らないって
泣いてたわよね。コツはあたしの足の角度に
合わせる事よ。爪先を咥えたりしなきゃいけない場合もあるけど、ちゃんと研究な
さい。でも焦って傷でも付けたら許さないからね。」
「有難うございます。」頭を擦り付けた。エレナ様も満足してくれたのであろう
か、心地良い荷重が頭に加わる。軟らかい踏み付けだ。
ノブ子は嬉しかった。初めてエレナ様に褒めてもらえた。おまけにヒールとはい
え、靴裏に口付けを許されたのだ。
「そのままお聞きあそばせ。」踏み付けている足を下にして、エレナが足を組ん
だ。ヒールに力が加わり身分が自覚させられる。
「はい。」足下から聞こえるノブ子のくぐもった返事に、顔を緩めながらエレナが
話し始めた。
「バイト代とか条件だけど、やるからにはあたしのやり方できちんとやるけど、先
方のご両親はどんな条件提示しているのかしら。」
ノブ子は素直に話した。50万で全てを賄う事や両親が留守がちな事、浩介の性格や
家庭環境等を包み隠さず話した。
話の途中、エレナが足先でリズムをとったり、足を組み替えたりする度に、頭と顔
に激痛が走ったが、悟られまいとノブ子は我慢した。
「ふーん、大体解ったわ。それでお前、あたしを一体幾らで雇うつもりなの。」頭
の上の足はそのままである。
「雇うだなんて、そんな。」ノブ子は返答に窮した。
足がどけられたが、まだ顔を上げられずにいる。とその顔と床との隙間にエレナの
足が割り込んできた。
予想していなかった。わざとでは無いが唇に足指が触れた。それにエレナの足の匂
いも嗅げる。媚薬の匂いを嗅げた。

10/11/20 15:34 (Mw2DVjhv)
14
投稿者: 子犬
「フフフフ、こっちを向きなさい。」言いながらエレナは割り込ませた足を、ノブ
子の顎に掛け上を向かせた。
ノブ子はまだエレナの匂いを嗅いでいたかったが、強制的に上を向かされた。
「毎月50万よ、それ以下ではやらないわ。」
エレナの無謀な要求に対して、返事ができないでいるノブ子は、視線を落とし下を
向いて俯いた。
「お前逆らうの、約束を忘れた様ね、だったらこの話は無しだわ。」冷たくエレナ
が言い放った。
でもどう返事していいのか・・・、ノブ子には解らなかった。
エレナは即答しないノブ子に苛立った。
ノブ子はまた下を向いてしまっている。答え様の無い条件提示だ。
しばらくの沈黙が続く。ノブ子の目の前には、エレナの見事な足が焦れた様に動い
ている。
急にその足が翻る。エレナの苛立ちが限界を超えた。
肩に足をかけノブ子の上体を起こす。ちゃんと顔を上げろという命令だと思ったノ
ブ子は、すぐにエレナの方を見ようとした。
とその時だった。
バキッ・・・、容赦の無い蹴りがノブ子の顔をまともに襲ったのだ。
吹っ飛んだノブ子は、頭をしたたかに打ち、脳震盪を起こしていた。
薄れゆく意識の中、エレナのミュールが迫ってくるのが見えた。次の瞬間顔の左半
分に凄まじい痛みが走った。
ゴリッ、ゴリッ。ミュールのヒールが左頬を突き抜け、口内で舌を刺した。考えら
れない劇痛で、ノブ子は正気に戻る。
「お前の調教料も込みなんだよ。どうして即答できないの。逆らうんだったら捨て
るわよ、このボケブタが。」
踏み躙りながらエレナが罵倒する。体格の違いから、怒らせればひとたまりもな
い。ボロ雑巾の様に踏み躙られている。
口の中が切れて血の味がする。殺されるかもしれない。ノブ子は恐怖のあまり失禁
した。
「あはははは、あれ、このブタ漏らしちゃったわ。」エレナはやっと甚振りを止め
た。
ソファーに戻り、ノブ子に告げる。「自分が悪いと思っているなら、這ってここま
で来るのよ。」
ノブ子に選択肢は無い。やっとの思いでエレナの足元に這って行った。改めて土下
座し、頭を擦り付けた。その体は震えていた。
「あたしの怖さ解ったの。」頭を踏み躙りながらエレナが問う。
歯も折れているのだろうか、血の泡を出しながらパクパクと口が動く。嗚咽と恐怖
で言葉にならない。
「あたしの要求通りでいいのね。」足下であえぐノブ子の顔を覗き込みながらエレ
ナが言い聞かせる。
カクカクとノブ子の首が縦に揺れる。
エレナは、もうノブ子に対し、何も遠慮なんてしなくてもいいという事を、この日
に決めた。
「汚い顔と体、洗ってきなさい。」シャワーを命じた。「そして裸のまま出てきな
さい。」続けてエレナが指示を出す。
ノロノロとノブ子が動き始めた。エレナは少し苛立ったが、今は許した。
しばらくして出てきたノブ子は、裸のままエレナの前で跪いた。
「取ひ乱ひて申ひ訳あひまへんでした。どふか捨てないで下さい。」ノブ子はうま
く発音ができない。
こんな目に遭っても縋りつくなんて、どこまでできるのか楽しみではあるけど、最
後は殺してしまうかもしれない、とエレナは思った。
顔を上げさせて驚いた。左半分が紫色に変色しているし、鼻も曲がっている。頬に
穴が開いている。歯も随分折れている様だ。
「痛むのかしら、まだ。」エレナの問いに、「我慢できます。エレナ様に逆らった
私が悪いんです。」ノブ子はそう言い、頭を下げた。
「いいわよ、そんなに頭は下げなくても。また出血すると汚いから。それよりお前
が漏らしたものを掃除しなさい。」
振り向くとフローリングが濡れている。所々に水溜りがある。自分の粗相だった。
顔を赤らめながらも黙々と片付けた。
今しがた血も汚いと言われた。エレナにとって自分は汚い存在なのだ。そう思うと
ノブ子は、体が弛緩し始めているのを感じていた。
「終わったの、だったらこっち来なさい。」エレナが指定席を指示する。
黙って従うノブ子。「お金持っておいで。」すぐに手渡した。「お前の預金通帳
は。」
エレナに嘘は付けない。やっとの思いで貯めた額面100万円足らずの通帳を渡し
た。ノブ子は無一文になった。
「あたしもここで暮らすわ。」エレナが言った。
エレナの傍に居られるのは嬉しい限りだが、どういう事だかノブ子は解らずにい
た。
「両親居ないんでしょう。ここからなら大学も近いし、召使いもいるしね。」ノブ
子の顔の前でエレナのミュールが踊っている。
踊るミュールから、かすかに媚薬の匂いがする。
「一緒に暮らして頂けるという事ですか。」ノブ子が顔を上げて、エレナに聞き返
した。
エレナを見たが、ノブ子の視界はミュールの裏で遮られている。ミュールの裏と話
をしている様だ。でも不思議と嫌悪感は無かった。
「ふふふ、嫌なのかしら。」ノブ子の額をミュールの裏で叩きながら、エレナが言
った。
「とんでもないです。嬉しいです。」慌てて返事をする。
「お前、血は止まったみたいね。頭を下げてごらん。」エレナの言葉にすぐに従っ
た。
その後頭部には、少し強めの荷重が掛かった。
「これからは四六時中こんな関係よ。これはお前も望んだ事なの。それは解るわ
ね。生活費に関しては、あたしが管理してあげる。
どうしても欲しい時にはお願いしなさい。ふふふ、恵んであげるわ。両親が帰って
来た時は、お前が適当な言い訳をするのよ。」
さらに強く踏みながら、返事を待つ。さて、ノブ子はどんな返事をするのだろう
か。エレナは楽しみで、早く答えを聞きたかった。
「有難うございます、エレナ様。今後も全てご指示通りに従いますから、どうか一
緒に暮らして下さい。よろしくお願いします。」
満点の答えだ。エレナは満足していた。
「ふははは、そんなに一緒に暮らして欲しいの。いいわ、そこまで言うなら居てあ
げるわよ。」

10/11/20 15:37 (Mw2DVjhv)
15
投稿者: 子犬
お金まで取られたくせに、この従順さは本物だわ。
さっき痛め付けた事も効いているのかもしれないけど、完全に隷属させたみたい。
そう思いながら足の下で頭を擦り付けているノブ子を見た。
少し震えている。怖がっているのだろう。あたしの顔色を窺ってるんだわ。
顔が緩んでいるのが解る。こいつにとって自分は神になった。
どんな事をしても許される。こいつにはいつもビクビクさせといてやろう。
「お礼はどうしたのかしら。」ミュールのヒールを突き立てながら、エレナが言
う。
「暮らしてあげるって言ったのよ。」怒り口調にしてみる。
エレナの顔は笑っていた。だがノブ子にはそれが解らない。
それどころかヒールの痛みで先程の恐怖が蘇った。パニックになった。
体を大きく震わせながら、声を上げて泣き出した。そしてまた失禁した。服を着て
いないので、ダイレクトに床に粗相が広がる。
「何でまた漏らすのよ。汚いわね。」エレナも予想していなかった。
「もう、ゆるひてくたはい、おねがひでふ。」声にならない哀願が聞こえる。
「いいから始末してしまいなさいな。うふふふ、話はそれからだわ。早くするの
よ。」
少しノブ子が可愛そうに思えたエレナは、笑いを堪えながら努めて優しく命じた。
「ぶぁい、わかじまじた。」ノブ子は今回の返事はできた。
エレナはとうとう笑った。「あははは、いいわよ、お前。早く始末おし、あはは
は。」
ノブ子は不安だった。始末が終わればまた体罰が始まるかもしれない。そう思うと
怖かった。エレナの方を見られないでいた。
「そのくらいでいいわ。ここにお座り。」エレナが位置をミュールで示す。
不安を隠せないノブ子は、震えながら跪き床に頭を付けた。
エレナは軽く足を載せる。その瞬間ノブ子がビクリとした。
足の裏に振動を感じながらエレナが口を開く。「あたしが怖いの、お前は。」
ノブ子は返答に困った。だがすぐに返事をしないと、さっきの二の舞いである。
「申し訳ありません。」そう言うのがやっとだった。
「あたしを見なさい。」エレナの言葉にノブ子は見た。輝く様なご主人様の顔が見
える。
エレナは爪先をノブ子の顎に掛け縦に揺する。ノブ子の顔が上下している。
「怖いのね、あたしが。」ノブ子は返事できないでいたが、エレナの爪先揺すりで
頷いている様に見える。
「それでいいのよ。」エレナが短く言った。
「今後もあたしの機嫌を損ねない様に、せいぜい努力なさいな。それがお前の役目
よ。」
爪先はそのままだ。でも動きが止まった。
「あたしの目を見て誓なさい。お前にとってあたしは神なのだと。ほら、言えない
のかしら。」
エレナの言葉にノブ子は衝撃を受けた。
自分にとってエレナは神様以上の存在だと自覚している。命令に背く事は運命に逆
らう事なのだとも解っていた。
人生の中で何人の人間が、神に巡り合えるのだろうか。
自分にはエレナという、全てを犠牲にしてでも服従すべき神がいる。
しかしその神様は、役に立たない者には哀れみの気持ちを持たない。
誠心誠意仕える気持ちだけでも、伝えておかないといけない。
ノブ子は背筋を伸ばし、エレナの目を見つめながら、祈りを捧げる様に言った。
「エレナ様は神様です。私みたいな者を構って下さる慈悲深い神様です。どうかこ
んな私でも導いて下さい。よろしくお願いします。」
ノブ子の宣誓に、一応は満足したエレナであったが、念押しの為に付け加えた。
「今は許してあげるわ、でもまた逆らったら酷いよ。」
「気に入らなかったらいつでも罰して下さい。エレナ様が全てです。どうか捨てな
いで下さい。」
ノブ子は自ら自分の顎から爪先を交わし、頭を付けようとした。
「ほらほら、それも駄目よ。あたしの意思でお前の顔を上げさせているの。勝手に
下げるんじゃないわよ。」
「申し訳ありません。」エレナの叱責にはっとしてノブ子が詫びる。
「いいわよ、次から気を付けて。それよりもここを見てご覧なさい。汚れているん
じゃないかしら。」エレナは靴裏をノブ子に向ける。
ノブ子はミュールの裏を見た。さっきからずっと踏み躙られている靴裏だ。
外履きのせいか汚れている。所々に赤いシミも付いていた。
「さっき見たらお前の汚い血が付いていたわ。舐めるのよ、ほら。」
ノブ子の顔にミュールの裏が押し付けられる。「有難うございます。」お礼を言わ
ないと叱られる。
「フフフ、綺麗にできたらご褒美あげるわよ。お前を傷物にしちゃったからね。」
エレナが笑った。
ノブ子は無心に舐めた。自分にとってはエレナ様の靴裏だって立派なご褒美であ
る。昨日どんなに舐めたくてもできなかった事だ。
舌をいっぱいに出して舐め上げる。エレナも舐め易い様に、裏を向けてくれてい
た。赤いシミも取れ、裏全体が自分の唾液で光った。
「今度はこっちよ。」軽く額を蹴られ、ミュールが替えられた。
こっちにはシミは無い。血が付いていたのは片側だけだった様だ。
無心の舐め作業が続く。「うふふふ、綺麗になったのかしら。」笑いながらエレナ
が尋ねる。「はい。」答えてすぐに口を離した。
本当はもっと舐めていたかったが、汚れていたのは片方だけで、今舐めていた方は
比較的綺麗だった。
快楽の為の嘘は駄目だ。ノブ子は我慢した。

10/11/20 15:40 (Mw2DVjhv)
16
投稿者: 子犬
実はエレナもその事は解っていた。もしまだ舐め続けようとしたら、この後のご褒
美はやらないつもりでいた。
「しつこく舐め続けるかと思っていたけど、偉いわよ。」頭を擦り付けてお礼を言
うノブ子の頭を、靴裏で撫でながら優しく声を掛けた。
「さてと、ご褒美だね。」ノブ子は何をされるのか少し不安になった。
これ以上痛め付けられはしないと思っていたが油断はできない。
ふいにエレナが意味深に言った。「あたしの味を教えてあげるわ。」
何だろう、ノブ子は考えた。解らない。不安そうな顔を向ける。
「あははは、今日はお前を構ったから、汗かいちゃったでしょう。言う事聞かない
から、いっぱい踏んだり蹴ったりしちゃったし。」
エレナは笑いながら、「だからあたしの肌に口を付けさせてあげる。うふふふ、舐
めてもいいわよ。その代わり、味を覚えなさいよ。」
一体どこを、まさか・・・。ノブ子は感激していた。こんなに早くその時期が来る
とは思っていなかったからだ。
エレナは続けた。
「お前が今、あたしにご奉仕できるのは足の裏だけよ。他は許さない。それにいつ
もできるとは限らないわよ。今日はお前が頑張った
から特別にさせてあげるの。痛め付けたのにも耐えたてからね。可愛かったわよ、
お前。これはお前にとってご褒美になるかしら。」
ノブ子は感激のあまり声も出ない。ただエレナの足元に額を摺り付け、感涙にむせ
ぶだけであった。
軽く頭をミュールで小突き、エレナが言う。
「ほら、させてあげるけど、涙で足を汚しちゃ嫌だわ。それと歯磨きもしておい
で。お前の舌は真っ黒よ。顔も洗ってきなさいな。」
「そうだ、自分の血や涙は、エレナ様にとっては汚いのだ。」ノブ子は心の中で復
唱した。
急いで歯磨きと洗顔を済ませる。切れた口中に激痛が走ったが、エレナに構われて
いると思うと耐えられた。
うがいをしたら真っ赤な水が吐き出された。我慢してもう一度水を含むと、左の頬
から血と共に水が漏れた。
鏡を見ると顔の左半分が変色している。一層醜い顔になっていた。
でもエレナに付けられた傷だと思うと、うっとりとしている自分がいる。
焼印を押された家畜に、自身をだぶらせた。所有された証みたいに感じられ、嬉し
く思ったりもしていた。
この痛みは主人との繋がりの様に思えた。少なくとも痛みよりもエレナに構って貰
っている感謝の方が上だった。
そう思えば思う程に体全体が弛緩して痺れていく。一種の麻酔効果であった。
「いつまでかかってんのかしら。」少し苛立ったエレナの声がした。
我に返ったノブ子はすぐに返事をして、急いで戻った。
そして優雅に足を組んで座っているエレナの前に、敬虔なクリスチャンの様に跪い
た。
「ほら、さっき教えたでしょう。脱がしてごらん。」至福の命令を、優しくエレナ
が出す。
エレナは足を組んでくれている。正面からヒールを咥え、丁寧に足から外した。
「うまくなったわね。足元に置くのよ。」
そのまま頭を下げ、ヒールを軸に、咥えたまま回転させ、顎を突き出す様に足元に
置いた。
「倒さずに置けたわね。そこを舐めてごらん。」
そことはエルメスのロゴの部分だ。昨日舐めたかったのに、エレナの声で中断され
た足裏の当たる部分である。
軟らかい感触が後頭部に載った。素足で踏んでくれているのだ。
ノブ子は感謝しながら昨日未遂に終わった箇所に舌を当てた。
かすかな味がする。エレナ様の味なのか。味塩を薄くした様な、何とも深い味がす
る。
後頭部を足裏で押されながら、夢中で舐める。
「相変わらずいい舐めっぷりだわ。味はするの。美味しいのかしら。綺麗になった
ら次は足の裏だよ。」頭上でエレナの声がした。
「美味しいです。有難うございます。エレナ様、幸せです。」
ノブ子は本心から思い、そう答えていた。エレナもその答えに満足していた。

10/11/20 15:41 (Mw2DVjhv)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。
名前
メール
本文
スレッドを上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
 
官能小説 掲示板
官能小説 月間人気
官能小説 最近の人気
作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。

Copyright © ナンネット All Rights Reserved.