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向日葵の咲く頃
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:向日葵の咲く頃
投稿者: 葛城涼介
6月も下旬になっていた。初夏の夕方、部活動を終え自転車を漕いでいた。緩やかな登り道、さすがに練習の後の帰路はきつかった。僕は所謂、高校球児と言われる学生だった。学校も県下でも知れた進学校である。野球部は例年ベスト8か、16止まりである。絵に書いたような田舎道を5キロほど行くと我が家があった。家に着く頃は夕方の7時頃である。玄関にバッグを置くとマスコットバットを持ち今一度外に出た。毎日お決まりのパターンである。自宅から50mほど歩くと少しばかりの広場があった。たいして広くもないのだが車なら5台ほどは止められる広さである。ジャージズボンにTシャツ姿でバットを振った。 素振り用のバットは1Kgを超えている。時間を掛けながら10回、20回と振っていた。これも毎日の日課である。時折、向かいの家に視線を向けていた。白い軽自動車が止まっている。何時もここの奥さんが使っている車である。増井佐和子さん。歳の頃は40歳である。10年ほど前に越して来た家族であった。旦那さんは公務員、娘さんが二人いる。中学三年生と小学六年生だ。知っている状況はそれだけである。 玄関の扉が開くと奥さんが出て来た。『こんばんは…』僕は奥さんに挨拶をした。『あら、涼介君、今日も練習しているの?頑張るのね。』何気ない会話であるが、僕がこの場所で素振りをしている理由である。いつの頃からかは定かではないが、この佐和子さんが気になるようになっていた。
2017/12/07 02:10:30(QvbR6fvj)
17
投稿者: 葛城涼介
時計を見ると既に七時半を超えていた。学校は八時半から始まる。(あっ、もうこんな時間だ…そろそろ行かないと…)三十分もあると自転車でも間に合う距離ではあるが、三十分前には登校するこだわりがあった。いつもの習慣である。ぎりぎりにくる生徒もいるが何故か自分はそう言う事が出来ない性分である。おばさんに登校することを伝えると自転車に飛び乗り学校へと向かった。自転車を所定の場所に置くと鞄から先ほどのデジタルカメラを取り出した。メモリカードは真新しい物を入れていた。つまり、今日撮影した物しか入っていない。{本日の収穫}を最初から見直す。数枚の向日葵の茎や葉の次に彼女の姿がブロマイド写真のように次々と表示された。(この短時間に随分撮ったんだな…)写真の枚数をザックリとではあるが見直した。向日葵の隣でVサインをしている彼女の姿が見える。(やっぱり、おばさんって綺麗だな)同級生の誰にも抱いた事の無い感情…この気持ちって何なんだろうか…?写真を次々と変えて行く。ここから先はトップシークレットの域である。胸や尻部…そしてあろう事か彼女の股間を撮した写真ばかりである。(おばさんのお尻だ…なんて言うか…艶っぽいな) 自転車置き場で一人夢中になっていた。

17/12/14 14:28 (OJptcBOb)
18
投稿者: 葛城涼介
『おい、涼介じゃないか?何やってんだ?』不意に声を掛けてきたのは担任の藤田雄二である。いかにもと言うような体育会系の身体付きだが部の顧問などはしていなかった。歳は30歳ほどである。僕の手元を見ながら何かを察知したかのように、『また携帯ゲームか?メールでもしているのか?みんな教室で予習してるぞ…たまに息抜きにゲームも良いが受験までもう少しだ…お前も頑張れ!』心配しているのか、怒られているのか分からないような説教に背を押されるように自転車置き場から歩き出した。『涼介!携帯は教室に持ち込むなよ!』念を押すかのようにまたしても藤田の声が聞こえてきた。携帯はバッグに入れロッカーの中に仕舞い混んである。教室への持ち込みは厳禁で、見つかろうものなら放課後まで預かり、長時間の説教のおまけ付きである。教室に入れば皆殺気だったように各々教科書、参考書を開いていた。(ここに来ると本当に受験生の実感湧くよな…) 始業のベルが鳴ると教室のドアが開き、担任の藤田が入って来た。『起立!』クラス委員の掛け声の元、クラス全員が同じ行動を起こす。藤田の受け持ち科目は生物であるが、僕には特に興味のある科目ではなかった。ペットとかにも興味がなく、カエルに触る事など勘弁して欲しいくらいだ。『まず最初に前回の試験の答案用紙返すから…。まっ、平均で60ってとこだな。入試の過去問使っている所もあるから…そんなとこだろう。それぞれ、間違えた所をもう一回見つめ直すこと!』藤田は個人個人に一言付け加えながら渡して行った。[『葛城…』藤田の声に立ち上がると答案を受け取った。『おい、葛城…立派なもんじゃないか…30点…後ろから数えたら学年一の成績だ…後で俺んとこに来い!』そう言うと次の者に答案用紙を渡した。

17/12/14 21:20 (MwKhISSp)
19
投稿者: 葛城涼介
昼の休憩時間、職員室に向かった。藤田は机のパソコンに向かってキーボードを打っていた。『失礼します…』僕は担任である藤田に声を掛けた。『おう、来たか…場所帰るか…』そう言うと手招きするように職員室を出て進路指導室での話しとなっていた。『まっ、座れ…』僕が座る椅子を出すとその対面に藤田が座る。この担任は面白い教師でもあった。別に愉快に笑わす訳でもない、面白い事を言うわけでもない…。では何故か?クラス対抗のバスケの試合があれば夜でもクラス全員を体育館に呼び出した、バレーの試合があればまた呼び出す。そして自分も混じっての練習となる。クラスで虐めがあると聞くと、クラス全員を教室に残した。そしてその問題提起と解決策を全員で話し合わせた。『最近どうした?試験の度に悪くなっていくようだが…困りごとか?』場の沈黙を破るように藤田が話し始めた。『いえ、大した事では…』一言話しては互いに黙る。『そうか…なら良いんだが…部活もあるしな、忙しいとは思うが。自分で決めたことだからな…』『はい…』重苦しいやり取りが続いた。藤田は一冊の資料を見ていた。『第一志望は、S大か…国立だな…後は…K大とW大?涼介…現状では難しいだろう…』資料を閉じると僕に向かって視線を投げ掛けた。確かに今のままでは全敗である。『本当に何も無いのか?相談があったらのるぞ?家では何してる?ゲームか?』波状攻撃のような質問が投げつけられた。『いえ、特には…向日葵の観察して…ノート付けてるだけです。』藤田は声を失ったように呆然と僕を見つめていた。『向日葵の観察?小学生か、お前は…』
17/12/15 23:25 (ziCPfY6A)
20
投稿者: 葛城涼介
藤田が驚くのは無理もなかった。後、半年弱で受験を迎える学生が向日葵の観察である。他の生徒は切羽詰まったように受験勉強に勤しんでいる。『涼介…、何だ?向日葵の観察って?そんな余裕があるのか?皆、参考書に釘付けになっていると言うのに…』藤田の話しを聞いている内にも心の中で消化仕切れないような蟠りを感じていた。何とも重苦しい感情である。『実は…』僕は事の次第を藤田に打ち明けた。近所のおばさんを好きになり、向日葵を口実に会話をしていること、おばさんの写真を撮ってその姿を独占していることである。藤田に失笑、軽蔑、そして一喝されることは覚悟の上であった。僕は其れを望んでいたのかもしれない。心の奥底に潜むモヤモヤ感を吹き飛ばせるような…押し潰されそうな焦燥感からの解放を望んでいた。『涼介!お前みたいな子供が相手にされる訳ないだろう!そんな色気付いている暇があったら勉強でもしていろ!』堕落した僕の気持ちを打ち砕くような叱咤の砲火を浴びせられるに違いない。僕は恐る恐る顔を上げて藤田の様子を伺った。机の上に両肘を置き、拳で自分の顎を支えている姿が見えた。言葉を発する訳でもなく、ただ視線を机の隅に向けているだけである。
18/01/12 08:33 (bDC6hh5o)
21
投稿者: 葛城涼介
藤田はただ押し黙ったままである。時折指先を動かすだけであった。暫くの静寂が室内に漂う。『そうか…、それでか…』藤田がポツリと呟いた。誰に話し掛けているのか…僕か?其れとも独り言だろうか…。『なっ、涼介…。お前を見ていると、何か懐かしさを感じるんだ。お前の話しを聞いて思い出した。昔の俺に似ているんだ…。つまらない事に夢中になり、自分で自分を追い詰めてしまう。叶わない相手を好きになり、自暴自棄にねる。ただ、自分自身を傷付けていることすら気付かない…。昔の俺にそっくりだ…。涼介…お前の向日葵は綺麗か?本気で向日葵を観察しているのか?』藤田の遠回しに語り掛けてくる話しに聞き入っていた。『はい…綺麗です。何て言って良いか分からないけど…苦しくて…』自分の素直な気持ちであった。形の無い物を表すのは難しい…ただ、言葉を選びながら形容するしか術がなかった。『そうか…そうだよな…』『はい…』ぎこちない会話だけのやり取りである。『先生も…その、僕と同じような経験があるんですか?』藤田は暫く思案すると、静かに口を開いた。『ああ…涼介と同じ歳にな…相手は担任の先生だった。綺麗で、優しくて…。俺が初めて夢中になった女性だったよ。』そう言うと藤田はまた口を噤んだ。
18/01/12 12:11 (bDC6hh5o)
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