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昔の話

投稿者:ぼぶ
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2022/04/13 23:14:48 (H87kjqp8)
昔、24~26歳くらいのとき、原因が分からずに、入退院を繰り返していた。
生死の境を何度も彷徨いながらも、時には、とある学会で発表されるくらいの病気をしていた。
同じ病棟に何度も繰り返していれば、看護師も仲良くはなれる。
しかも、3回目の入院中に、当時付き合っていた彼女に病気を理由に振られた。
自分の中で割り切れない悶々とした気持ちを二人の同い年の看護師にぶつけたが、一人はうまい具合にスルーされてしまった(笑)
もうひとりは、男性慣れしていない感じで、少しは真に受けてくれていた。
病棟から出るには、車椅子で看護師が付き添うというのを俺は利用してみた。
その子が手が比較的手が空く時間に、外に出たいと言ってみたら、案の定その子が俺の車椅子を押した。
彼女に振られた事は伝えてあったから、エレベーターの中で二人になった時に、探りを入れられるように、元彼女から連絡はあるのか?とか聞かれて、多少は気があることは、こちらが確認できた。
外の散歩中に、死角になるところがあることくらいは、すでに知っていた。
そこで立ち上がり、両手に点滴は付いていたが、看護師をハグしてみた。
俺だって、たまには甘えたいんだよ的な事を言うと、看護師もそっと俺の腰に手を回した。
手が微かに震えていたのは、可愛く思えた。
距離は一気に縮まった感はあった。
2回、3回と繰り返していき、4回目のときには、キスをした。
何かの処置で俺のベッドに来たら、スキンシップを図り、嫌がることはなかった。
退院が近づいてきたときに、普段はパンツルックなのに、その日はスカートだった。
『少し処置しますので』と金属製のカートをベッドの傍に置くと、カーテンを閉められた。
そして、腕を取られて、看護師は自分の胸に持っていった。
そして、俺にキスをした。
俺は手を伸ばして、スカートを捲るも、嫌がることはなく、俺が捲りやすいような感じにしてくれた。
白いパンストの中に手を入れた時に、看護師は『私…経験ないんだけど…』と耳元で囁いた。
構わず、俺の手は、パンツの中に入った。
看護師は少し痛がりながらも、大きなシミが出来るくらいに、濡れていた。
『最後までは、ちゃんとした所でしたいから』と言われたが、
『やり方教えてくれるなら、口でしてみたい』と、真っ赤な顔で言われた。
長い入院生活で、溜まっていたから、経験がない子でも十分だった。
咽てしまい、飲むことは出来なかったのだが、最後は口で綺麗にし、持ってきていた蒸しタオルで俺の体を拭いてくれた。
『退院してからも会って下さい』と言われて、自分の連絡先が書かれていた小さな紙を受け取った。
当時はSNSなんかなく、SMSの時代。
しかも、同じキャリアでないとNGだったから、連絡先交換のときに、キャリアを聞くなんて、今の子たちには分かるまい。
たまたま同じキャリアだったから、主な連絡手段がSMSになった。
退院の日が、さらに近づくにつれて、看護師が情緒不安定になっていたような気がした。
他の看護師から、『多分、あの人、(俺)さんの事、意識してますよ。』とも言われた。
退院の前日、夜勤の時に看護師が俺のベッドに来た。
部屋は暗いが、看護師が俺のベッドの横で看護服を脱いでいくのは分かった。
そちらに手を伸ばし、肌を感じながら、体を撫でた。
下着も全て俺のベッドに置かれた。
看護師は俺のベッドに上がり、俺に覆いかぶさるように、キスをした。
耳元で告白をされつつも、その口を塞ぐように、キスをして、看護師に愛撫をした。
俺は『連絡する』とだけ告げた。
その晩は、それ以上の事はなく、看護師は俺から下りた。
どんな表情をしていたのかは、完全には確認出来なかった。
退院後、連絡し、すぐにデートをすることになった。
それが、看護師としては、俺が彼女として認めた事になったらしい。
別れ際に、『なんで最後までしてくれないの?』と泣かれて、そこで一悶着があり、理解できた。
俺も若かった…彼女がその気ならと、ホテルに入った。
もちろん、彼女の処女を奪った。
そして、結果として付き合う事に形としてはなった。
彼女とは会うたびにHしていて、俺は疑問に思った。
それが、ある時の彼女が生理のときのデートで分かった。
『付き合っている以上、会ったらHするのは、当たり前なのに、今日は生理で出来なくて、ごめんなさい』と言うのだ。
こちらが、一生懸命に、それだけのために付き合っているわけではないから、泣かなくていいよ!美味しいものでも食べて、温かくして帰ろう!とかフォローを入れても、受け入れてもらえず、今度は俺が悩んでしまった。
それに、俺は病気で休職していたこともあり、給料は貰えてはいたが、彼女には及ぶことはなく、デート代も彼女に出してもらうことも、しばしばあった。
何となくだが、自分がダメになる感じがして、別れようと思ったときに、俺はまた病気が再発した。
もちろん、あの病棟に再入院。
彼女は言葉では同情しながらも、目が喜んでいた。
隙あらば、彼女は俺のベッドに理由を付けて来た。
毎朝の血液検査は、ほぼ寝起きでキスをされてから、血を抜かれる。
吸血鬼か…と思うことさえあった。
病気で元気がないのに、口でされて、こちらが立たないと、自信を無くし、それをフォローしなければならない…
さらには、付き合っていることが、病棟では知られていて、何かに付けて、からかわれるし…あまり良い入院生活ではないように思えた。
体調が回復した頃に、彼女の口に出し、さらに本人が休みの日に、勝手に外出許可が出されていて、ホテルに連れて行かれた事もあった。
回復したとは言え、体力は落ちているし、そこまでの性欲は正直なかった。
彼女に付いていけないと、本気で思い出したのは、この頃だが、また入院するかもしれないという、その時に何をされるのか…怖さもあり、ズルズルと続けていた。
結局3年目になる頃、彼女が家の都合で、地元に戻らなくてはならず、そのときに俺もタイミング良く、仕事が忙しくなってきたこともあり、遠距離恋愛をしながらも、少しずつフェードアウトを狙っていた。
ところが、中々難しく、そのまま何だかんだと4年目を迎えようとしたときに、ちゃんと話そうと思って、彼女の地元まで足を運んだ。
彼女の地元の新幹線の駅前にあった、喫茶店で待ち合わせた。
カフェと言うには少し古い感じがするので、喫茶店とあえて言ってみた。
俺よりも先に彼女がいた。
なんとなく笑顔に陰があるのが分かり、俺のこれから話す事が分かってるのかな…と思った。
しばらくは近況報告をしていたが、彼女の携帯が鳴り、数分後に男性が現れた…。
えっ?
俺は目で彼女に聞いた。
『私、この人と付き合う事にしようと思ってる』
聞けば、地元の中学の先輩とのこと。
内心、『俺、振りに来たのに、振られてるよね?』と自問自答しながら、彼女の話は頭に入らずに、喫茶店で二人で俺の分まで会計を済ませて、仲良く店を出ていく二人の後ろ姿を見送った。
彼女の地元に滞在時間約40分。
往復の新幹線6時間。
良く分からない付き合い3年強。
ある看護師との関係はこうして終わった。
そして、俺はそこから病気が再発することはない。
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