俺(当時26)と照之(26)は高校時代からの同級生であり親友だった。
親友である照之の仕事は介護士であり、照之は同じ職場のA子に告白し、そして付き合い交際がスタートした。
そして照之とA子が付き合ってから2か月後くらいに、俺に「紹介」という形でA子の親友であるB子(同じく介護士)を引き合わせ、気が付けば俺たちは親友同士でカップルになる。という構図が出来上がっていた。
A子もB子も、介護の仕事を真面目にし、夢や目標を掲げ、大学こそ行ってなかったが、中学、高校と成績もよく、まじめな女の子だった。決して髪の毛の色をかえたり、露出の高い恰好をして、口癖のように「オトコ」という単語を連呼する女ではなく、いたって黒髪、小柄、性格よしの地味ではあるが真面目な子たちだった。(ここは強調しておきたい)
一方、俺と照之は当時はいつになっても頭の中は子供のままで、いい年してゲームに夢中になったり、2日酔いで仕事を休んだりしている、つまり大人になり切れていない男であったかもしれない。
だが、この組合せは以外とバランスがよく、頭でっかち理屈っぽい俺と、女にしてはおもしろいB子 なんでも豪快な照之と、生真面目なA子のWカップルは何をするにも一緒で、何をしてもうまくいっていたと思う。
2組のカップルが付き合って1年くらい経過した時だ。その時にお互いの状況に変化が訪れた。それは照之が実家暮らしから一人暮らしをはじめたのだった。
6畳6畳の2部屋の部屋。広いといえば広いし、狭いといえば狭い。そんな感じの部屋だった。俺はその照之が引っ越した部屋に、俺は照之からの「一人じゃつまらん。お前もこっちで生活しろよ」という強い要望で、俺も照之の部屋で居候する事になり、それがきっかけで、俺たち4人のメイングラウンドは照之の部屋になったのだった。
何をするにも照之の部屋。この部屋で映画を見たり、鍋をつついたり、酒を飲んだり。意外と居心地のいい照之の部屋で、俺たちは屯するのが日常的な姿となっていった。
気が付けば、お互いの彼女であるA子とB子も、着替え等を照之の部屋にもってきて、照之の部屋から仕事に行くという事も多くなってきた。最初は俺と照之の2人で生活をしているという構図だったのが、気が付けば彼女たちが頻繁に照之の部屋に通いだすようになり、最終的には4人でこの照之の部屋にいるのが当たり前で、家には一週間に1回、2回しか帰らないという構図が出来上がっていた。
その頃から俺たち4人の心境が少しづつ変化していき、まず最初になくなったのはプライベートの概念。これが先に消えていった。
最初の頃はトイレとか風呂とか、そういうプライベートの極みのようなモノは、お互いに干渉しないように相手がいないときに用を済ませる等と気を使っていたが、4人がずっと一緒にいる事で、そのうち誰もそういう事に必要以上に気を使わなくなってきた。
次に、泊まり込む訳なので、当然、お互いの彼女の下着がベランダに干しているという光景。これも最初の頃、彼女たちは家に持ち帰って洗濯したりしていたが、そのうち堂々と下着類も相手の彼氏に見られても構わないのか、平然と干すようになった。
そして最終的には、6畳の2つの部屋の片方で、もちろん声が出ないように最大限の配慮をしながらではあったが、夜な夜な乳繰り合うような構図も出来上がっていた。
思想的にも幼かった俺と照之は、フスマ1枚を隔てた向こうで乳繰り合う事に対し、「若いんだから仕方ないべw ホテル代高いし、そもそもホテルなんてねーしw」なんて言っていた。お互い親友同士なんだから、隠すものなんてないだろう。くらいの感覚で、いやむしろそれくらいのほうが、相手に信頼を置いているという友情の現れ。くらいに思っていた。
そして本来なら親友であるないに関わらず、誰かが隣の空間にいる中でSEXなんてするような子ではなかった、まじめな2人も、じわりじわりと環境に汚染されてきた。
具体的には、俺の彼女であるB子を例にとると、夜な夜な乳繰り合っても、フスマ1枚向こうにいる照之に自分のあえぎ声を聴かれないように最大限の努力を払っていたが、そのうち、「声なんて勝手にでちゃうんだから、聞こえても仕方ないじゃん」と言い出すようになっていた。この点はA子も同じだった。
フスマ1枚という壁があるのは前提だが、最終的に俺たち4人は、互いに公開していないだけで、「平然と」SEXをするようになっていた。
すると不思議なもので、フスマ1枚を隔てそれぞれのパートナーとSEXをしているのだが、SEX中の心理は目の前にいる自分のパートナーではなく、相手のパートナーに関心が行くようになってきた。
俺は自分の彼女であるB子と絡み合っているのだが、意識はフスマの向こうにいるA子のあえぎ声等に集中しており、向こうにいる照之とA子も、こちらが気になっている様子だった。
そのうち、お互いの絡みの途中に会話をするようになり、「今、なにしてる?w」 「フェラw そっちは?w」 「俺たちもフェラ中w」 とか、そんな会話である。
そんな会話をする俺たちに、A子もB子も「そんな報告しなくていいからw」とか言っていたが、A子とB子も慣れてきてからは「照クン、なかなか口だとイってくれへんw」 とか 「それ下手なんじゃない?w」とか、女たちもそんな会話をするようになっていた。
多分、ここにいる4人の腹の中は全員同じだったと思う。それは何かというと、「相手のパートナーとヤってみたい」である。
でも、これだけは口に出して言える事ではなかったのも事実だった。少なくとも俺は「この先、なにか流れがきて、スワップする展開にならないだろうか」と切に願っていたのであった。
この堕落した環境の中で、もう倫理観とか貞操観念とかはなく、求めるのはスリル、興奮、アブノーマル、そんな状態を自らたちで作り上げ、そして自らを洗脳させているという状況が成立していたのだった。
結局、俺が今いった4人に共通する秘めたる「スワップ願望」これはあるゲームというか、ある行為から始まった。
夜の23時頃になって、いつも酒が入ってほろ酔い気分になっている4人は、それぞれのパートナーと絡み合いながら、お互いのプレイに「ツッコミを入れて楽しむ」のがいつものパターンだった。
その日は、何を思ったのか、そのいつもの「ツッコミを入れて楽しむ」という一つの手段なのか、突然照之が脱がしたA子のパンツをフスマを少しあけて俺とB子側にほうりなげ、A子「ちょっとw やめてwww」 B子「こらww なに投げてるwww」とかいう、訳のわからん悪ノリから始まったのだった。
俺の頭にはA子のパンツがフワッと乗りかかり、すぐにそれを手で払いのけるB子がいたのだった。すると場はいきなり大盛り上がりをし始め、俺も俺で、報復の為にB子のパンツを投げ入れたりする、まるで修学旅行の子供の枕投げのような感覚で、ブラやパンツを投げたり返したりする悪ノリが始まった。
ただ、パンツには愛液が付着している生生しいものであり、一見、ただの悪ノリのような行動の中にも、相手の本気を感じたのだった。それは暗黙のメッセージである(そろそろ交換しようぜ)という照之からのメッセージである。
結局、その分厚くて高い壁である一枚のフスマを突き破ったのは以外な事に俺だった。フスマを開けては下着を放り投げるという行為を数十回くりかえした後、俺は何で勢い余ったのか、「こらwww」とかいいながら、全裸の状態でフスマを100%全開にしたのである。
もちろん、俺の目の前に映った光景は、まさか侵入はしてこないだろう。と思っていたのか、無防備にも69の真っ最中だった照之とA子だった。A子は俺に尻を向けるような態勢だったので、俺からはA子のワレメとアナルがよく見えた。そしてそれに顔をうずめる照之の顔も。
無論、相手からも完全な状態で俺の陰部を見られもしたが。
すると覚悟はしていたというか、その展開を望んでいたはずの照之とA子も、さすがに全裸での俺の侵入、そして同じく全裸を見られるという事には驚いたのか、A子はすぐに69の態勢を解除し、布団に丸まって身を隠すのだった。
そして照之の一言「おいww お前、A子のハダカ見たんだから、俺にもB子のハダカを見せろwww フェアじゃねーだろww」 だった。
俺、照之、A子は、一瞬であるとはいえ、完全に相手の秘部を目に納める事になった。自分一人だけ安全地帯にいるのはB子だけだったのである。
俺は「B子w 照之が出て来いって言ってるw」等というと、B子は「そんなの無理www」と当然の如く、そう返事をしてきた。だがその場の悪ノリはそんな返事でかわせるような甘いものではなく、B子は俺につれられて、バスタオル1枚を胸から巻いた状態で照之とA子の目の前に現れる展開となった。
しかし、バスタオルを巻いている事で納得しない照之とA子。そして照之とA子は、「69中見られたんだから、B子も69とまでは言わないけど、こっちに全部見せるようにしてほしいw」と言い出すのである。
B子は「無理無理ww」と言ってはいるが、照之とA子の2人かかりでバスタオルをはぎ取られてしまい、(俺は一切、B子を助ける事はせず)@「やめで~=ww」とか言いながら、力のつよい照之に両足首をつかまれ強引に大開脚。そして両手でアソコを隠すB子ではあったが、その手をA子に広げられ、とうとうみんなの前でご開帳してしまうB子だった。
だがこんな事をしている4人の中には、けして無理やりとか、強引にとか、嫌がる相手を、というのはなく、建前上嫌がっているフリをしているだけで、この場にいる4人の全員がその行為を楽しんでいた。
そして照之がひと段落ついたところで、「喉乾いたww ビールもってきてw」 と言い出すと、それぞれお互いの裸体を見る事に恥ずかしがっていた2人の女は、それから「堂々と」裸のまま立ち上がり、冷蔵庫をあけて「チューハイしかないよ」とか言い出すようになっていた。
俺の目の前では、照之の間で全裸であぐらをかいている照之。そして裸のA子とB子が二人そろって俺の目の前を通り過ぎ冷蔵庫にいくという光景だった。
そして冷えた缶チューハイを4人で分けて飲み、「まさかこんな展開になるとはなww」とこの不思議な流れにお互い感嘆の素振りを出すのだった。
そのあと、
俺「A子ちゃんって意外と胸大きかったんだな」
照之「B子ちゃんの腰つき、やらしいわww」
A子「俺くん腹筋われてるw」
B子「照くん大きくない?w(アソコが)それA子に入るってすごいわーw」
等、そんな相手への関心を抱いてた事が暴露された瞬間でもあった。
するとこう会話が流れるのもごく自然の事だった。
俺「A子ちゃんにパイズリしてもらいたいw」
照之「B子ちゃんにバックで入れてみたい」
さすがに女2人は「こらw 何いってるのw」というだけで他になにも言わなかったが。
そして4人いや、会議の主導権を握っていたのは俺と照之だったが、そこでミーティングが始まった。ミーティングのテーマは、「どこまでなら許せるか」というテーマだった。
その許せるかというのは、前提として相手を交換した上で、どこまでできるか。という話だった。もちろん、2人の彼女には、「会議してるだけで本気じゃないw 冗談でシュミレーションしてるだけw」という建前をもっての事だったが。
そして具体的なテーマへと入っていった。
俺「フェラだったらどう?許せるか?」
照之「そうだな。。もちろんB子ちゃんも俺のを舐めるというのが前提なら、A子がやってあげてもいいと思う」
A子B子「こらこら、なにそこでよからぬ密談をしてるのw しないよ?そういうことは」
照之「本番は無理だろ」
俺「まぁそれはな。それをやってしまったら引き返せないと思うから」(結局、本番までいくのだが)
照之「じゃ、クンニは?」
俺「それは直接聞いてくれw 俺がされるわけじゃないからww」
照之「B子ちゃん、どうw」
B子「えーー、なぜウチにそれを聞くのよw うんとか言える訳ないでしょうが」
俺「よし。こう結論の出ない話を続けても仕方ない。もう正直に言うわ。(理屈っぽい俺の弁舌が始まった)ここにいる4人は、それぞれ不本意というか、ある意味で自然ととでもいうか、自分たちで作ってきた状況から、普段のやり方では満足できず、今の4人はより高いスリルを求めているのは確かだと思う。それは正直な気持ちだろ?(うん・・ まぁ・・ わかるきはするけど。等と答える3人)
俺「で、4人は4人とも、腹の中ではお互い親友同士だし、知らない仲じゃないし、ってことでハメを外してみたいという願望もあるが、だからといって、それを真っ先に言う事が出来ないでいる。違うか?」 (無言で聞き入る3人)
俺「そこで俺がその真っ先に言うっていう役を買って出る事になっちゃったんだけど、もう裸でこんな真面目な演説しててもしかたない。とりあえず、できるとこまで。でいいからやってみたらいいだろ。もう既にこんな展開なんだから。」 (無言で聞き入る3人)
俺「途中でこの4人の中で、誰か一人でも、「もうやめよう」と言えば、それで全て中止。もう何もなかったことにする。そして忘れる。そして同じこと、いや同じ展開になるような事は2度としない。それでどうよ?」
照之「よし。お前が腹くくったから、俺もくくるわ。右に同じ。俺もまったく同じ意見」
すこし間をあけて・・・
B子「俺(俺の事)がそういうんだったら・・・、うん、、まぁ出来るとこまで、、うん。。。どうなるかわかんないけど」
A子「3人に任せる。」
俺「よし。話は決まった。じゃ、即席だけどルールを決めよう。まず最初に、お互い別別の部屋でする?どうする?」
照之「俺は別々のほうがいいな」
A子B子「うん。別々のほうがいい」
俺「じゃ、本番はなし。という事でok?」
3人「ok あくまで本番はなし。それは絶対になし」
俺「じゃ、逆の言い方で聞くけど、本番以外なら、なんでもok?」
3人「嫌がる事とか、極端な事じゃなければな。」
俺「じゃ、1回風呂はいってスッキリして、コンビニいって仕切りなおしてから始めるかww」
3人「なんでいきなりそこにくるのwwwww」
そんな感じで俺たち4人はスワップ体験をするというのを合意する事になったのでした。中盤でも書きましたが、倫理や道徳や貞操観念、そういうものは持っていたつもりでした。すくなくとも、自分の彼女が誰であれ他の男に触れられるなんていう事はありえないと考えていました。
ですが、この4人での共同生活からくるじわりじわりとした自らへの洗脳行為。それにあらがえるほど僕たち4人は大人じゃなかったのでしょう。
親友の彼女を、親友のすぐ隣で。そして同条件で自分の彼女が親友に食われる。
この頭の中では処理しきれないアブノーマルな展開。僕は冷静を装いながらもただただ頭が真っ白な状態が続いていました。
そして僕たちは風呂に入ってコンビニへと、酒の調達へと向かったのです。まるで何事もない今までの4人がそこにはいました。
つづく。