5-6年ほど前の話です。
大学から上京し、中央線沿線の某駅に1年ほど暮らしていました。
ある日友人が彼女に振られたとのことで自宅で愚痴に付き合い、終電で帰る友人を見送り駅近くの喫煙所で一服していると自転車に乗った女性から声をかけられました。
「この辺にハプニングバーはありますか?」
半年程前に童貞を卒業し、性に関する知識もなかったためハプニングバーというものの存在も知らなかった私は引越したてだからよく分からないと答えると、女性はいきなり不倫サイトに登録していて待ち合わせをすっぽかされたと打ち明けてきました。
振り切って帰ることもできたのでしょうが、女性は自転車に乗っており万一後をつけられて家バレすると面倒だという思いと、何よりも好奇心とスケベ心が勝ってしまい、適当に歩きながら女性の話をもう少し詳しく聞くことにしました。
女性は52歳で自称片平なぎさ似(私からはあき竹城にしか見えませんでしたが)とのことで、ここからはなぎさと呼びます。
なぎさは不倫サイトに登録しているが年齢のこともありあまり相手が見つからないこと、見つかってもお金を渡したりエッチな命令に従わないと中々会ってくれないと愚痴をこぼしていました。
「今日もこんな命令されて…」と言うと、なぎさは黒のロングカーディガンをさっと上に捲り上げました。なぎさはスカートを履いておらず、カーディガンの下は薄いタイツと下着のみの格好でした。
なぎさの愚痴に相槌を打っていると、なぎさは段々と私のことに話題を移してきました。若くてカッコいい、俳優の誰かに似ている、こんなおばさんの話を優しく聞いてくれる…なぎさの目が愚痴をこぼす女性から、男を求める牝の視線へと移り変わっていきます。
しばらく歩いたところに神社があり、なぎさは私の手を引いて神社の境内へと入っていきました。