知り合いが一人も居ない、知らない土地での独り暮らし。大学以外の時間の大半は女装で生活するようになっていた。男の下着を全て捨てて、常に女用の下着で生活するようになった。昼間に女装で外出するようになったのもこの頃から。たまに男からナンパされる事もあった。最初は無視してたけど、女装した自分を調教したい僕は、ナンパしてきた男には女装だということをカミングアウトするよう命じていた。ほとんどの男が、ナンパを断る為の嘘だと疑ってきた。もしくは、男をナンパしてしまった自分を必死に肯定するように、無駄にチャラけてみせて、その場を立ち去るかのどちらかだった。大学に入って数ヵ月が経っていた。それは同時に、女装した自分を調教するというオナニーだけの生活に戻ってからの期間でもある。この頃の僕は、自縛にはまっていた。ネットで調べながら、女装した自分にひたすら縄をかけていた。服の下に亀甲縛りを施して大学に行くこともあった。そんな時、ツイッターで互いにフォローしてた女装娘からDMが届いた。『ゆずちゃんって○○大学?』※アカウント名は違うよ。フォローしあっているだけで絡みもなかった相手からの突然のDMと、大学がバレていることに焦って、僕はDMを無視た。その数日後、大学で一人の男に声をかけられた。女装はしていなかったけど、雰囲気ですぐにわかった。DMを送り付けてきた女装娘は、同じ大学に通う1つ歳上の男だった。そしてこの女装娘とは、唯一女装の話ができる友達として仲良くなった。よく2人で女装して遊びに行ったりした。地元の田舎の高校と違って、都会の大学には色んな人がいた。同性愛のサークルまであった。この女装娘は完全な趣味女装で、凄く可愛い彼女がいたけど、僕達が通う大学がある街のゲイ事情や女装事情には凄く詳しかった。ちょうど刺激を求めてた時期だ。僕は女装娘に教えてもらった、発展公園に一人で行ってみた。盛った奴らがあちこちでヤりまくってて、女装娘はもみくちゃにされる無法地帯。そんなイメージに緊張してたけど、誰も居ない寂れたただの公園だった。とりあえず公園を一周して、一番危険だと言われたトイレも覗いてみたけど、途中擦れ違ったのは、ウォーキング中の老夫婦一組だけだった。それから何度か公園に足を運んだけど、相変わらす誰も居ない。僕は公園のトイレで下着姿になってオナニーするようになっていた。たまに公園のベンチでしたりもしたけど、結局、誰かに遭遇することもなく、公園でのオナニーに飽きていた。そしてまた、僕はサイトで相手を募集していた。一時間だけ投稿して、その間にメールしてきた男全員と会うと決めて。20件近いメールがきて、現実的に会えない距離の男と、ちょっと何がしたいのか解らないメールを送ってきた男を除いた12人の男と、日をずらして会う約束をした。久し振りに男とセックスして最悪な気分になった。相変わらす、毎回、後悔しながらセックス行脚を続けた。僕の精神が磨り減っていく気がした。同時に、僕が好きな鏡の中の女装娘が、どんどん変態に堕ちていく様が凄く興奮した。どの男も決まって、セックスした数日後に会いたいとメールしてきた。糞みたいな男は、忘れたころにメールしてきて会いたいと言っては、セックスが終わったとたん服を着て帰るやつもいた。僕は全ての男を相手していた。その中の一人に、いつも僕の想像を越えてくる男がいた。まめにメールをしてきては、女装娘を客観視しなくても、僕の中のM性を刺激してきた。だけど、その男とのセックスは一番辛かった。唾を飲まされたり、アナルや脚の指を舐めさせられていたし、必ず3~4回射精させられて、全て絞りとられてる気分だった。そして一人一倍、独占欲と支配欲が強かった。僕が他の男としてることがわかる度に、尻が真っ赤になる
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