ところが真理さんは二口分くらいしか入らない細いシャンパングラスで3杯くらい度飲むと、頬がほんのり赤くなって酔い始めたようだった。
徐々に眼付が妖しくなってきて、その目で俺をじっと見つめてきた。
この眼力が凄い、一見優しそうな眼差しなんだけど瞳の奥は笑ってなくて獲物を狙う猛獣のような眼だった。
「魔女の眼差し」って言ったらいいのか、いやらしい意味じゃなくて、あの眼つきで見つめられると金縛りにあったみたいになる気がした。
1~2分会話が途切れると、真理さんがすっと席を立って俺の横にピタッと座った。
「明日はどこに行く?行きたいところある?」、真理さんはそんなことを聞きながら俺の体をベタベタ触り始めた。
俺は真理さんの発する熱気やフェロモン臭、なによりも超エロオーラにのぼせそうになりながらも、「い…いや、前川さんにお任せします」的な返事をしたが、真理さんはそんなことはどうでもいいみたいな感じで、俺の顔や胸の辺を撫で撫でし始めた。
もう完全に食われるモードに突入。
会社じゃ怖い性格でみんなから恐れられてる真理さんとは言え超エロエロボディーの美人だ、そんな女性がぴったりくっ付いてきて体を触られたらたまらない。
不意に「これからどうする?」って聞かれたんで、俺は「え?これから出かけるんですか?」って間抜けなことを言うと、「違うわよ、鈍いなぁ」って言って俺の膝に跨ってきた。
そして一言、俺をじっと見つめながら「女の私に恥をかかせたりしないよね?」と声のトーンを一段低くして念を押した。
マジで怖かった、ノーチョイス、俺は即座に「ももも…もちろんです」って言うしかなかった。
「ふふ、良い子ね」、真理さんはそう言うと俺の首に腕を巻き付けて強引なベロチュー。
これを読んでいる皆さんは「いい思いしやがって」って思われるかもしれないけど、ここから先に進むのも地獄、断ったり逃げたりするのも地獄と言う断崖絶壁みたいなところに立たされてしまった。
蛇に睨まれた蛙?蜘蛛の巣に絡まったトンボ?いや、カマキリのカマに捕まって押さえつけられた虫みたいな気分だった。
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