かくも真摯なるご返信、真にありがとうございます。
一言一句が身につまされます。(。>_<。)
国家に拘禁され、否認していると言うだけで刑務官から暴行を受け、
経済事案なのに新聞からは『超、極悪人』のように書き立てられ、
国家権力を背景に憤怒の塊のような検察官と熾烈な攻防を繰り広げなければ
ならない屈指に過酷な時にあって将来を誓い合った恋人の存在は私にとって
絶大であるどころか、生命の源泉そのものでした。
『彼女さえいれば日本中を敵に回しても頑張れる!気持ちの上では決して負け
ない!』
そんな思いの時期が確かにあったのです。
でも、ある時期を境に完全に見捨てられてしまいました。
理由が分からなかったから辛さ何百倍増です。
およそ人間にとって最高に苦しいことは、愛する者との別離に違いありませ
ん。
死んだ方が断然マシと心から思える地獄の苦しみを味わいました。
狂わなかったのが今でも本当に不思議ですし、実際私は精神状態から循環器に
変調を来してしまい夜半、拘置所内で心臓が止まってしまったこともありま
す。
幸い発見が早く助かりましたが…(情けないお話をしています。)
聖書に『隠されているもので現れないものはない』とありますが
例の日記を読んで見捨てられた理由が分かったのです。
『別の男性』です。
またフランスの格言で『…人は裏切ろうと思って裏切るのではなく、弱さから
裏切ってしまう』というものもあります。
そんな彼女の気持ちも分からないことはありません。
しかし、しかし、しかし… でも、でも、でも、…
果てしなく自問自答は続きます。
私は、帰った時に、訊きました。
『本当にゴメンネすまなかったね。今でも愛してるよ。
他の男の人と関係があったのなら今、言って欲しい。
たとえもしそうであったとしても決して恨んだりもしないからね。
ちゃんと言って欲しいんだ。』
(男関係なんて何もないよ。苦しくなってもうどうしたらいいか分からなくな
って、面会にも行けなくなってしまって…。
ごめんね。)
『ありがとう。その言葉だけで十分だよ。これから頑張って君たちを幸せにす
るからね。
そして夜の仕事なんてしなくても良いようにするからひと月だけ待ってね。』
(うん。ありがとう)
私の中で、無垢な希望と純粋な使命感とがメラメラと燃え上がりました。
私は、これまでの人生でこんなに頑張ったことはないなーと思える位、頑張り
ました。
今でもそれだけは、誇りを持って言えます。
いつの場合も人間の真剣な努力は嘘をつかないもので、歩合性の営業職で破格
とも言える給与を貰えるようになったのです。
『日記』はその矢先の出来事でした。
今から二年前の出来事です。
自分の体の中で、何かが壊れました。
分裂した、と言ってもいいでしょう。
『許したい自分』と『許せない自分』とに…。
情けないのは先刻承知です。
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