高校のとき母親の不倫が原因で離婚した。
母親は次の年にその不倫相手と入籍した。
父親は私が東京に行っている4年間で数人の女と遊んでいた。
学費を出してもらっているが、父親が女にデレデレしている姿が見たくなくて帰省はしなかった。
父親の定年退職を機に父親と同居を始めたのが間違いだった。
60歳で枯れていると思いきや血気盛んだった。
妻に対するセクハラまがいの胸やお尻を触ったりが日に日に酷くなっていった。
妻から毎日のように愚痴を聞かされていたが、ある日から言わなくなった。
父親が妻に手を出すところも見なくなったから止めたのかと思っていた。
実はその逆だったことに数か月後に知ることになった。
久しぶりに定時できたくしたら、風呂から妻の声が聞こえていた。
風呂に行くとドア越しのに男と女がセックスしているのが見えた。
聞こえていたのは妻の喘ぎ声だった。
もしかして不倫?と思ったが父親の声が聞こえてきた。
私は踏み込もうかと考えたが、修羅場になることはイヤだったので、
そっと、家を出て駅に戻って喫茶店に入った。
いろいろ考えて何も見なかったことにしようと決めて帰宅した。
そこには日常の風景があった。
妻が優しい笑顔で迎えて食事の用意していて、父親は自室でテレビを見ていた。
夕飯を食べながら妻の顔を見ていると妻が「美人だからってそんなに見つめないで」
と笑わせてくれたが、笑えなかった。
妻は罪悪感からか身体を求めても断らなくなった。
逆に妻との距離が新婚のときのように縮まったので知らないことにしている。
ただ風呂での妻と父親の会話は凄くきになる。
「たけしとは血液型は一緒だから孕んだら産んでくれるか?」
「ダメよ!外に出して!」
と聞こえたような気がした。
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