『シャイだったけど、エッチするようになってからお鼻が高くなった人』の
主観的世界について。これが本日のイントロ:
若い頃の自分にも、その傾向があったと思います。女の立場でどう感じるか
わかりませんが、男の身の上での経験からすると、相手の気持ち良さそうな
態度や声の甘さに至るまでが、おのれの力量によるかのように錯覚しちゃう
のだと思います:
コンサートの進行につれて、彼女が僅かに彼の方に向き直ってナイロンの
ストッキングごと膝を押し付けていくと、彼もぐっと気持ちが落ち着いた。
彼も手探りでたどりついて、手を直にその膝に置いた。引締まった太股から
伝わる温もりで、もはや音楽どころでなく、心はこの魅力ある新たな恋人で
一杯になってきていた。
「さあ、今晩どういうことになるかな?」楽しげに彼はひとりごちた。
彼女は足を組み直しつつも膝の上の彼の手を離したくなかった。そのまま
許して、スカートとスリップが一緒に衣擦れしていく感触を楽しんでいた。
彼女にとって恰もそれは、滑らかで光沢あるストッキングの上方へ蠱惑的に
誘い込もうとする衣擦れのように映っていた。
家に着いた二人は遊び気分のまま家の中を見て回り、小さなホームバーに
落ち着いた。二人してブランディーをすすることにした。
「外に見えてるのって、お風呂じゃない?」とJane。「私、お風呂に入る
の大好きよ。あなたも好きなんでしょ?」
ホームバーの高椅子のまま向き合った時、二人の膝が触れ合った。
「お風呂、入ろうか?」Garethが誘った。
「あら水着なんて持ってこなかったわ」と、少しとぼける彼女。
「ハハ、たぶん誰も覗きに来ないと思うよ」と彼も負けずにとぼけ返して
一個だけの電球を消し、そして立ち上がった。
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