紗夜との病院の浴室での一件。あれから家に帰った武尊はまるで自分の家が自分の家ではないような不思議な感覚に襲われた。
玄関には2人の仕事用の靴と近所用の靴しかない。靴箱の1段目には紗夜の外履きの靴、2段目には武尊の靴が置いてあった。シャワールームの中、冷蔵庫、クローゼット、脱衣所の洗面台、押し入れも共用は全て上段が紗夜の用品置き場。下段が武尊と区分けされいた。
(よくここまで完璧に区別した暮らしが出来てたよなぁ・・俺たち)と思っていた。
同居してから5年間、確かにある程度のプライベートの露出はあった。代表的なのが脱衣所での使用済み下着。またトイレの使用音。ベランダに干してる洗濯物。飲み会帰り、想定外の時刻に家に入った時、偶然下着姿でウロウロしている姿を見たことなど。だが紗夜は俺からそんなプラーベートの姿を見られても特に驚いた様子もなく、武尊が謝ると「多少は仕方ないよ」と合理主義的に割り切ってる様子だった。
だが全裸はなかった。性感帯に触れることもなかった。俺は俺で紗夜には絶対に自慰行為などの性的な部分を連想させる姿を見せたこともなかったし、そこは紗夜も同じであった。紗夜は生理用品も自分の部屋のゴミ箱に捨てていたくらいだ。ある程度は仕方ないが度を超したものだけは秘匿する習性が身についていた。
本来なら、今頃は紗夜と二人で家に入り、「それうまいの?」「体にいいんだよ」とたわいも無い会話をしながら夕食をとっていた事だろう。同居人のいない家は武尊が思っていた以上に寂しい雰囲気が流れていた。紗夜の面影のないリビングに思わず武尊は「はぁ・・」とため息を吐いた。
それからも武尊は献身的にまで紗夜を支えていった。物理的にも精神的にも支えていった。気が付かないうちに武尊と紗夜の間には「同居人」を超えた感情が芽生え始めていたのかもしれない。
〜〜〜
紗夜「いつもありがとね。仕事帰りに見舞いくるの大変じゃない?」
武尊「いや、もう慣れたよ。家帰ってもすることないし。一応配偶者だからな。最低限出来ることはやっておかないと」
紗夜「最低限じゃないよ。とても助かってる。ありがとう」
武尊「退院の目処は立ってるの?」
紗夜「全く。リハビリがどこまで順調にいくかってとこかな」
武尊「会社の傷病手当の申請とかはやっておいたから」
紗夜「こういう時、、ほんと結婚制度って便利だよね」
武尊「まぁな・・」
・・・ここで意外な発言を紗夜から言われたのだ・・・
紗夜「あ、あと私いないからって勝手にパンツ使ってシコらないでよね」
武尊「ちょ、、おいw シコるって。そんな表現するキャラだったか?」
紗夜「全部知ってるんだからね。私の使ってたこと」
武尊「いや、、それは同居して初めの頃は、、そりゃ気になったから・・ごめん・・」
紗夜「でもいいよ。許してあげる。こうして頑張ってくれてるから」
武尊「お、おう・・」
紗夜「あの・・・・一応、配偶者だしさ、、私なんかでよければフェラ・・・してあげようか・・?別にお礼じゃないけど」
武尊「え・・。なんで急に・・?」
紗夜「入院中、色々考えたんだ。私たちって性に関する事を秘匿しながら生きてきたよね?」
武尊「うん」
紗夜「でも、もうそれってかなり非合理的なんじゃないかって」
武尊「非合理?」
紗夜「うん。私がこうして入院して、、お風呂手伝ってもらって、、武尊にはもう隠すこともないかな、、なんてさ」
武尊「そりゃ裸は見たけど・・でもやむをえず・・だろ?」
紗夜「ここも合理的に考えてみようよ。性の問題も二人で解決したら、、合理的じゃない?風俗代もバカにならないでしょ?」
武尊「風俗なんて行ってねーよ笑(嘘)・・・・・・でも、、理論上は合理的であるのは認める・・」
俺にはわからなかった。紗夜は同居人+セフレになろうと言っているのか、それとも入院生活の一時的な気の迷いで単発的にHなことをしたいだけなのか。それとも生涯を通して正式なパートナーとしての契約を結ぼうとしているのか。だが一つ分かったのは、紗夜は今、俺に体を許してもいいと言っている事だけは伝わってきた。
武尊「紗夜からフェラしてもらえるのか・・それは嬉しいな・・。てっきり男でもいるのかななんて思ってたけど・・」
紗夜「彼氏いない歴6年ですw」
武尊「マジかよ!俺、てっきり紗夜ほどのルックスなら彼氏いると思ってたぞ?」
紗夜「いませーん」
武尊「つーか、、、これ夫婦の会話か?笑」
紗夜「あはは。ほんとねw 面白い」
武尊「でも、、フェラなんてできるのか?右半分不自由なんだろ?」
紗夜「顔の近くまで持ってきてくれたら、、できると思う。案外リハビリにもなったりして」
武尊「看護師は来ないの?」
紗夜「次に来るのは夜の血圧と薬の時だから、、2時間後かな」
武尊「ごくり・・・じゃ、、やってもらおうかな・・・・」
紗夜「うん。出して。やってあげるから」
武尊はこの時、紗夜の見てこなかった性格を見たような気がした。性に対しても合理的。そして冷静かつ大胆。
そして猛烈なまでの緊張と羞恥心と闘いながら、、、紗夜のベッドの上に片膝を乗せ、、ズボンから逸物を出したのである。そして紗夜は酸素計測器の青いプラグと点滴の針がついた左手で逸物を摘むと・・・そのまま「アーン・・」と口を開けながらゆっくりと近づいてきたのであった。
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