「で、金曜日は何処でするの?彼の部屋とか?」
「彼のお部屋は仲間と相部屋なんですって。食堂もある無料の選手寮だって。だから、彼のお部屋には行けないわ」
「じゃ、どうするの?」
「ラブホテルにお泊りかな‥」
「ちょっと色気ないな」
「格好つけても仕様が無いのよ。景色もディナーも要らないわ…。大きなベッドとお風呂があれば事足りるし」
「ヤリ目って奴だな」
「凄いのよ。気絶しちゃうかもって感じなの」
「そうなの?」
「お泊りでリミッター外されたら、本当に壊れるかもしれない」
こりゃ何としても出来るだけライブで聴きたい…。
金曜日の妻のバッグに、70時間持続する高感度盗聴器を忍ばせよう。ラブホの場所はGPSでわかるから、私もラブホに入ってリアルに盗聴する積りだ…。
金曜日になった。彼は午前中、大学のプールで3000m泳ぐルーティンになっているらしい。3000m泳いだ後、妻とお泊りデート?凄い体力、さすが現役国体選手だ。
『妻が壊されませんように…』
正午少し前、妻は家を出て彼との逢引きに向かった。
「明日は夕方までに帰って来るわ…」凄いヤル気だ。
一泊だからと、いつものハンドバックじゃなくて、少し大きなカバンを用意していた。私は夜中に盗聴器を忍ばせた。
妻の車に着けたGPSは大学の寮に寄って、コンビニに、その後すぐに何時ものラブホテルの場所で止まった。
※元投稿はこちら >>