嫁は男の手を強く握りしめ抵抗しているようでした。
そして改めて男に言い聞かせていました。
「源さん。本当にダメです。そんなつもりじゃないから。
本当に明日の話は無かった事にするよ。」
男は、少し落ち着きをもどしました。
「真美ちゃん。ごめんな。どうぢても我慢ができなかった。
嫌われたよね?正直言って、俺は前から真美ちゃんが
好きだったから。こんなオヤジなんか無理だって自分でも
分かってたから何も言えないままだった。」
「源さん。好きだって言ってくれた事は嬉しいから。
けど、今は人妻だよ。それに、これ以上の関係になったら
会えなくなるよ。今日は、家に入りましょ。また明日、
食事に行くんだし。」
男は、嫁の説得に応じるように車から降りました。
私は、ドキドキする反面、ホット安心感もありました。
男は、車のドアも閉めウインドガラス越しから嫁に
話かけてきました。
「一つだけ、どうしてもお願いがある。」
「何ですか?」
「無理なのは承知だけど、頼むから見せて欲しい。」
「見せて欲しいって?」
私は、男が何を願っているのかピンときました。
「真美ちゃんのオッパイ。」 ビンゴでした。
この場に及んで、まだ嫁にそんな事を言っているのでした。
私は、嫁も流石にもう話を聞く事は無いだろうと思い
気を抜いていました。
嫁も「源さん。だからダメだって。もう帰らないと。」
なんとか拒む態度でありました。それでも男は、諦める事無く
何度も嫁に同じことを言い続けていました。男が車から降りたものの
なかなか帰れる状況ではありませんでした。
嫁も無視をして車を出せば良いと思いましたが、男が車の正面に
立っているために発進できる状況でも無くなっていたからでした。
ドラレコに映る車外映像からも確認できました。
私は、タブレットで状況確認をしながら嫁に電話を自然と
かけていました。冷静だったと思う事は、その時、タブレットの
音量を消していた事です。
数回の呼び出し音が鳴りました。その間、ドラレコから観る
映像では、嫁が口に人差し指を手を当て、片手でストップする
ような動作で、男に何か合図をしていました。
そして嫁が電話に出ました。私は、まだ今日のラインが無い事で
心配になって電話をしたと嫁に告げました。
嫁は、寝てしまってたと答え。それで、今は近くのコンビニに買い物に
来ていると自ら答えました。
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