男は車を降り、ドアを閉めると思いましたが違いました。
車の中に戻ったのでした。往生際の悪い男でした。
「真美ちゃん、あともう少しだけ一緒に居てくれないか?」
「もう少しだけですよ。」
男は、ドアを閉めました。何も言わないまま男はまた嫁の手を
握りました。嫁もさほど抵抗も無く受け入れていました。
「真美ちゃん。少しだけこのまま寝ていいか?」
「寝るって?」
「寝ると言うか、このまま目を閉じていていい?」
「良いですけど。」
暫く何事も無く数分が経過していました。
嫁が男に声をかけました。反応がありませんでした。
どうも、そのまま本当に寝てしまった様でした。
嫁も困った様子がモニターから観て取れました。
男を起こそうと声をかけていましたが反応が無いので
開いている右手で男の肩をゆすり起こそうとしました。
「源さん。起きてくださいよ。もう帰りますよ。」
嫁は必至で男を起こそうとしていました。
ようやく寝てしまった男が目を覚ましました。
男に少し近づいていた嫁も男ら離れようとした瞬間の出来事でした。
男は嫁に抱き付きました。嫁は毅然とした態度で
「ほら、起きてください。風邪ひくから家に入って寝てくださいね。」
以前にも数回は有ったと思いますが、私が飲み過ぎて
遅くに帰って来た時にも、こんな介抱をしてもらっていたような
記憶が重なりました。しかし、そんな優しい嫁の行動に男がとった
行動は、そのまま嫁に抱き付いたのでした。
男は酔ったっ振りをしているのか?寝とぼけた振りをしているのか?
心情は読み取れませんでしたが、先までとは違い大胆な行動をとりました。
行動だけでなく、言葉にも出していました。
「真美ちゃんのオッパイが見たい。」私はビックリしました。
既に男の手は嫁の胸に手が触れていました。
嫁もその手を除けようとする行動をしましたが、かなり無理の様子でした。
「源さん。ダメですよ。明日、行けなくなりますよ。」
嫁も男の行動を止めようと、言い聞かせているように感じました。
男には、そんな声が聞こえているのか?無視をしているのか?
嫁の胸から手を放そうとはしませんでした。
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