私は今まで我慢していた思いを押さえられなくなっていました。
幾度となく、嫁に言葉をかけ続けていました。
そして、あの夜の出来事を持ち出してしまいました。
あくまでも言葉を変えて優しく持ち掛けました。
「この前の話だけど、本当は○○ちゃんじゃなくて
源さんと一緒だったりしたんじゃないかって想像するよ。」
「そんな事無いよ。源さんと一緒に居たって想像するの?」
「ああ。もしそうだったらって想像してしまう。」
「なんで?」
「源さんに真美の胸を触られたりしてないかって。」
「そんな事無いから。」
「けど、もしそうだったらって想像してしまう。」
私は、言葉を選びながら嫁に話し続けました。
そんな言葉を繰り返している内に嫁から聞いてきました。
「そんな想像して、本当にそうなったら怒るでしょ?
嫌いになるでしょ?」
おそらく、嫁も本当は私に聞きたかった事だったのでしょ。
私は、答えました。
「おかしいと思われるかもしれないけど、怒ったりはしない。」
「どうして?」
「うまく説明できない。」
「嫌いにならない?」
「ああ、嫌いにならない。出来れば、嘘でもいいから
この前の夜は、源さんと一緒だったって言って欲しい。」
「源さんと一緒だったって言うの?」
「真美も、一緒に居たって想像してみてくれ。」
「本当に想像していいの?しないとダメ?」
「ああ、想像してもいい。そうして欲しい。」
なんで、そうして欲しいのか、嫁には理由を言えないまま
欲望だけを嫁に求めていました。
※元投稿はこちら >>