待ち合わせ10分前に僕は改札に到着しました。すでに姉は立っています。
そしてスマホを持ち、少し不自然な動き。スマホをかざし髪の毛を触ったり。
あぁ…なるほど。と思いました。
スマホを自撮りモードにして、自分の姿をチェックしているんです。
そんなの女子学生がやるもんだとばかり思ってました(笑)今日ばかりは姉も緊張しているんでしょう。
姉はまだ僕に気付いてません。
僕はあえて直ぐには近づかず、ちょっと遠目から観察してみます。
季節は初夏。
薄い水色のワンピースに、白のカーデガンを羽織り、ベージュのヒールを履いています。
アクセサリーはシルバーの小さなピアスと、おそろいであろうシンプルなネックレス。
肩からかけてる革製のバッグもベージュ色でした。
そして、肩まである黒い髪は後ろで束ねています。
いつもはデニムとかパンツルックが多い姉。なんか清楚じゃん…理想のお姉さんじゃん!とドキドキ。しかし一方で嫉妬する僕がいます。
というのも、この格好はケイさんの好みだからです。
そうですね…清楚な人妻ぽい服装のが萌えます。希望を聞くとそう返信があり姉に伝えたのでした。
ってことは…下着は薄いパステルカラーの上下にショーツはフルバッグか…。これもケイさんのオーダーです。
何色なんだろ、きっと今日のために卸したオニューなんだろなぁ。
ヤベ、姉と目が合いました!
僕は今来た風を装い、慌てたフリしながら改札を通ります。
おはよー。
アンタ何してんのよ、さっきからあんなところでボーッと。
ばっちりバレてました(笑)
なんか今日いい感じじゃん。
そ、そーおー?
普段こんな格好しないからちょっと照れるわ(笑)
うんうん、いーよ!すっごいイイ!
すぐ押し倒したいくらいに。
へーアンタもこういうのが好みなんだ!
でも残念!今日はケイさんとだけだから。
ホウェーーッ⁈
ちょっとヤダー!馬鹿みたいな声出して(笑)
冗談よ、もちろんアンタともね。
クーッ!清楚な人妻の雰囲気出しながら、小悪魔みたいな表情しやがって…
さっ行こ!お腹空いちゃった。
そう言って先を行く姉の後を、不自然にかがみ腰でついて行く僕でした。これからのことを妄想して、すでにギンギンです(笑)
僕らはドトールでサッサと食事を済ませると、道すがらのコンビニでアルコール類を買い込み、ホテルに向かいました。
へー、このホテルは複数でも入れるんだ。
自動ドアを通り抜けながら小声で姉は言いました。
そしてルームパネルの前に来ます。
!!!
ぜ、全室のパネルが消灯してるじゃないですか!満室です。
少し取り乱す僕を心配そうに姉が見守ります。
お部屋ないのね…どうする?
い、いや、でも大丈夫なはずです。時刻は10時30分を過ぎたあたり。宿泊客との入れ替えのタイミングですから。
すると受付から、
あ、ゴメンなさーいお客さん、いま清掃中の部屋があるから、ちょっとだけアチラで待っていてもらえますー?
という声が聞こえてきました。やはり!
僕らはホッとしながら、パテーションで仕切られた待合室に入りました。
あぶねー!良かったわ。
ホントね。
ほらコンビニの袋、ここに置いちゃいなさい。
姉はそう言うと僕が膝に乗せていたコンビニ袋を手にし、立ち上がって棚に乗せます。
僕はその後ろ姿を見て、無言で立ち上がり後ろから抱きしめます。
ちょ…なーに?
危ないから離しなさいよ。
やだ…。
もう…どうしちゃったのよー?
そう言いながら腰に回された僕の手をさすります。
だって…お姉さんがケイさんに…。
あはは。今さらどーしたのよ〜。
アンタがお膳立てしたんじゃないー?
ウッキウキでさ(笑)
うん……
ほら手を離して!甘えん坊くん。
大丈夫、お姉ちゃんはアンタのものだから。
ま、マジーーッ⁇
僕のものだって?本当に驚きました!そんなセリフは初めてです。
すると姉は振り返り、僕にチュッとキスをし抱きしめてくれます。
お姉ちゃんだって、今すぐにでもマーくんに抱かれたいんだよ…でも、今日は…ねっ!
うん…。
お姉ちゃんがケイさんに犯されて、ヤラシく乱れるところ、たくさん見ていてねっ…そして、たくさん興奮して?
お姉さん!
僕は姉をギュッとしました。
あはは、お腹に何か当たるんですけど(笑)
その後すぐ受付から声がかかり、僕らは部屋へと向かいました。
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