後輩君が煙草を吸いに外に出た様でした。 後輩君が家に入って来た
気配も感じました。 嫁の外は寒いでしょ。とい言葉でした。
もう22時は過ぎていました。 なぜか嫁から後輩君に改めて風呂に入って
体を温めて来たらと勧める会話が聞こえました。 私は、瞬時に想像しました。
もしかして、その後を追って嫁が風呂に行くのか?
数分間でしたがドキドキでした。 しかし、後輩君が風呂から出て来た様子が
聞こえてくる会話で分かりました。 風呂から出て来た後輩君に嫁からようやく私の帰宅
時間を告げていました。 結局、今日は終電で帰るから帰宅は12時だって。 そう言い残すと、
その後、嫁も風呂に入り直すと言っていました。 暫く二人の声も聞こえませんでした。
嫁が風呂から出て来た様子でした。 既にその頃の時間は、23時となっていました。
私はネットカフェを出ました。 携帯に着けたイヤホンから聞こえる二人の会話を聞きながら
家路に向かいました。 よいしょ。横に座るよ。という嫁の声が耳に届きました。
そして嫁が後輩君に話を始めていました。 今日の事というか、今からの事は二人の秘密にできる?
もう時間もない状態での出来事でした。 私は、タクシーに乗るでもなく歩きながら会話を聞いていました。
もうすぐ帰って来るね。 私の事は嫌いにならない?
はい。嫌いになりませんよ。 また、食事に来ますから。
正直言うね。 ドキドキが止まらない。 おかしいよね?
自分もドキドキしてますよ。 けど…。
少しだけ私に時間をくれる?
時間ですか? 分かりましたけど。
明日、連絡をするね。 いい?
はい。分かりました。
今日は何も無かったけどごめんね。 けど、後もう少しの時間なら後悔はしないと思う。
後悔ですか? けど、流石に先輩とも連絡が取れないし、もう帰って来ると思うし。
後輩君の方が冷静な対応をしていると感じた反面、今日は未遂に終わると思いました。
しかし、最後の短い時間に嫁は勝負を掛けたのでしょう。
私を見て欲しいの。 こんな事言ってごめんね。 今だけ少しの時間でいいからダメ?
ダメと言うか、どうしたらいいですか?
後輩君の、そこは…と言う声が聞こえました。
この前の、お詫びだけはする。 嫁の声が聞こえました。
それなら、もう一度自分がします。 させてください。という後輩君の返事でした。
私は思わず携帯を手に取りました。 そんな時に限ってです。
スマホを恨みました。 通話状態がっら携帯が、何かのタッチ操作で切れてしまいました。
こんな事ってあるのか? どこを触ったのかと思いました。けど、悔やんでも状況は
変わりませんでした。 数秒後だったと思います。私は、もうすぐ帰れるかという連絡を
理由に嫁に電話を掛ける事しか思いつきませんでした。
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