私は何もすることができないまま、
机に置いたその写真を眺めていました。
私が写真を見るときは、
必ず従業員達を全員帰したあとに会社で見ることにしていたので、
幸い1人でした。
もし誰かいたら、
あまりの私の異変をおかしく思ったことでしょう。
いろんな感情が沸き上がりましたが、
今となっては思い出せないほど、
正しく頭が真っ白になっていました。
まさか見間違いではとは何度も思いましたが、
その度にその写真が私の部屋で撮られた妻アカネの姿であるのは間違いないことを思い知らされました。
あのアカネがこんなことをされてる?
確かに初めてアカネとセックスしたとき、
剛毛なのがコンプレックスなんだと告白してくれた。
でもその時には、
ある程度整えられていた。
だからその流れを使ってパイパンにした。
それを生やし続けたらこんなことなるのか?
乳首もクリトリスも確かに少し大きめだった。
私と身体を重ね続けて、
さらに大きくはなった。
でもこんなんじゃなかった。
胸だってもっと張りがあった。
それが今ではこんなだらしない垂れ乳になって、
しかも乳首までこんなことに?
あんな太い玩具が入るような穴になってしまった?
一体何人の男に生挿入された?
避妊は?
一体今アカネは、
どうなってしまったんだ?
ふと携帯が鳴りました。
相手は妻アカネからのメッセージでした。
アカネ「もう帰ってきてる?」
可愛いスタンプもついた、
いつものアカネからのメッセージでした。
そこでやっと、
いつも帰宅する時間から1時間は過ぎていることに気付きました。
なんて返せばいいのか分からなくなりそうでしたが、
「急な仕事が入ってまだ会社にいる。
もう少しかかる。」
と返事しました。
すぐさま了解を意味する可愛いスタンプが返ってきました。
アカネはいつも通りだ。
もしかしたらこの写真は合成か何かかもしれない。
そうなるとやっぱりこれは手の込んだイタズラだったんだ。
そうに違いない。
そう自分に言い聞かせ、
激しい動揺がいまだに収まらないままの心を、
なんとか落ち着かせようとします。
そこでやっと、
封筒に書かれていたことを思い出しました。
電話番号に見覚えはなく、
携帯にももちろん登録されていませんでした。
とにかく電話してみなければ、
話は進まない。
このままでは、
家に帰ってもアカネをまともに見ることもできない。
意を決した私は、
その番号へ電話をかけました。
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