続き
圭子さんは部屋の片隅を指さしました。
そこには小さな仏壇と遺影写真が。。。そう、それは旦那さんの仏壇でした。
酔っていたのと部屋が暗くて今まで気が付いてなかったのです。
圭子:死んだの。一年くらい前に。
俺:ごめんなさい気付かなくて辛い思い思い出させましたね。
圭子:ううん、大丈夫よ、今はだいぶ落ち着いてきたし、受け入れる事にしてるけど、まだ寂しさがあって一人になりたくない時もあるんだ。
俺:そうなんですね。。。
俺は何を言っていいのか分からず、いや適切な言葉が見付からず戸惑ってしまってた。
しばらくして圭子さんは続きを話し始めました。
圭子:あたし、主人が亡くなってから今までこの寝室で寝た事ないんだ。思い出すと辛くて。いつも二人で寝ていたベッドで一人で寝る勇気もないし。
俺:旦那さんの事すごく愛してたんですね、今も。
圭子:あたしの片思いから始まった恋だったからね。
俺:そんなのも知らずに。。。本当ごめんなさい。
圭子:○○君があのベッドで寝落ちしてからしばらく皆とお酒を飲みながら楽しんでた時は気が紛れて分からなかったけど、○○君の寝顔を見たらどこかで主人を感じてしまって。
だから隣にいたの、ごめんね変な女だよね。
圭子:付き合う前主人もあたしの事なんて見向きもしなかったの、何年も。それが逆に魅力的で。。。
○○君もそういう素振りも見せずただ純粋に友人のためだけに楽しんでる姿、それが主人と似ていた気がしてついつい隣に。。。
確かに圭子さんの家に行く事になっても正直下心なんて全くなかったです。男女がお酒を飲んで2:2で女の部屋にいるのに。
今までの自分ならきっとどうやったらベッドに持ち込むかを考えたに違いない状況なのに、なぜかその日は違ってました。
実は、A君が帰る時に俺を起して自分の家に連れて帰ろうとしたようです。圭子さんが部屋に行って起こそうとしたけどその時にさっきの会話のように圭子さんの旦那さんの姿を感じたようで
起こさずに朝まで寝かそうと思ったらしい。
ちなみに、旦那さんはある競技のプロスポーツ選手で引退されてからはチームのコーチとして働いていたようです。
名前を聞いた時はあまり有名な選手ではなかったので分からなかったのですが、後日ネットを調べたら交通事故で亡くなられた事が書いてありました。
爽やかなイケメン姿の旦那、美しい妻を残してまだ若い30代後半で無念の死。
圭子さんの言葉を聞いて、今まで経験した事のない感情に襲われました。
抱きしめてあげたい。
それは圭子さんの色気にやられたペニスの反応ではなく、雨に濡れ寒さに凍える子犬を抱え懐で温めてあげたくなる人の気持ちに似たよう感情でした。
慰めの言葉なんて見つかりませんでした。
勃起していたペニスも落ち着きました。
下を向いて淡々と話していた圭子さんに近づき、そっと前から抱きしめました。
何も言わず、ただ“大丈夫です”どだけ。
しばらく、その状態で何も言わないまま男女が抱き合っていました。
最初は戸惑いもあったと思います。圭子さんもしばらくすると緊張が解れそっと腕を俺の背中に回してきました。
しばらくその状態が続くといくら下心なかったと言っても俺に抱きしめられている未亡人の身体。ほんのり残った女の化粧の匂い、うす暗い部屋。
落ち着いていたペニスがまた膨らんできました。脳ではいけないと命令してるのに反応してしまう下半身。
旦那さんの遺影の前なのに。
その時です。
「○○君、抱いて。。。」
一瞬耳を疑いました。ん??今聞き間違えてない?
圭子:抱いてほしいお願い。
俺:だ、大丈夫ですか?
圭子:うん、○○君が嫌じゃなければ。
必死に抑えていたペニスが呪縛から解き放たれたかのように一気に熱くなってきました。
つづく
※元投稿はこちら >>