さて俺は酔った勢いでここは強引に行こうと考えた。後で思うと、ひょっとしたら美保も誘われるつもりだったのかも知れない。
どうせ断られても元々他人だし、なるようになれ!と思い、俺は意を決して言った。
「美保さん、向こうのラブホ街に行って2人で泊りませんか?」
と言いながら俺はすでにその方に歩きだしていた。
美保は返事こそしないけど、黙って着いて来た。
実は俺は結婚以来6年、浮気はしたことがなく、まさか今日こんな展開になると予想してなかったので、意外に大胆な自分にびっくりしていた。
そしてそれと同時にまだ仲が良い嫁さんに対する申し訳ない気持ちになった。
色んな思いが錯綜するうち、あるラブホの前に着いてしまった。
俺は意を決してスタスタとホテルの入り口に入って行った。
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