ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1

恋愛ゲーム

投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
削除依頼
2014/01/31 18:26:20 (Os/jOmJi)
「良かったら、僕とこれからゲームしませんか?」

ケイコに声をかけたのは、妻に頼まれて行ったスーパーだった。
開店と同時に入った店内で見かけ、一目で何となく気になった。
メモを片手に慣れない売り場をいったりきたりしてるうちに、何度か目が合った。

ナンパなんて、いつぶりだろう。
胸の高鳴りと、緊張がバレないように、精一杯の笑顔を作って声をかけた。

「え?」
驚いたケイコの顔が怪しげな表情になる前に続けた。

「いや、もしこのあとお時間があるなら、恋愛ゲームしませんか?
夕方までの恋人ごっこ。まあ、簡単に言えばナンパなんだけど」

僕が満面の笑顔を見せると、ケイコは吹き出した。

「変なナンパですね。でも、私、結婚してるんで」

相手が笑った時点で押せるー昔とった杵柄だ。
「俺もしてます。だから、ゲームなの。余計なことはしないし、聞かない。一瞬の非日常を楽しむ感じ」

押しまくる僕に負けたケイコは、「誰かに見られたら困るから」と、ドライブに乗ってくれた。

見た目より意外に上で、38歳だったこと、ナンパされたのは3年ぶりくらいってこと、お互いの自己紹介も含めて、車を走らせながらたくさん話した。

「恋愛ゲーム楽しいね。新鮮だし、ちょっとドキドキする」

無邪気に笑うケイコに、こっちがドキっとする。

「ちょっとだけ?俺なんか初めからドキドキしっぱなしだよ」

「ほら」と言って、ケイコの手を僕の胸に寄せる。

「車の音でわかんない」
すっと手を引くケイコが、少し照れたように見えた僕は、少し意地悪をした。

「じゃあ、もっとドキドキさせようか」
信号待ちのタイミングでそう言うと、運転席から乗り出して顔を近づける。

目の焦点が一瞬ボヤけるくらいの距離。

少したじろいだケイコは、「バカ」と、さっきより照れて突き放した。

「どう?ドキドキした?」
やった自分の鼓動が響く。

ケイコは「バーカ、バーカ」と言いながら、僕の肩を叩く。

少しの沈黙。

信号が背中を押すように
赤に変わる。

今度はゆっくり顔を近づける。

「ドキドキしてる?」
「すっごく」


二人の唇が重なった。


***********
続きます。
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
2
投稿者:あつし
2014/01/31 18:32:56    (/5798JFB)
話しの展開が面白い。
続きが読みたい!
(^_^)
3
投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
2014/01/31 22:56:59    (Os/jOmJi)
あつしさん

レスありがとうございますm(__)m
時間がある時しか書けないので、ちょっと間が空くかもしれませんが、ご了承くださいm(__)m
必ず完結させますので、のんびりお待ち頂ければ幸いですm(__)m
4
投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
2014/02/01 21:27:45    (9kwiMBUm)
Kissはシンプルだが、意味深い行動だ。

時に愛情表現であり、時に情事のスタートの合図になる。
ただ、この時のkissは、どこに属するのか、うまく説明できないが。

少し厚ぼったいケイコの唇は、柔らかく温かかった。
重ねては離れ、感触と温度を確かめるようにまた重ね

4度目の前にクラクションが鳴った。

「青だよ」
ケイコが微笑む。

赤信号がもたらした夢の時間は、その日は一度きりだった。

次の信号も、またその次も
本当に夢だったみたいに
くだらない話をした。

「そろそろゲーム終了の時間かな」
見慣れた景色が流れ始めたころ、僕はそう切り出した。

「そうだね。楽しかった。ありがとね」
言葉の軽さに思わず「ありがとう」と返しそうになる。

Kissより先をしたいという男の気持ちと、純粋にもっとケイコが知りたいという思いで、僕は続きを志願した。

「ずいぶん軽いなあ。コンティニューしてもいいですか?」

ケイコは、しょうがないと言うように一息つくと
「言うと思った。kissしたからって次はやれると思うなよ」と、僕のほっぺたをつねる。

男の部分を見透かされた僕は驚きを隠すように
「いや、そんなことないよ。楽しかったから、また逢いたいなって。まあ、ちょっと思ったけど」と目を伏せた。

「正直だね。やっぱ面白い。じゃあ、ちゃんと記憶にセーブしといてね」
僕のおでこをつつきながら言う。

「ケイコの唇を忘れないようにしとく」

「バーカ」

メールだとお互いにバレるかもしれないからと、サイトの掲示板で連絡を取り合うことを約束して別れた。


一人になった帰り道
僕は唇をさすりながら、kissより先を想像した。

幕切れのことなんか考えもせずに。


***********
続きます。



5
投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
2014/02/04 13:10:28    (p5jCp.4O)


ゲームのリスタートは1週間後だった。

『ツーリスト見たいよね』

ケイコの書き込みを見て
すぐに誘った。
『いつ行く?笑』


初夏を思わせるような春の日。
僕たちは映画デートをした。
待ち合わせは、お互いに普段行かない街だった。

「ごめんね。待った」
5分遅れてきたケイコは、初めて会ったときとは別人みたいだった。

藍色のマキシワンピースに、白いシャツ、アップにした長い髪が妙に色っぽかった。

「全然待ってないよ」
見とれて上の空の僕を察して、ケイコが少し照れる。

「あんまり見ないの。この前はスーパーだよ?メークもほとんどしてなくて、帰ってから恥ずかしくなったんだから」

僕の肩を叩きながら続ける。

「そうでなくても君は見た目が若いからね。8歳差を埋めようとがんばりました」
おどけて言うケイコは、びっくりするくらい可愛かった。

「いや、マジでいい。超可愛い」
自然と口からこぼれていた。


僕は妻に休みを誤魔化して伝え、ケイコも友達と遊びに行くと言って、二人とも丸1日アリバイを作っていた。

映画を見て、遅めのランチを食べながら語り、ウインドウショッピングを楽しんだ。

「ご飯どうしようか?」
夕焼けの見えるベンチで僕が聞く。

「今日はドキドキのサプライズないの?」
ケイコがにやけながら僕をのぞきこむ。

あとで聞いたら、この時別にケイコは誘ってたわけじゃなく、意地悪で言っただけだったそうだ。

でも、この一言で、隠していた下心に火がついたのは間違いない。

「じゃあ・・」

僕はそう言うと、ケイコの手を握った。

万が一知り合いに会うとも限らないから、つなぐのはやめようと思っていた手。

密着するように、深く。
確かめるように、強く。

愛撫するように、優しく。

「やっぱりデートは手つながないとね」
柔らかく笑うケイコを抱きしめたくなる。

少しの沈黙のあと
僕はストレートに言った。

「やっぱ俺、ケイコを抱きしめたいわ」

ケイコが僕の手をぎゅっと握り返す。

「サプライズありがと」

僕はまた強く握り返すと、エスコートするように立ち上がった。

「行こっか」

初めてのときを迎えに、紫色の空のしたを歩き出した。

********
続きます。

6
投稿者:ヒロシ   x16416430
2014/02/04 16:36:45    (U0evhsAA)
待ってますよ^_^
7
投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
2014/02/06 18:48:00    (i6Aswmv8)


お互いに家庭ではレスで、年単位してないこと、
SかMで言ったらどっちかっていう話、
どんなプレイに興味があるとか、
逢うまでの1週間で、そんな下ネタも話していた。

もちろん、冗談まじりに。

『脱いだらすごいからね。悪い意味で(笑)』

ケイコのそんな書き込みを思い出してると、同じ言葉が隣から聞こえてきた。

「本当に期待しないでね。脱いだらすごいから」
悲哀と照れが混ざったような表情で言うケイコに、僕は笑顔で答える。

「それはお互い様。体は関係ないよ。ケイコがいいんだから」

ケイコがまた、繋いだままの手を強く握る。

僕はケイコの気が変わるんじゃないかと、ホテルに着くまで、くだらない話をした。

ただ、辺りが不自然なネオンで照らされると、
自然と緊張が高まり、お互いに無口になる。

「ここにしよっか」
「いいよ」

ケイコいわく、入る前が一番緊張したと、あとで笑ってたっけ。

パネルで部屋を決め、エレベーターに向かう。

お互い、雰囲気と感情が高まっていることに気づいていたと思う。

エレベーターのボタンを押すのと同時に、僕はケイコを抱き寄せた。

赤信号の時より深く

Kiss をした。

エレベーターが止まり、部屋までの間はあまり覚えていない。
多分、興奮してたんだと思う。

部屋の鍵を開け
靴を脱ぎ捨て

また唇を重ねる。

荒くなる息。

何度重ねただろう。

もう止まらなかった。

滑り込ませた舌が絡み合う。

ケイコを壁に押し付け
頬を撫でる。

痺れ出す唇。

髪をほどいたケイコが
さっきより強く僕の背中をしめつける。

「スゲー興奮する」
吐息まじりに僕は言う。

「わたしも」

それに応えるように
よりディープに、舌先を弄ぶ。

ケイコの背中を
強く撫で付け
ゆっくりと下に。


弾力のある丸みを鷲掴む。

ケイコの息が喘ぐ。

首もとに唇を這わせながら
丸みに沿うように
両手をまさぐる。

ワンピースをたくしあげようとした時
ケイコが言った。
「シャワー浴びてないから汚いよ」


ケイコはもしかしたらと、この日、豹柄のTバックを履いていた。

その思いに気づいた僕は
あらわになったケイコのお尻をさわりながら、意地悪く返す。

「じゃあ、やめてもいいの?」

Tの後ろを引っ張りながら続ける。

「こんなやらしいの着けてたら、俺ガマンできないよ」

僕の首筋に顔を埋めたケイコが、また少し喘ぐ。

「バカ・・。舐めるのはお風呂入ってからね」


僕はケイコの手を引き、ベッドに押し倒した。

今度は優しくkiss をする。

髪を撫で
耳元から
肩、腕と壊さないように優しく手を這わせる。

ワンピース越しに焦らすように全身を愛撫する。

深くなるケイコの吐息。

おもむろに胸を掴むと
漏れる声。

ワンピースを脱がし
裸にすると
暫くその体を眺める。

「見たらダメ」
羞恥に苦しんだ表情でケイコが言う。

恥ずかしがるケイコの腕をどけて
全身を味わう。

徐々に響く声。

「我慢しないで、感じていいからね」
囁く僕に応えるように
ケイコが喘ぐ。

指に蜜が絡みつく。

入り口を探すように
そっとくねらす。

悩ましく動く腰。

誘われるように熱い中を満たす指。

快感に悶えるケイコが言う。

「気持ちいい・・もっと・・」

指に伝わる滴がシーツを湿らす。

激しくなる衝動。

「もう、ダメ・・」
僕の肩を掴み、ケイコは一回目の絶頂を迎えた。


部屋に響くケイコの声と音。
二人の汗と蜜の淫靡な香り。

僕とケイコはその日
ケモノみたいに交わりあった。


********
続きます。
8
投稿者:ラス ◆7v5TGwq5r6   sunshinebaby
2014/02/06 18:56:18    (i6Aswmv8)


「こんなやらしいの着けてたら、俺ガマンできないよ」

僕の首筋に顔を埋めたケイコが、また少し喘ぐ。

「バカ・・。舐めるのはお風呂入ってからね」


僕はケイコの手を引き、ベッドに押し倒した。

今度は優しくkiss をする。

髪を撫で
耳元から
肩、腕と壊さないように優しく手を這わせる。

ワンピース越しに焦らすように全身を愛撫する。

深くなるケイコの吐息。

おもむろに胸を掴むと
漏れる声。

ワンピースを脱がし
裸にすると
暫くその体を眺める。

「見たらダメ」
羞恥に苦しんだ表情でケイコが言う。

恥ずかしがるケイコの腕をどけて
全身を味わう。

徐々に響く声。

「我慢しないで、感じていいからね」
囁く僕に応えるように
ケイコが喘ぐ。

指に蜜が絡みつく。

入り口を探すように
そっとくねらす。

悩ましく動く腰。

誘われるように熱い中を満たす指。

快感に悶えるケイコが言う。

「気持ちいい・・もっと・・」

指に伝わる滴がシーツを湿らす。

激しくなる衝動。

「もう、ダメ・・」
僕の肩を掴み、ケイコは一回目の絶頂を迎えた。


部屋に響くケイコの声と音。
二人の汗と蜜の淫靡な香り。

僕とケイコはその日
ケモノみたいに交わりあった。


********
続きます。
9
2014/02/07 10:47:56    (C3ncHL7i)
昔の彼女との出会いや、初めての頃の事思い出しながら読ませていただきました。
お二人の心の動きや、お互いに好き同志なんだなぁと、感じます、とても「ゲームしません?」から始まった恋とは思えないですね。

つづき、楽しみです・・・。
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
E-mail
※任意
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
「sage」
※投稿を上げない
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。