新年早々からパート最終章

投稿者:家康

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2008/01/20 15:16:35 (ohM/hS2w)

みなさまおはようございます。沢山の方の応援のお陰でここまで書かせて頂
きました。乱文乱筆でさぞ読み難かったと思います。最初のレスは５人の方
からそれが今では２０以上の激励の数。心よりお礼申し上げます。そして読
まれて気分を慨された方申し訳ございません。またみなさまのリクエストが
有れば、家康登場させて頂きます。寒い日が続きますが、みなさお身体お気
をつけて下さい。　　有り難うございました。　家康

続き
妻は山下の異動は知っているのか？そんな事を思いながら電車に乗り込ん
だ。空席を見つけ座り携帯を取り出すと、着信ランプが点灯していた。メー
ルが来ていたようだ。妻からだ、｛お疲れさま。申し訳ないですが急に友人
と会う事になったので、食事の用意がしていませんので、食べ来て下さい。
尚、子供は母が昼から来てくれ今晩は実家に泊まりに行く事になりました｝
おそらく山下が妻に連絡し、妻が山下に会いに行ったのだろ・・読み終えて
ボタンを押すとまだ、メールのマークが点いている、ん？？再度メールのボ
タンを押すと・・・叶さんからだ。｛先日は美味しいお食事をご馳走になり
有り難うございました。ワイン？？かなりしゃべり過ぎちゃいました。笑
自分でも驚く位色々な事をお話し、聞いて頂き心の霧が晴れたようです。聞
き上手なんですね。今度は私が是非是非ご馳走させて下さい。また、お暇な
時にでも連絡くださいね。　叶｝送られてきた時間を見ると２０分前だ、俺
は急いで返信をし、ダメもとで今から食事に行きませんか？と書き送信した
。直ぐに返信が有り｛お仕事大丈夫なんですか？私は今新宿のデパ地下でウ
ロウロしてます。笑　宜しければお電話頂けますか？｝俺は閉まる寸前のド
アから電車を降りて、電話を掛けた。
俺「あっもしもし・・突然すいません・・・嬉しいですメール頂いて・・・
　　突然ですが夕食まだなら如何です？・・何も企んでないですよ～・・
　　酷いな～・・自分急いで新宿向かいます・・１５分ほどで・・じゃ交番
　　の横で・・・大至急行きます・・」改札を出てタクシーを拾い向った。
交番の前で降りると長身で黒のロングコートにブーツ姿色白で整った顔で笑
顔・・・一夜だけでも・・・。俺は彼女に何が食べたいか聞くとお任せと言
われ、豆腐料理なんか如何です？笑顔で頷く。俺は以前接待で使った東京タ
ワー横の店に電話を入れた。会社名を告げ空きを聞くと、キャンセルが出た
ので大丈夫と言われタクシーで向った。通常は３週間先まで予約で埋まって
いるが今夜はラッキーだった。タクシーに乗ると彼女は外の景色を見ながら
叶「凄い会社にお勤めなんですね。」
俺「そんな事ないですよ・・仕事が出来ないので有名ですから・・」
叶「そんな事おしゃって・・奥様が羨まし～い素敵な旦那様で・・」
車は東京タワーの下に着き豆腐料理と書いた入口の前に止まった。周りは黒
の社用車・ハイヤーが止まっている。彼女は敷居の高さに驚き戸惑っていた
が、俺が腰に手を回し中に入った。
叶「なんか凄いですね、こんなセレブが来る様な場所初めて・・よく来られ
　　るんですか？広い個室だし・・」実際来るのは５回目だ。
俺「喜んでもらえて嬉しいです。今日で２回目です。普段は回転寿司です」
コース料理を笑いながら食べて飲み最近の嫌な事を忘れてこの場を過ごした
俺「もし宜しければ場所変えて飲みませんか？無理なら送ります。」
叶「何か企んでます？・・冗談ですよ！そうしましょう・・」
俺「毎回酷いな～そんなエロい奴に見えます？・・」笑う二人。タクシーで
旧山手沿いの店に入り俺は真剣に自分の思いを伝えた。彼女は凄く嬉しいが
俺が既婚者で不倫の関係は辛いと言った。そして俺は今の家庭の状況を話し
た。それを聞くと彼女は秋に別れた元彼の話をした。お互い浮気をされ嫌な
思いをし、今傷ついた二人が分かち合える事。彼女はこれから付き合えると
したら、不倫からでわなく、一から綺麗に始めたいと言った。俺もそうした
いと思った。そして全ての整理が終わったら、改めて交際を申し込むと言っ
た。彼女を送り家に着いたのは１時半だが、妻は居なかった。俺は風呂の前
に録画をチェックし山下とのやり取りを見た。
妻「もしもし・・・元気ないの？・・何があったの？・・え～なんで～・・
　　いつ？・・・そんな遠くに・・・」泣き出す妻「なんでなの・・・ん・
　　担当替わらされて・・・なんで異動なの・・・謹慎？・・・なんで？
　　何も無いのに・・・謹慎だなんて・・・私今から山下君の家に・・・」
山下は妻に婚約者がいた事を言ってないようだ。そして婚約者に密会の写真
が届いて、婚約の破談と職場にバレ左遷になった経緯を。風呂に入り休むと
４時頃に妻の帰宅した音がしたが、そのまま寝た。明日の土曜日は子供の学
校が休みだ。７時頃に目覚めリビングに行きコーヒーを飲みながら考え、８
時を過ぎ妻の実家に電話を入れた。母が出てお礼を言い父に替わって貰った
俺「おはようございます。子供預かってもらちゃって・・」
父「大丈夫だよ～わたしら孫と居る時が楽しくてね～・・まだ寝てるけど」
俺「我がまま言ってませんか～すません甘えちゃって・・」
父「夕方の早い時間に連れて行くけど・・・」
俺「助かります・・実はお父さんに御相談が有るんですが、昼にでも外で食
　　べませんか？そちらの駅で・・・１２時ですね。じゃ駅で・・・」俺は
妻の両親からは良く思われている。妻は爆睡中だ。１１時を過ぎ家を出た。
その時に妻が映っている温泉・ホテルの写真を持った。少し早く着き待った
俺「おはようございます。子供すいません。」
父「孫は生きがいだよ・・今母さんと昼たべてるよ～・・」喫茶店に入った
俺「実は言いにくいんですが・・・駄目かもしれません・・」
父「何がだい？何が駄目とか・・？」俺は写真を出すのを止めた。この父に
は罪は無いし娘が浮気したなどと・・・可哀相だからだ。ただ、最近夫婦関
係が上手くいってないとだけ伝えた。父は長い夫婦生活では・・・励まされ
て父とは別れた。家に戻ると妻はリビングでテレビを見ていた。その気楽な
姿に俺は頭にきた。そして妻から昨夜の友人と会っていた嘘話を聞かされた
俺「テレビ消せよ。あのさ～俺に話す事無い？昨夜以外の事で・・」
妻「怒ってるの？昨日は・・」俺は写真をテーブルに投げた。妻の顔が強張
り白く・・土下座をする妻。
俺「この写真が会社に届いてさ～見てビックリしたよ！山下とおまえ同級生
　　なの？俺に同窓会っていったよな～」
妻「実は偶然あって・・・・ごめんなさい・・・」
俺「偶然温泉で・・・何もなく？ほんと？」
妻「嘘じゃないから・・宴会場で・・会社名が貴方と同じで・・・」
俺「じゃこの時初めて山下と会ったって事か？・・・』頷く妻
俺「山下が異動したの知ってる？」頷く妻
俺「何で知ってるの？まだ発表されてないし誰から聞いた・・答えろ！！」
俺「何こそこそやってんだ～」そう言ってラブホの写真を投げた
俺「それも送られ来たんだけど・・・何それ？泣かなくていいから嘘の涙は
俺「ご丁寧に温泉の会話まで送られて聞くか？再生ボタンを押した。妻の声
しかたなくやったわ・・又に力入れたらあっ～だって・・・。
俺「荷物まとめて出て行け・・」離婚届をテーブルに置いた。謝って許しを
俺「慰謝料も貰うし、子供は渡さないから早く書いて印鑑押せ」
妻「やだ～子供と別れたくない～」そんなやり取りの後妻は荷物をまとめに
寝室に向った。夕方母が子供を連れ家に来た。俺は睡眠薬を少しだけ入れた
ホットミルクを子供に飲ませ寝かせた。そして母には詳しい話はせず、後日
伺いますからと言って、タクシーを呼び妻の荷物が入った旅行鞄をトランク
に入れ家のカギを２人から貰い妻に又連絡するとだけ言って別れた。俺は近
くのコンビにに行き弁当と段ボールをもらった。寝室に残っている物を片付
け始めた。靴に洋服・鞄など全部で９箱になった。明日連絡を入れ宅急便で
送るつもりだ。妻には何の感情も無いが両親には申し訳ない気持ちで・・
月曜日に離婚届を出し出社すると、山下が入口で待っていた。
山下「本当にすいませんでした。」頭をふかぶかと下げた。俺は何も言わず
肩を軽く叩きエレベーターに向った。不倫はいけない事だが、でも浮気をさ
れる側にも問題が有るはずだ。あいつらだけを攻められない、俺自身も加害
者だ。被害者になってしまった子供にこれからは出来る限りの愛情を与え
る。そして妻にもいつの日か子供に会わすつもりだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

俺は子供と頑張って生活し、妻は両親に全てを話し夜銀座で働き月に４万円
を送って来ている。この金はいつまで送られるかは定かでは無いが・・それ
で良いと思ってる。山下は頭を丸め寒い北海道で頑張ってるらしい。
そして俺の恋愛だが子供を交えてデートしてる・・・どうなるやら笑

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完